中小企業診断士 過去問
令和8年度(2026年)
問200 (中小企業経営・中小企業政策 問14)

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問題

中小企業診断士試験 令和8年度(2026年) 問200(中小企業経営・中小企業政策 問14) (訂正依頼・報告はこちら)

次の文章の空欄A~Cに入る語句の組み合わせとして、最も適切なものを下記の選択肢から選べ。

財務省「法人企業統計調査年報」に基づき、1993年度から2023年度の労働生産性(従業員1人当たり付加価値額)の推移を企業規模別に見る。大企業の労働生産性は、この間( A )傾向にある。小規模企業の労働生産性は、この間( B )傾向にある。2023年度における小規模企業の労働生産性は、同年度における大企業の労働生産性の約( C )の水準となっている。
なお、ここでの大企業とは資本金10億円以上の企業、小規模企業とは資本金1,000万円未満の企業とし、金融業、保険業は含まない。労働生産性は、従業員1人当たり付加価値額で見るものとし、付加価値額は、営業純益(営業利益-支払利息等)+人件費+支払利息等+動産・不動産賃借料+租税公課である。
  • A:増加   B:増加   C:7割
  • A:増加   B:横ばい  C:3割
  • A:増加   B:横ばい  C:5割
  • A:横ばい  B:増加   C:7割
  • A:横ばい  B:横ばい  C:5割

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この過去問の解説 (1件)

01

「A:増加  B:横ばい  C:3割」が当てはまります。

財務省「法人企業統計調査年報」に基づくと、1993年度から2023年度にかけて、大企業の労働生産性は増加傾向にある一方、小規模企業の労働生産性はおおむね横ばい傾向で推移しています。

また、2023年度の労働生産性は、次のとおりです。

大企業:1,588.8万円

小規模企業:503.3万円

小規模企業の労働生産性は、大企業の約3割の水準となっています。

この問題では、労働生産性の長期的な推移と、企業規模による水準の違いを理解することが重要です。

選択肢2. A:増加   B:横ばい  C:3割

<A:大企業の労働生産性の推移>

Aには、「増加」が入ります。

大企業の労働生産性は、1993年度から2023年度にかけて、長期的に増加傾向で推移しています。

特に、2020年度に一時的に低下した後は、大きく上昇しています。

2023年度の大企業の労働生産性は、1,588.8万円となっています。

労働生産性とは、従業員1人当たりが、どれくらいの付加価値を生み出したかを表す指標です。

例えば、同じ人数の従業員であっても、設備の導入や業務の効率化によって、より多くの付加価値を生み出せるようになれば、労働生産性は高くなります。

大企業では、設備投資やデジタル技術の活用などを通じて、生産性の向上に取り組んでいます。

ただし、すべての年度で増加しているわけではなく、景気の変化などによって低下した年度もあります。

したがって、Aは「増加」です。

<B:小規模企業の労働生産性の推移>

Bには、「横ばい」が入ります。

小規模企業の労働生産性は、1993年度から2023年度にかけて、おおむね横ばい傾向で推移しています。

2023年度の小規模企業の労働生産性は、503.3万円です。

小規模企業では、設備投資に使える資金や人材が限られる場合があり、生産性を大きく向上させることが難しいこともあります。

例えば、従業員が少ない企業では、日常業務に追われ、新しい機械の導入や業務の見直しに十分な時間を確保できない場合があります。

ただし、今回の統計は小規模企業全体の平均的な傾向を示したものであり、すべての小規模企業の労働生産性が低いという意味ではありません。

なお、約30年前と比較すると、小規模企業の労働生産性は緩やかに減少していますが、全体の推移としてはおおむね横ばいと判断できます。

したがって、Bは「横ばい」です。

<C:2023年度における小規模企業と大企業の労働生産性の比較>

Cには、「3割」が入ります。

2023年度の労働生産性を比較すると、次のとおりです。

大企業:1,588.8万円

小規模企業:503.3万円

小規模企業の労働生産性が大企業の何割に当たるかを計算します。

503.3÷1,588.8×100

=約31.7%

つまり、小規模企業の労働生産性は、大企業の約31.7%です。

割合にすると、約3割となります。

例えば、大企業が従業員1人当たり約1,600万円の付加価値を生み出しているのに対して、小規模企業は約500万円を生み出していると考えることができます。

このように、大企業と小規模企業の間には、労働生産性に大きな差があります。

したがって、Cは「3割」です。

まとめ

労働生産性とは、従業員1人当たりが生み出す付加価値額のことです。

今回の問題では、次の計算式を使用します。

労働生産性=付加価値額÷従業員数

また、付加価値額は、次のように計算します。

付加価値額=営業純益+人件費+支払利息等+動産・不動産賃借料+租税公課

なお、営業純益とは、営業利益から支払利息等を差し引いたものです。

<企業規模の区分>

今回の問題では、資本金によって企業規模を区分しています。

大企業:資本金10億円以上

小規模企業:資本金1,000万円未満

また、金融業と保険業は含まれていません。

<労働生産性の推移>

大企業:1993年度から2023年度にかけて増加傾向

小規模企業:1993年度から2023年度にかけておおむね横ばい傾向

<2023年度の労働生産性>

大企業:1,588.8万円

小規模企業:503.3万円

小規模企業の労働生産性は、大企業の約31.7%(約3割)です。

このように、大企業の労働生産性が長期的に上昇している一方、小規模企業では大きな上昇が見られないため、企業規模による労働生産性の格差が広がっています。

ただし、労働生産性が高いことと、従業員の給与が高いことは、必ずしも同じではありません。

労働生産性は、従業員1人当たりが生み出す付加価値額を示すものであり、そのすべてが給与として支払われるわけではないためです。

今回の問題では、次の3点を覚えておくことが重要です。

A:大企業の労働生産性は増加傾向です。

B:小規模企業の労働生産性は横ばい傾向です。

C:小規模企業の労働生産性は、大企業の約3割です。

したがって、「A:増加  B:横ばい  C:3割」が最も適切です。

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