中小企業診断士 過去問
令和8年度(2026年)
問175 (経営情報システム 問15)

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問題

中小企業診断士試験 令和8年度(2026年) 問175(経営情報システム 問15) (訂正依頼・報告はこちら)

情報システムの品質を確保・向上させるために、ソフトウェアのテストは重要である。テストに関する記述として、最も適切なものはどれか。
  • A/Bテストとは、2つのパラメータ間の組み合わせを網羅して行うテストのことである。
  • 回帰(リグレッション)テストとは、プログラムを修正した場合、修正していない他の部分に影響が現れていないかどうかを確認するテストのことである。
  • 同値分割法とは、テスト対象の仕様の中で示される値を境にして処理内容が変わる場合に、境界付近の値でテストケースを作成する方法のことである。
  • ブランチテストとは、入力条件の組み合わせと対応する出力結果を決定表に整理して行うテストのことである。
  • ホワイトボックステストとは、プログラムの内部構造やコードを考慮せず、外部からの入力と出力だけに着目して行うテストのことである。

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この過去問の解説 (1件)

01

「回帰(リグレッション)テストとは、プログラムを修正した場合、修正していない他の部分に影響が現れていないかどうかを確認するテストのことである。」が当てはまります。

ソフトウェアテストとは、プログラムが設計どおりに動作するか、不具合がないかを確認する作業です。

テストにはさまざまな種類があり、目的や確認方法によって使い分けられます。

この問題では、回帰テスト、A/Bテスト、同値分割法、ブランチテスト、ホワイトボックステストの特徴を理解することが重要です。

選択肢1. A/Bテストとは、2つのパラメータ間の組み合わせを網羅して行うテストのことである。

不適切です。

A/Bテストとは、2つの異なるパターンを比較し、どちらの効果が高いかを調べるテストです。

例えば、Webサイトの商品購入ボタンについて、赤色のボタンを使った画面Aと、青色のボタンを使った画面Bを用意します。

それぞれの画面を利用者に表示し、どちらのボタンが多くクリックされたかを比較することで、より効果的なデザインを判断できます。

一方、問題文にある、複数のパラメータについて2つずつの組み合わせを網羅する方法は、ペアワイズテスト(オールペア法)です。

ペアワイズテストは、複数の条件を組み合わせるテストで、すべての組み合わせを試すよりもテストケースを減らしながら、不具合を効率よく発見するために利用されます。

したがって、A/Bテストとペアワイズテストを取り違えています。

選択肢2. 回帰(リグレッション)テストとは、プログラムを修正した場合、修正していない他の部分に影響が現れていないかどうかを確認するテストのことである。

適切です。

回帰テストとは、プログラムの修正や機能追加によって、それまで正常に動作していた機能に不具合が発生していないかを確認するテストです。

例えば、ネットショップのシステムで、商品の検索機能を修正した場合を考えます。

検索機能の修正が正しく行われていても、その変更が原因で、商品一覧の表示や注文処理などに不具合が発生する可能性があります。

そこで、修正した機能だけでなく、関連する他の機能も確認します。

このように、変更によって新たな不具合が発生していないことを確認するのが回帰テストです。

なお、回帰テストは、リグレッションテストとも呼ばれます。

選択肢3. 同値分割法とは、テスト対象の仕様の中で示される値を境にして処理内容が変わる場合に、境界付近の値でテストケースを作成する方法のことである。

不適切です。

これは、境界値分析の説明です。

境界値分析とは、処理結果が変わる境界付近の値を重点的に調べるテスト方法です。

例えば、18歳以上の人だけが利用できるサービスがある場合、17歳、18歳、19歳などの値を使って動作を確認します。

これは、境界となる18歳の前後で、正しい判定が行われるかを確認するためです。

一方、同値分割法とは、同じように処理されると考えられる入力値をグループに分け、それぞれのグループから代表的な値を選んでテストする方法です。

例えば、18歳以上が利用可能なサービスであれば、「17歳以下」と「18歳以上」の2つのグループに分けます。

そして、それぞれのグループから代表的な値を選んでテストします。

つまり、同値分割法はグループごとの代表値を調べる方法、境界値分析は境界付近の値を調べる方法です。

選択肢4. ブランチテストとは、入力条件の組み合わせと対応する出力結果を決定表に整理して行うテストのことである。

不適切です。

これは、デシジョンテーブルテスト(決定表テスト)の説明です。

デシジョンテーブルテストとは、複数の条件の組み合わせと、それぞれの場合に実行される処理を表に整理して確認する方法です。

例えば、ネットショップで「会員かどうか」と「クーポンを持っているかどうか」という2つの条件によって、割引の内容が変わる場合などに利用されます。

一方、ブランチテストとは、プログラムの条件分岐について、各分岐先が少なくとも1回は実行されるように確認するテストです。

例えば、プログラムに「点数が60点以上なら合格、60点未満なら不合格」という条件がある場合、合格になる処理と不合格になる処理の両方を確認します。

このように、条件によって処理が分かれる部分を確認することが、ブランチテストの特徴です。

選択肢5. ホワイトボックステストとは、プログラムの内部構造やコードを考慮せず、外部からの入力と出力だけに着目して行うテストのことである。

不適切です。

これは、ブラックボックステストの説明です。

ブラックボックステストとは、プログラムの内部構造やコードを確認せず、入力したデータに対して正しい結果が出力されるかを調べるテストです。

例えば、電卓アプリに「3+5」を入力し、「8」と表示されるかを確認する場合です。

計算が内部でどのように処理されているかは考慮せず、入力と出力に着目します。

一方、ホワイトボックステストとは、プログラムの内部構造や処理の流れを確認しながら行うテストです。

例えば、プログラム内の条件分岐や繰り返し処理が、適切に実行されているかを確認します。

したがって、ホワイトボックステストは内部構造に着目し、ブラックボックステストは外部からの入力と出力に着目するという違いがあります。

まとめ

今回の問題に登場したテスト方法は、次のように整理できます。

<A/Bテスト>

2つの異なるパターンを比較し、どちらの効果が高いかを調べるテストです。

<ペアワイズテスト>

複数の条件について、2つずつの値の組み合わせを網羅するようにテストケースを作成する方法です。

<回帰(リグレッション)テスト>

プログラムの修正や機能追加によって、それまで正常に動作していた部分に新たな不具合が発生していないかを確認するテストです。

<同値分割法>

入力値を同じように処理されるグループに分け、各グループから代表的な値を選んでテストする方法です。

<境界値分析>

処理結果が変わる境界付近の値を重点的に確認するテスト方法です。

<ブランチテスト>

プログラムの条件分岐について、各分岐先が実行されるように確認するテストです。

<デシジョンテーブルテスト>

複数の条件の組み合わせと、その結果を決定表に整理して確認するテストです。

<ホワイトボックステスト>

プログラムの内部構造や処理の流れに着目するテストです。

<ブラックボックステスト>

プログラムの内部構造を考慮せず、外部からの入力と出力に着目するテストです。

この問題では、特に回帰テストは、プログラムの変更によって、それまで正常だった機能に不具合が発生していないかを確認するテストであることがポイントです。

したがって、「回帰(リグレッション)テストとは、プログラムを修正した場合、修正していない他の部分に影響が現れていないかどうかを確認するテストのことである。」が最も適切です。

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