中小企業診断士 過去問
令和8年度(2026年)
問179 (経営情報システム 問19)
問題文
A社では、BAC(完成時総予算)が1,200万円のシステム開発プロジェクトが進行中である。プロジェクト期間は4カ月である。このプロジェクトに関する以下の文章の空欄①~③に入る数値の組み合わせとして、最も適切なものを下記の選択肢から選べ。
プロジェクト開始から2カ月経過した時点で進捗を把握したところ、AC(コスト実績値)が500万円、EV(出来高実績値)が480万円であった。したがって、この時点でのCP(Iコスト効率指数)は( ① )である。
4カ月のうち3カ月経過した時点での出来高計画値(PV)は900万円に設定されている。この時点でのSP(Iスケジュール効率指数)が0.9以上となるためには、EVは( ② )万円以上でなければならない。
3カ月経過した時点で進捗を確認したところ、EVは( ② )万円であり、ACは、729万円であった。このままのコスト効率でプロジェクトが進んでいくと、予測される完成時の総コストは( ③ )万円である。
プロジェクト開始から2カ月経過した時点で進捗を把握したところ、AC(コスト実績値)が500万円、EV(出来高実績値)が480万円であった。したがって、この時点でのCP(Iコスト効率指数)は( ① )である。
4カ月のうち3カ月経過した時点での出来高計画値(PV)は900万円に設定されている。この時点でのSP(Iスケジュール効率指数)が0.9以上となるためには、EVは( ② )万円以上でなければならない。
3カ月経過した時点で進捗を確認したところ、EVは( ② )万円であり、ACは、729万円であった。このままのコスト効率でプロジェクトが進んでいくと、予測される完成時の総コストは( ③ )万円である。
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問題
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中小企業診断士試験 令和8年度(2026年) 問179(経営情報システム 問19) (訂正依頼・報告はこちら)
A社では、BAC(完成時総予算)が1,200万円のシステム開発プロジェクトが進行中である。プロジェクト期間は4カ月である。このプロジェクトに関する以下の文章の空欄①~③に入る数値の組み合わせとして、最も適切なものを下記の選択肢から選べ。
プロジェクト開始から2カ月経過した時点で進捗を把握したところ、AC(コスト実績値)が500万円、EV(出来高実績値)が480万円であった。したがって、この時点でのCP(Iコスト効率指数)は( ① )である。
4カ月のうち3カ月経過した時点での出来高計画値(PV)は900万円に設定されている。この時点でのSP(Iスケジュール効率指数)が0.9以上となるためには、EVは( ② )万円以上でなければならない。
3カ月経過した時点で進捗を確認したところ、EVは( ② )万円であり、ACは、729万円であった。このままのコスト効率でプロジェクトが進んでいくと、予測される完成時の総コストは( ③ )万円である。
プロジェクト開始から2カ月経過した時点で進捗を把握したところ、AC(コスト実績値)が500万円、EV(出来高実績値)が480万円であった。したがって、この時点でのCP(Iコスト効率指数)は( ① )である。
4カ月のうち3カ月経過した時点での出来高計画値(PV)は900万円に設定されている。この時点でのSP(Iスケジュール効率指数)が0.9以上となるためには、EVは( ② )万円以上でなければならない。
3カ月経過した時点で進捗を確認したところ、EVは( ② )万円であり、ACは、729万円であった。このままのコスト効率でプロジェクトが進んでいくと、予測される完成時の総コストは( ③ )万円である。
- ①:0.96 ②:800 ③:1,080
- ①:0.96 ②:810 ③:1,080
- ①:0.96 ②:810 ③:1,333
- ①:1.04 ②:800 ③:1,333
- ①:1.04 ②:810 ③:1,080
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この過去問の解説 (2件)
01
「①:0.96 ②:810 ③:1,080」の組み合わせが当てはまります。
この問題では、EVM(Earned Value Management:出来高管理)という、プロジェクトの進捗状況や費用を管理する手法を使って計算します。
EVMでは、計画していた作業量、実際に完了した作業量、実際にかかった費用を比較することで、プロジェクトが予定どおりに進んでいるかを確認できます。
特に重要なのは、次の3つの計算です。
・CPI(コスト効率指数)=EV÷AC
・SPI(スケジュール効率指数)=EV÷PV
・EAC(完成時総コスト予測)=BAC÷CPI
これらの式を使って、空欄を順番に求めます。
計算の流れ
<①:CPI(コスト効率指数)を求める>
CPIとは、実際に使った費用に対して、どれだけの作業を完了できたかを表す指標です。
計算式は、次のとおりです。
CPI=EV÷AC
・EV(出来高実績値):実際に完了した作業を予算額で表した金額
・AC(コスト実績値):実際にかかった費用
問題では、プロジェクト開始から2カ月経過した時点で、次の数値が与えられています。
EV=480万円
AC=500万円
これらを計算式に当てはめます。
CPI=480÷500
=0.96
したがって、①は「0.96」です。
なお、CPIは次のように判断します。
CPI=1:予算どおりのコスト効率
CPI>1:予算より効率よく作業が進んでいる
CPI<1:予算より多くの費用がかかっている
今回のCPIは0.96なので、2カ月経過時点では、完了した作業の価値に対して実際の費用がやや多くかかっている状態です。
<②:SPIが0.9以上となるEVを求める>
SPIとは、予定していた作業量に対して、実際にどれだけの作業が進んでいるかを表す指標です。
計算式は、次のとおりです。
SPI=EV÷PV
・EV(出来高実績値):実際に完了した作業を予算額で表した金額
・PV(出来高計画値):計画上、その時点までに完了する予定だった作業の予算額
問題では、3カ月経過時点のPVが900万円で、SPIを0.9以上にする必要があります。
したがって、
EV÷900≧0.9
となります。
両辺に900を掛けると、
EV≧900×0.9
EV≧810万円
となります。
つまり、SPIを0.9以上にするためには、EVが810万円以上である必要があります。
したがって、②は「810」です。
なお、SPIは次のように判断します。
SPI=1:計画どおりの進捗
SPI>1:計画より進んでいる
SPI<1:計画より遅れている
今回のSPIが0.9の場合、計画されていた作業量の90%まで進んでいることを意味します。
<③:EAC(完成時総コスト予測)を求める>
EACとは、現在のコスト効率が今後も続くと仮定した場合に、プロジェクトの完成までに必要となる総費用の予測値です。
今回のように、現在のコスト効率が今後も続くと考える場合、次の式で計算できます。
EAC=BAC÷CPI
・EAC(完成時総コスト予測):完成時にかかると予測される総費用
・BAC(完成時総予算):プロジェクト全体に設定された予算
まず、3カ月経過時点のCPIを求めます。
問題では、次の数値が与えられています。
EV=810万円
AC=729万円
したがって、
CPI=810÷729
=約1.111
となります。
次に、BAC=1,200万円を使ってEACを計算します。
EAC=1,200÷(810÷729)
=1,200×729÷810
=1,080万円
したがって、③は「1,080」です。
3カ月経過時点のCPIは1を超えているため、予算より効率よく作業が進んでいる状態です。
このコスト効率が最後まで続けば、当初の総予算1,200万円よりも120万円少ない、1,080万円で完成すると予測できます。
なお、①では2カ月経過時点のCPIを求めましたが、③では3カ月経過時点のEVとACが新たに与えられています。
そのため、③の計算では、①のCPI=0.96を使わず、3カ月経過時点のCPIを求め直すことが重要です。
適切です。
①は、2カ月経過時点のCPIです。
480÷500=0.96
②は、SPIが0.9以上となるために必要なEVです。
900×0.9=810万円
③は、3カ月経過時点のコスト効率を使った完成時総コストの予測値です。
1,200×729÷810=1,080万円
すべての計算結果が一致しています。
EVMで使用する主な用語と計算式は、次のように整理できます。
<BAC:完成時総予算>
プロジェクト全体に設定された予算です。
今回のBACは1,200万円です。
<PV:出来高計画値>
計画上、その時点までに完了する予定だった作業の予算額です。
<EV:出来高実績値>
実際に完了した作業を予算額で表した金額です。
<AC:コスト実績値>
実際にかかった費用です。
<CPI:コスト効率指数>
CPI=EV÷AC
実際の費用に対して、どれだけ効率よく作業を完了できたかを表します。
<SPI:スケジュール効率指数>
SPI=EV÷PV
予定していた作業量に対して、実際にどれだけ進んでいるかを表します。
<EAC:完成時総コスト予測>
EAC=BAC÷CPI
現在のコスト効率が今後も続くと仮定した場合の、完成時の総費用を予測します。
今回の計算結果は、次のとおりです。
①:480÷500=0.96
②:900×0.9=810万円
③:1,200×729÷810=1,080万円
この問題では、CPIはEV÷AC、SPIはEV÷PVであることと、完成時の総費用を予測する際には、最新のコスト効率を使うことが重要です。
したがって、「①:0.96 ②:810 ③:1,080」が最も適切です。
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02
EVMSに関する問題です。令和4年度から5年連続で出題されており、過去問題で重点的に学習しておくべき超頻出論点です。
EVMSでは計算式を覚えていなければ対応できませんが、過去問題で計算式は繰り返し学習しているという前提で、以下の解説では解答に関係のあるものだけ挙げておきます。本試験では、試験が始まったらすぐに問題用紙の余白に計算式を書き込んでおきましょう。
• CPI(コスト効率指数) ※空欄①
EV÷AC
与件文から、480÷580=0.96と求まります。
• SPI(スケジュール効率指数) ※空欄②
EV÷PV ※本問では、EVはSPIの計算式から求めることになります。
「SP(Iスケジュール効率指数)が0.9以上となるため」とありますので、900×0.9=810という変則的な方法で求める必要があります。
この数値をEV÷PVの計算式に当てはめて検算すると810÷900=0.9となり、正しいことが確認できます。
• EAC(完了時コスト予測) ※空欄③
AC+(BAC-EV)×(AC÷EV)
「3カ月経過した時点で進捗を確認したところ」という与件文に基づいて数値を代入しなければならないことに注意してください。(2カ月経過した時点での数値を入力すると解答欄に与えられている数値にならないため、計算し直したりして時間を浪費することになります)
729+(1,200-810)×(729÷810)より、729+351=1,080と求まります。
※四則演算(+、ー、×、÷)の計算は、カッコ内→×、÷→+、ーの順番で計算します。
以上から、最も適切な数値の組み合わせは①:0.96 ②:810 ③:1,080となります。
冒頭の解説より、最も適切な数値の組み合わせは①:0.96 ②:810 ③:1,080となるため不適切な選択肢となります。
冒頭の解説より、最も適切な数値の組み合わせは①:0.96 ②:810 ③:1,080となるため正解の選択肢となります。
冒頭の解説より、最も適切な数値の組み合わせは①:0.96 ②:810 ③:1,080となるため不適切な選択肢となります。
冒頭の解説より、最も適切な数値の組み合わせは①:0.96 ②:810 ③:1,080となるため不適切な選択肢となります。
冒頭の解説より、最も適切な数値の組み合わせは①:0.96 ②:810 ③:1,080となるため不適切な選択肢となります。
【補足】
本問の与件文に、AC(コスト実績値)500万円、EV(出来高実績値)480万円のように日本語が与えられているため、空欄①はEV÷ACという計算式になるだろうと推測することができます。
また、このような問題を出題する以上、常識的に考えればプロジェクトが計画通りに進んでいるような設定にはならないはずです。したがって、①は何も計算しなくても1未満の数値が入るだろうことが推測でき、選択肢は3つに絞り込まれます。(①の計算に使うだけの時間を節約することができます)
「計算式がうろ覚え」「計算結果が解答欄にない」等でパニックになりがちですが、一旦飛ばして他の問題を解き、時間を確保してから対応する方法もあります。日頃から過去問題を解いたりする中で、選択肢を絞り込める方法がないかを意識しながら学習してみましょう。
参考になった数1
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