中小企業診断士 過去問
令和8年度(2026年)
問194 (中小企業経営・中小企業政策 問8(設問2))

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問題

中小企業診断士試験 令和8年度(2026年) 問194(中小企業経営・中小企業政策 問8(設問2)) (訂正依頼・報告はこちら)

次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。

中小企業庁の委託により、(株)帝国データバンクが実施したアンケート調査(「令和6年度中小企業の経営課題と事業活動に関する調査」)に基づき、① 2024年における中小企業のデジタル化への取組段階を見ると、事業者によって異なることが分かる。また、② 中小企業におけるデジタル化の取組内容を見ると、中小企業はデジタル化の推進に向けて、さまざまな取り組みを行っている。
なお、このアンケート調査は、2024年11月から12月にかけて、全国75,000者の事業者(有効回答数17,848者、回収率23.8%)、商工会及び商工会議所の会員である小規模事業者(有効回答数6,910者)を対象に実施されたものである。

文中の下線部②について、段階3(デジタル化による業務効率化やデータ分析に取り組んでいる状態)の事業者におけるデジタル化の取組内容(複数回答)を次のa~cについて見た場合、回答割合が大きいものから小さいものへと並べた組み合わせとして、最も適切なものを下記の選択肢から選べ。
なお、回答割合は、デジタル化の取組内容について、「特にない」と回答した事業者を含む合計に対する割合を集計している。

a:「紙書類の電子化・ペーパーレス化」
b:「顧客データの一元管理」
c:「テレワークの推進」
  • a:「紙書類の電子化・ペーパーレス化」 - b:「顧客データの一元管理」 - c:「テレワークの推進」
  • a:「紙書類の電子化・ペーパーレス化」 - c:「テレワークの推進」 - b:「顧客データの一元管理」
  • b:「顧客データの一元管理」 - a:「紙書類の電子化・ペーパーレス化」 - c:「テレワークの推進」
  • b:「顧客データの一元管理」 - c:「テレワークの推進」 - a:「紙書類の電子化・ペーパーレス化」
  • c:「テレワークの推進」 - a:「紙書類の電子化・ペーパーレス化」 - b:「顧客データの一元管理」

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この過去問の解説 (1件)

01

「a:「紙書類の電子化・ペーパーレス化」 - b:「顧客データの一元管理」 - c:「テレワークの推進」」が当てはまります。

中小企業庁の「2025年版中小企業白書」によると、2024年におけるデジタル化の取組段階が段階3の事業者では、次のような回答割合となっています。

a:紙書類の電子化・ペーパーレス化:66.6%

b:顧客データの一元管理:40.7%

c:テレワークの推進:17.8%

したがって、回答割合が大きい順に並べると、a → b → cとなります。

この問題では、段階3の事業者が、どのようなデジタル化に取り組んでいるのかを理解することが重要です。

選択肢1. a:「紙書類の電子化・ペーパーレス化」 - b:「顧客データの一元管理」 - c:「テレワークの推進」

a:「紙書類の電子化・ペーパーレス化」

回答割合は、66.6%です。

紙書類の電子化・ペーパーレス化とは、紙で管理していた書類や情報を、パソコンなどで扱える電子データに変えることです。

例えば、次のような取り組みが挙げられます。

・紙の請求書を電子データで作成・保存する。

・契約書を電子化して管理する。

・社内で使用する申請書を電子化する。

これらの取り組みによって、書類の保管場所を減らしたり、必要な情報をすぐに検索できるようにしたりすることができます。

また、紙の印刷や書類を探す作業にかかる時間を減らせるため、業務の効率化にもつながります。

2024年の調査では、段階3の事業者のうち、66.6%が紙書類の電子化・ペーパーレス化に取り組んでいます。

今回の3つの取り組みの中では、最も回答割合が高くなっています。

b:「顧客データの一元管理」

回答割合は、40.7%です。

顧客データの一元管理とは、顧客の名前や連絡先、購入履歴などの情報を、1つのシステムなどでまとめて管理することです。

例えば、営業担当者ごとに管理していた顧客情報を、共通の顧客管理システムに登録する場合です。

これによって、次のような効果が期待できます。

・顧客情報を従業員同士で共有しやすくなる。

・同じ情報を何度も入力する必要がなくなる。

・購入履歴などを分析して販売活動に役立てられる。

このように、顧客データを一元管理することで、業務の効率化だけでなく、データを活用した営業活動や顧客サービスの改善にもつながります。

2024年の調査では、段階3の事業者の40.7%が取り組んでいます。

紙書類の電子化・ペーパーレス化よりも低いものの、テレワークの推進よりも高い割合です。

c:「テレワークの推進」

回答割合は、17.8%です。

テレワークとは、インターネットなどの情報通信技術を利用し、会社の事務所から離れた場所で仕事をする働き方です。

例えば、自宅から会社のシステムにアクセスして仕事をしたり、オンライン会議に参加したりする場合です。

テレワークを推進することで、次のような効果が期待できます。

・通勤時間を減らせる。

・育児や介護などと仕事を両立しやすくなる。

・離れた場所にいる従業員とも協力して仕事を進められる。

一方、接客業や製造現場など、実際に職場へ出勤する必要がある業務では、テレワークを導入しにくい場合もあります。

2024年の調査では、段階3の事業者のうち、17.8%がテレワークの推進に取り組んでいます。

今回の3つの取り組みの中では、最も回答割合が低くなっています。

まとめ

中小企業のデジタル化は、一般的に次の4つの段階に分けられます。

<段階1>

紙や口頭による業務が中心で、デジタル化が進んでいない状態です。

<段階2>

紙などを使った業務から、デジタルツールを使う業務環境へ移行している状態です。

<段階3>

デジタル化による業務効率化やデータ分析に取り組んでいる状態です。

<段階4>

デジタル技術を活用して、ビジネスモデルの変革や競争力の強化に取り組んでいる状態です。

今回の問題で対象となる段階3では、デジタルツールを導入するだけでなく、業務の効率化やデータの活用を進めています。

2024年の段階3の事業者における回答割合は、次のとおりです。

紙書類の電子化・ペーパーレス化:66.6%

顧客データの一元管理:40.7%

テレワークの推進:17.8%

なお、今回の調査は複数回答方式です。

そのため、1つの事業者が複数の取り組みを回答でき、それぞれの回答割合を合計しても100%にはなりません。

また、回答割合は「特にない」と回答した事業者も含めて集計されています。

この問題では、紙書類の電子化・ペーパーレス化が最も多く、次いで顧客データの一元管理、テレワークの推進の順になることがポイントです。

したがって、「a:「紙書類の電子化・ペーパーレス化」 - b:「顧客データの一元管理」 - c:「テレワークの推進」」が最も適切です。

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