中小企業診断士 過去問
令和8年度(2026年)
問193 (中小企業経営・中小企業政策 問8(設問1))

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問題

中小企業診断士試験 令和8年度(2026年) 問193(中小企業経営・中小企業政策 問8(設問1)) (訂正依頼・報告はこちら)

次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。

中小企業庁の委託により、(株)帝国データバンクが実施したアンケート調査(「令和6年度中小企業の経営課題と事業活動に関する調査」)に基づき、① 2024年における中小企業のデジタル化への取組段階を見ると、事業者によって異なることが分かる。また、② 中小企業におけるデジタル化の取組内容を見ると、中小企業はデジタル化の推進に向けて、さまざまな取り組みを行っている。
なお、このアンケート調査は、2024年11月から12月にかけて、全国75,000者の事業者(有効回答数17,848者、回収率23.8%)、商工会及び商工会議所の会員である小規模事業者(有効回答数6,910者)を対象に実施されたものである。

文中の下線部①について、2024年におけるデジタル化への取り組みを次のa~dの段階で見た場合、回答割合が大きいものから小さいものへと並べた組み合わせとして、最も適切なものを下記の選択肢から選べ。

a:段階1(紙や口頭による業務が中心で、デジタル化が図られていない状態)
b:段階2(アナログな状況からデジタルツールを利用した業務環境に移行している状態)
c:段階3(デジタル化による業務効率化やデータ分析に取り組んでいる状態)
d:段階4(デジタル化によるビジネスモデルの変革や競争力強化に取り組んでいる状態)
  • b:段階2 — c:段階3 — a:段階1 — d:段階4
  • b:段階2 — c:段階3 — d:段階4 — a:段階1
  • c:段階3 — a:段階1 — b:段階2 — d:段階4
  • c:段階3 — b:段階2 — a:段階1 — d:段階4
  • c:段階3 — b:段階2 — d:段階4 — a:段階1

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この過去問の解説 (1件)

01

「b:段階2 — c:段階3 — a:段階1 — d:段階4」が当てはまります。

中小企業庁の「2025年版中小企業白書」によると、2024年における中小企業のデジタル化の取組段階は、段階2が52.3%で最も多く、次いで段階3が32.0%、段階1が12.5%、段階4が3.2%となっています。

つまり、半数以上の事業者がデジタルツールの利用を進めている一方、デジタル技術を使ってビジネスモデルの変革まで取り組んでいる事業者は、まだ少ない状況です。

この問題では、デジタル化が進んでいる段階の順番ではなく、それぞれの段階に該当する事業者の回答割合が大きい順番を選ぶことが重要です。

選択肢1. b:段階2 — c:段階3 — a:段階1 — d:段階4

a:段階1(紙や口頭による業務が中心で、デジタル化が図られていない状態)

2024年の回答割合は、12.5%です。

段階1は、紙の書類や口頭での連絡など、従来の方法を中心に業務を行っている状態です。

例えば、次のような事業者が該当します。

・売上や在庫を紙の帳簿で管理している。

・注文や業務連絡を電話や口頭で行っている。

・会計処理を主に手書きで行っている。

この段階では、デジタルツールの活用がほとんど進んでいません。

2024年の調査では、約8社に1社がこの段階に該当しています。

回答割合は12.5%で、4つの段階の中では3番目に多くなっています。

b:段階2(アナログな状況からデジタルツールを利用した業務環境に移行している状態)

2024年の回答割合は、52.3%です。

段階2は、紙や口頭を中心とした業務から、パソコンやインターネットなどのデジタルツールを使う業務へ移行している状態です。

例えば、次のような取り組みが挙げられます。

・電子メールを使って業務連絡を行う。

・会計ソフトを使って経理処理を行う。

・紙の書類を電子データに変換して保存する。

この段階では、業務にデジタルツールを取り入れ始めていますが、データ分析や業務全体の見直しまでは十分に進んでいない場合があります。

2024年の調査では、52.3%と半数以上の事業者がこの段階に該当しており、4つの段階の中で最も多くなっています。

c:段階3(デジタル化による業務効率化やデータ分析に取り組んでいる状態)

2024年の回答割合は、32.0%です。

段階3は、デジタルツールを導入するだけでなく、業務を効率化したり、蓄積したデータを分析したりする段階です。

例えば、次のような取り組みが挙げられます。

・売上や在庫の情報をシステムで一元管理する。

・顧客の購買履歴を分析して販売方法を改善する。

・受発注の処理を自動化し、作業時間を短縮する。

この段階では、デジタル化を通じて、業務の進め方を改善し、生産性を高めることを目指します。

2024年の調査では、約3社に1社がこの段階に該当しています。

回答割合は32.0%で、段階2に次いで2番目に多くなっています。

d:段階4(デジタル化によるビジネスモデルの変革や競争力強化に取り組んでいる状態)

2024年の回答割合は、3.2%です。

段階4は、デジタル技術を活用して、従来のビジネスモデルを変えたり、新しい商品やサービスを生み出したりする段階です。

例えば、次のような取り組みが挙げられます。

・顧客データを分析して新商品を開発する。

・店舗販売に加えて、デジタル技術を活用した新しい販売サービスを展開する。

・蓄積したデータを活用して、新たな収益を生み出す事業を始める。

この段階では、単に業務を効率化するだけでなく、デジタル技術によって企業の競争力を高め、新しい価値を生み出すことを目指します。

2024年の調査では、3.2%と、4つの段階の中で最も少なくなっています。

まとめ

2024年の中小企業のデジタル化の取組段階は、次のように整理できます。

<段階1:12.5%>

紙や口頭での業務が中心で、デジタル化が進んでいない状態です。

<段階2:52.3%>

電子メールや会計ソフトなど、デジタルツールを使う業務環境へ移行している状態です。

<段階3:32.0%>

デジタル技術による業務効率化やデータ分析に取り組んでいる状態です。

<段階4:3.2%>

デジタル技術を活用して、ビジネスモデルの変革や競争力の強化に取り組んでいる状態です。

今回の調査では、段階2と段階3を合わせると84.3%となり、多くの事業者が何らかの形でデジタル化を進めていることが分かります。

一方、ビジネスモデルの変革まで取り組んでいる段階4は3.2%にとどまっており、さらなるDXの推進が課題となっています。

なお、デジタル化の取組段階が高いほど、回答割合が高いというわけではありません。

今回の調査では、最も回答割合が高いのは段階2です。

この問題では、次の順番を覚えておくことが重要です。

段階2(52.3%)→段階3(32.0%)→段階1(12.5%)→段階4(3.2%)

したがって、「b:段階2 — c:段階3 — a:段階1 — d:段階4」が最も適切です。

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