中小企業診断士 過去問
令和8年度(2026年)
問201 (中小企業経営・中小企業政策 問15(設問1))
問題文
次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。
財務省「年次別法人企業統計調査」等に基づき、① 大・中堅企業、中小企業それぞれについて、有形固定資産比率と現預金比率の推移を見ると、それぞれ特徴があることが分かる。
また、② 中小企業の手元流動性を製造業と非製造業に分けて見ると、その推移には特徴が見られる。
なお、ここでは、資本金1億円以上の企業を大・中堅企業、資本金1億円未満の企業を中小企業とする。
有形固定資産比率は、総資産に占める有形固定資産(除く土地)の比率とし、現預金比率は、総資産に占める現金・預金の比率とする。手元流動性は、流動資産である現金・預金及び有価証券の合計が売上高に占める比率とする。
文中の下線部①について、大・中堅企業、中小企業それぞれについて、有形固定資産比率と現預金比率を、2003年度と2020年度で比較した場合の記述として、最も適切なものはどれか。
財務省「年次別法人企業統計調査」等に基づき、① 大・中堅企業、中小企業それぞれについて、有形固定資産比率と現預金比率の推移を見ると、それぞれ特徴があることが分かる。
また、② 中小企業の手元流動性を製造業と非製造業に分けて見ると、その推移には特徴が見られる。
なお、ここでは、資本金1億円以上の企業を大・中堅企業、資本金1億円未満の企業を中小企業とする。
有形固定資産比率は、総資産に占める有形固定資産(除く土地)の比率とし、現預金比率は、総資産に占める現金・預金の比率とする。手元流動性は、流動資産である現金・預金及び有価証券の合計が売上高に占める比率とする。
文中の下線部①について、大・中堅企業、中小企業それぞれについて、有形固定資産比率と現預金比率を、2003年度と2020年度で比較した場合の記述として、最も適切なものはどれか。
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問題
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中小企業診断士試験 令和8年度(2026年) 問201(中小企業経営・中小企業政策 問15(設問1)) (訂正依頼・報告はこちら)
次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。
財務省「年次別法人企業統計調査」等に基づき、① 大・中堅企業、中小企業それぞれについて、有形固定資産比率と現預金比率の推移を見ると、それぞれ特徴があることが分かる。
また、② 中小企業の手元流動性を製造業と非製造業に分けて見ると、その推移には特徴が見られる。
なお、ここでは、資本金1億円以上の企業を大・中堅企業、資本金1億円未満の企業を中小企業とする。
有形固定資産比率は、総資産に占める有形固定資産(除く土地)の比率とし、現預金比率は、総資産に占める現金・預金の比率とする。手元流動性は、流動資産である現金・預金及び有価証券の合計が売上高に占める比率とする。
文中の下線部①について、大・中堅企業、中小企業それぞれについて、有形固定資産比率と現預金比率を、2003年度と2020年度で比較した場合の記述として、最も適切なものはどれか。
財務省「年次別法人企業統計調査」等に基づき、① 大・中堅企業、中小企業それぞれについて、有形固定資産比率と現預金比率の推移を見ると、それぞれ特徴があることが分かる。
また、② 中小企業の手元流動性を製造業と非製造業に分けて見ると、その推移には特徴が見られる。
なお、ここでは、資本金1億円以上の企業を大・中堅企業、資本金1億円未満の企業を中小企業とする。
有形固定資産比率は、総資産に占める有形固定資産(除く土地)の比率とし、現預金比率は、総資産に占める現金・預金の比率とする。手元流動性は、流動資産である現金・預金及び有価証券の合計が売上高に占める比率とする。
文中の下線部①について、大・中堅企業、中小企業それぞれについて、有形固定資産比率と現預金比率を、2003年度と2020年度で比較した場合の記述として、最も適切なものはどれか。
- 大・中堅企業では、有形固定資産比率、現預金比率とも上昇している。
- 大・中堅企業では、有形固定資産比率が上昇し、現預金比率が低下している。
- 中小企業では、有形固定資産比率、現預金比率とも上昇している。
- 中小企業では、有形固定資産比率が上昇し、現預金比率が低下している。
- 中小企業では、有形固定資産比率が低下し、現預金比率が上昇している。
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この過去問の解説 (1件)
01
「中小企業では、有形固定資産比率が低下し、現預金比率が上昇している。」が当てはまります。
財務省「年次別法人企業統計調査」等に基づき、2003年度と2020年度を比較すると、中小企業では、有形固定資産比率が低下する一方、現預金比率は上昇しています。
これは、企業の総資産に占める建物や機械などの割合が低くなり、現金や預金の割合が高くなっていることを示しています。
また、大・中堅企業についても、有形固定資産比率は低下し、現預金比率は緩やかに上昇しています。
この問題では、有形固定資産比率と現預金比率が、それぞれどのように変化したかを理解することが重要です。
不適切です。
大・中堅企業では、2003年度と2020年度を比較すると、有形固定資産比率は低下しています。
一方、現預金比率は緩やかに上昇しています。
有形固定資産とは、建物や機械、設備など、形のある固定資産のことです。なお、今回の問題では土地を除いています。
大・中堅企業では、国内の設備投資だけでなく、海外企業への投資や企業買収などに資金を振り向ける動きが進んできました。
その結果、総資産に占める有形固定資産の割合は低下し、投資有価証券の割合が高まっています。
したがって、有形固定資産比率が上昇しているという部分が誤りです。
不適切です。
実際には、大・中堅企業の有形固定資産比率は低下し、現預金比率は緩やかに上昇しています。
この選択肢は、両方の変化が逆になっています。
現預金比率とは、企業の総資産のうち、現金や預金がどれくらいの割合を占めるかを表す指標です。
大・中堅企業でも、利益を蓄積するなどして、現金や預金の割合が高まってきました。
したがって、有形固定資産比率が上昇し、現預金比率が低下しているという説明は誤りです。
不適切です。
中小企業では、2003年度と2020年度を比較すると、現預金比率は上昇しています。
しかし、有形固定資産比率は低下しています。
中小企業では、資金や人材に限りがあることなどから、大規模な設備投資を行うことが難しい場合があります。
また、景気の悪化や売上の減少などに備えて、現金や預金を確保することも重要です。
このような状況の中で、総資産に占める有形固定資産の割合は低下し、現金や預金の割合は上昇しています。
したがって、有形固定資産比率も上昇しているという部分が誤りです。
不適切です。
実際には、中小企業の有形固定資産比率は低下し、現預金比率は上昇しています。
この選択肢は、両方の変化が逆になっています。
中小企業では、2000年代以降、現金や預金を積み増す動きが進んできました。
特に、リーマンショックや新型コロナウイルス感染症の影響など、経営環境が大きく変化する中で、手元に資金を確保しておくことの重要性が高まっています。
現金や預金があれば、売上が一時的に減少した場合でも、従業員への給与や仕入代金などの支払いに対応しやすくなります。
したがって、有形固定資産比率が低下し、現預金比率が上昇していることがポイントです。
適切です。
2003年度と2020年度を比較すると、中小企業では、有形固定資産比率が低下し、現預金比率が上昇しています。
有形固定資産比率の低下は、総資産に占める建物や機械などの割合が小さくなっていることを示します。
一方、現預金比率の上昇は、総資産に占める現金や預金の割合が大きくなっていることを示します。
例えば、総資産が1億円の企業について考えます。
2003年度に有形固定資産が3,000万円、現金・預金が1,500万円だった場合、それぞれの比率は30%、15%です。
その後、有形固定資産が2,000万円、現金・預金が2,500万円になり、総資産が1億円のままであれば、有形固定資産比率は20%に低下し、現預金比率は25%に上昇します。
これは計算の仕組みを示す例ですが、今回の調査でも、有形固定資産の割合が低くなり、現金や預金の割合が高くなるという変化が見られます。
したがって、問題文の説明と一致しています。
今回の問題では、企業の資産構成を表す2つの指標を理解することが重要です。
<有形固定資産比率>
企業の総資産に占める有形固定資産の割合です。
今回の問題では、土地を除いた建物や機械、設備などを対象としています。
計算式は、次のとおりです。
有形固定資産比率=有形固定資産(除く土地)÷総資産×100
例えば、総資産が1億円で、有形固定資産が2,000万円の場合、有形固定資産比率は20%となります。
<現預金比率>
企業の総資産に占める現金や預金の割合です。
計算式は、次のとおりです。
現預金比率=現金・預金÷総資産×100
例えば、総資産が1億円で、現金・預金が3,000万円の場合、現預金比率は30%となります。
現預金比率が高いほど、総資産の中で、すぐに支払いに利用しやすい資金が占める割合が大きいことを示します。
<2003年度と2020年度の比較>
大・中堅企業(資本金1億円以上)
有形固定資産比率:低下
現預金比率:緩やかに上昇
中小企業(資本金1億円未満)
有形固定資産比率:低下
現預金比率:上昇
このように、どちらの企業規模でも、有形固定資産比率は低下し、現預金比率は上昇しています。
ただし、現預金比率の上昇は、大・中堅企業よりも中小企業で大きく見られることが特徴です。
なお、有形固定資産比率が低下していても、有形固定資産の金額そのものが減少しているとは限りません。
例えば、有形固定資産が増加していても、総資産がそれ以上に増加すれば、有形固定資産比率は低下します。
そのため、資産の金額と、総資産に占める割合は区別して考える必要があります。
今回の問題では、特に次の2点を押さえておきましょう。
中小企業の有形固定資産比率は、2003年度から2020年度にかけて低下しています。
中小企業の現預金比率は、2003年度から2020年度にかけて上昇しています。
したがって、「中小企業では、有形固定資産比率が低下し、現預金比率が上昇している。」が最も適切です。
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