中小企業診断士 過去問
令和8年度(2026年)
問192 (中小企業経営・中小企業政策 問7)

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問題

中小企業診断士試験 令和8年度(2026年) 問192(中小企業経営・中小企業政策 問7) (訂正依頼・報告はこちら)

厚生労働省「雇用保険事業年報」に基づき、2000年度から2023年度の期間について、開業率と廃業率の推移を見た場合の記述として、最も適切なものはどれか。
なお、ここでは事業所における保険関係の成立、消滅をそれぞれ開廃業とみなしている。開業率は当該年度の保険関係新規成立事業所数を前年度末の適用事業所数で除して算出する。廃業率は当該年度の保険関係消滅事業所数を前年度末の適用事業所数で除して算出する。適用事業所数とは、労働保険の保険料の徴収等に関する法律の規定により、雇用保険に係る労働保険の保険関係が成立している事業の事業所数をいう(雇用保険法第5条)。
  • 開業率は、一貫して5%を上回っている。
  • 開業率は、一貫して廃業率を上回っている。
  • 廃業率は、一貫して2%を上回っている。
  • 廃業率は、一貫して開業率を上回っている。

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この過去問の解説 (1件)

01

「廃業率は、一貫して2%を上回っている。」が当てはまります。

厚生労働省「雇用保険事業年報」に基づくと、2000年度から2023年度までの廃業率は、すべての年度で2%を上回っています。

一方、開業率は毎年5%を超えているわけではなく、廃業率との大小関係も年度によって変わっています。

この問題では、「一貫して」という表現が、対象期間のすべての年度に当てはまるかどうかを確認することが重要です。

選択肢1. 開業率は、一貫して5%を上回っている。

不適切です。

開業率とは、前年度末の適用事業所数に対して、その年度に新たに保険関係が成立した事業所がどれくらいあるかを表す割合です。

2000年度から2023年度までの開業率は、毎年5%を上回っているわけではありません。

例えば、次のような年度があります。

2000年度:3.9%

2001年度:4.4%

2023年度:3.9%

いずれも5%を下回っています。

したがって、開業率が一貫して5%を上回っているという説明は誤りです。

選択肢2. 開業率は、一貫して廃業率を上回っている。

不適切です。

2000年度から2023年度までの期間では、開業率が廃業率を上回る年度もあれば、下回る年度もあります。

例えば、2000年度の数値は次のとおりです。

開業率:3.9%

廃業率:4.0%

この年度は、開業率よりも廃業率の方が高くなっています。

また、2023年度は、開業率と廃業率がともに3.9%でした。

したがって、開業率がすべての年度で廃業率を上回っているわけではありません。

選択肢3. 廃業率は、一貫して2%を上回っている。

適切です。

廃業率とは、前年度末の適用事業所数に対して、その年度に保険関係が消滅した事業所がどれくらいあるかを表す割合です。

2000年度から2023年度までの廃業率は、すべての年度で2%を上回っています。

例えば、次のような数値となっています。

2000年度:4.0%

2001年度:4.0%

2022年度:3.3%

2023年度:3.9%

廃業率は年度によって上昇したり低下したりしていますが、対象期間中に2%以下となった年度はありません。

したがって、「一貫して2%を上回っている」という条件を満たしています。

選択肢4. 廃業率は、一貫して開業率を上回っている。

不適切です。

廃業率が開業率を上回っている年度もありますが、すべての年度でその状態が続いているわけではありません。

例えば、2001年度の数値は次のとおりです。

開業率:4.4%

廃業率:4.0%

この年度は、開業率の方が廃業率よりも高くなっています。

また、2010年度以降は、開業率が廃業率を上回る年度も多く見られます。

したがって、廃業率が一貫して開業率を上回っているという説明は誤りです。

まとめ

開業率と廃業率は、事業所の新設や廃止の動向を把握するための指標です。

<開業率>

前年度末の適用事業所数に対して、その年度に新たに保険関係が成立した事業所数の割合です。

開業率=保険関係新規成立事業所数÷前年度末の適用事業所数×100

<廃業率>

前年度末の適用事業所数に対して、その年度に保険関係が消滅した事業所数の割合です。

廃業率=保険関係消滅事業所数÷前年度末の適用事業所数×100

今回の調査結果は、次のように整理できます。

<開業率の推移>

2000年度から2023年度までの間に、5%を下回る年度があります。

また、開業率が廃業率より低い年度もあります。

<廃業率の推移>

2000年度から2023年度まで、一貫して2%を上回っています。

ただし、廃業率が開業率を上回る年度ばかりではありません。

なお、今回の統計では、雇用保険に係る保険関係の成立・消滅を、それぞれ開業・廃業とみなしています。

そのため、従業員を雇わずに事業を始めた場合など、すべての開業・廃業を把握できるわけではありません。

この問題では、「一貫して」とは、対象となるすべての年度で条件を満たしていることが重要です。

例えば、「一貫して5%を上回る」という記述は、1年度でも5%以下になっていれば誤りとなります。

したがって、「廃業率は、一貫して2%を上回っている。」が最も適切です。

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