中小企業診断士 過去問
令和8年度(2026年)
問178 (経営情報システム 問18)

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問題

中小企業診断士試験 令和8年度(2026年) 問178(経営情報システム 問18) (訂正依頼・報告はこちら)

従業員数200名のある企業では、新規ビジネスのために情報システムの導入・開発を計画している。SaaSを利用する計画A、IaaSとオンプレミスを連動させる計画B、オンプレミスのみで運用する計画Cの3つの案に対して費用を見積もったところ、以下に示す表のとおりとなった。

次の文章の空欄①~③に入る語句の組み合わせとして、最も適切なものを下記の選択肢から選べ。なお、このシステムは導入・開発後、5年間使用されるものとする。

計画Aにおいて、1アカウント当たり月額10,000円のサービスを100アカウント契約する場合、年間のクラウドサービス利用料は( ① )百万円となる。この場合、5年間の総費用が最も高いのは、計画( ② )である。また、計画Aにおいて、1アカウント当たり月額10,000円のサービスを契約する場合、5年間の総費用が、計画Cと同じになる契約アカウント数は( ③ )である。
問題文の画像
  • ①:10  ②:A  ③:115
  • ①:10  ②:C  ③:120
  • ①:12  ②:A  ③:115
  • ①:12  ②:B  ③:115
  • ①:12  ②:B  ③:120

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この過去問の解説 (1件)

01

「①:12 ②:B ③:115」の組み合わせが当てはまります。

この問題では、クラウドサービスの年間利用料と、3つの計画について5年間にかかる総費用を計算します。

重要なのは、初期費用と、毎年発生する費用を分けて考えることです。

また、クラウドサービスの利用料は、契約するアカウント数によって変わります。

5年間の総費用は、次の式で計算できます。

5年間の総費用=初期費用+年間費用×5年

この式を使って、順番に計算します。

計算の流れ

<①:年間のクラウドサービス利用料>

計画Aでは、1アカウント当たり月額10,000円のサービスを、100アカウント契約します。

まず、1か月当たりの利用料を求めます。

10,000円×100アカウント=1,000,000円

次に、年間の利用料を求めます。

1,000,000円×12か月=12,000,000円

問題では、金額を百万円単位で答えるため、12,000,000円は12百万円です。

したがって、①は「12」です。

<②:5年間の総費用が最も高い計画>

各計画について、初期費用と年間費用を合計します。

<計画A:SaaSを利用する場合>

初期費用は、次の3つです。

基盤整備費用:1百万円

システム導入・開発費用:10百万円

導入教育費用:5百万円

初期費用の合計は、

1+10+5=16百万円

となります。

年間費用は、次のとおりです。

ネットワーク通信費用:3百万円

保守費用:0百万円

システム運用費用:3百万円

クラウドサービス利用料:12百万円

年間費用の合計は、

3+0+3+12=18百万円

となります。

したがって、5年間の総費用は、

16+18×5=106百万円

です。

<計画B:IaaSとオンプレミスを連動させる場合>

初期費用は、

1+30+5=36百万円

です。

年間費用は、

1+4+5+6=16百万円

です。

したがって、5年間の総費用は、

36+16×5=116百万円

です。

<計画C:オンプレミスのみで運用する場合>

初期費用は、

5+30+5=40百万円

です。

年間費用は、

1+7+7+0=15百万円

です。

したがって、5年間の総費用は、

40+15×5=115百万円

です。

3つの計画を比較すると、次のようになります。

計画A:106百万円

計画B:116百万円

計画C:115百万円

最も総費用が高いのは、116百万円の計画Bです。

したがって、②は「B」です。

<③:計画Aと計画Cの総費用が同じになるアカウント数>

計画Cの5年間の総費用は、115百万円です。

計画Aについても、総費用が115百万円となるアカウント数を求めます。

まず、計画Aのクラウドサービス利用料を除いた費用を計算します。

初期費用:16百万円

クラウドサービス利用料以外の年間費用:3+0+3=6百万円

したがって、クラウドサービス利用料を除いた5年間の費用は、

16+6×5=46百万円

です。

次に、計画Cと同じ115百万円にするために、クラウドサービスへ使える金額を求めます。

115-46=69百万円

つまり、5年間のクラウドサービス利用料が69百万円になれば、計画Cと同じ総費用になります。

これを年間費用に直すと、

69÷5=13.8百万円

です。

13.8百万円は、13,800,000円です。

さらに、1か月当たりの利用料に直します。

13,800,000÷12=1,150,000円

1アカウント当たりの月額利用料は10,000円なので、

1,150,000÷10,000=115アカウント

となります。

したがって、③は「115」です。

実際に115アカウントを契約した場合、計画Aの5年間の総費用は、

46+(10,000×115×12×5)÷1,000,000

=46+69

=115百万円

となり、計画Cと一致します。

選択肢4. ①:12  ②:B  ③:115

適切です。

①は、100アカウントの年間クラウドサービス利用料である12百万円です。

②は、5年間の総費用が116百万円と最も高い計画Bです。

③は、計画Aと計画Cの5年間の総費用が同じになる115アカウントです。

したがって、すべての計算結果が一致しています。

まとめ

ITシステムの導入・運用費用を比較するときは、初期費用だけでなく、利用期間全体にかかる費用を計算することが重要です。

今回の計算結果は、次のとおりです。

<①:年間のクラウドサービス利用料>

10,000円×100アカウント×12か月=12百万円

①=12

<②:5年間の総費用>

計画A:106百万円

計画B:116百万円

計画C:115百万円

最も総費用が高いのは計画Bです。

②=B

<③:計画Cと総費用が同じになるアカウント数>

計画Cの総費用:115百万円

計画Aのクラウドサービス利用料以外の5年間の費用:46百万円

クラウドサービスに使える5年間の費用:

115-46=69百万円

69百万円÷5年÷12か月÷10,000円=115アカウント

③=115

なお、システムの導入から運用までにかかる総費用を考えることを、TCO(Total Cost of Ownership:総所有コスト)といいます。

この問題では、初期費用と年間費用を分けて計算し、5年間の総費用を比較することがポイントです。

したがって、「①:12 ②:B ③:115」が最も適切です。

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