中小企業診断士 過去問
令和8年度(2026年)
問170 (経営情報システム 問10)
問題文
情報システムの非機能要件を定める際の指標にRASISがある。RASISに関する記述として、最も適切なものはどれか。
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問題
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中小企業診断士試験 令和8年度(2026年) 問170(経営情報システム 問10) (訂正依頼・報告はこちら)
情報システムの非機能要件を定める際の指標にRASISがある。RASISに関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 信頼性(Reliability)とは、誤操作や障害などによるデータの喪失や不整合の起こりにくさのことをいう。
- 可用性(Availability)とは、データ量の変動に対する拡張のしやすさのことをいう。
- 保守性(Serviceability)とは、メンテナンスや障害からの復旧のしやすさのことをいう。
- 完全性(Integrity)とは、機器の故障など、障害発生の起こりにくさのことをいう。
- 安全性(Security)とは、システムの稼働が期待される時間に対する実際の稼働時間の割合のことをいう。
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この過去問の解説 (1件)
01
「保守性(Serviceability)とは、メンテナンスや障害からの復旧のしやすさのことをいう。」が当てはまります。
RASIS(レイシス)とは、情報システムの信頼性や安全性などを評価するための5つの指標のことです。
RASISは、次の5つの英単語の頭文字を組み合わせたものです。
R:Reliability(信頼性)
A:Availability(可用性)
S:Serviceability(保守性)
I:Integrity(完全性)
S:Security(安全性)
この問題では、それぞれの指標が何を表しているのかを理解することが重要です。
不適切です。
信頼性(Reliability)とは、システムが故障せず、正常に動作し続けられる性質のことです。
例えば、サーバが長時間にわたって故障せず、安定して動作することは、信頼性が高い状態といえます。
信頼性を評価する代表的な指標に、MTBF(平均故障間隔)があります。
MTBFとは、システムが故障から復旧した後、次に故障するまでの平均的な稼働時間のことです。
一般的に、MTBFが長いほど故障しにくく、信頼性が高いと判断できます。
一方、問題文にある、誤操作や障害などによってデータが失われたり、内容に矛盾が生じたりすることを防ぐ性質は、完全性(Integrity)に該当します。
不適切です。
可用性(Availability)とは、システムを必要なときに利用できる性質のことです。
例えば、ネットショッピングのサイトが24時間安定して稼働し、利用者がいつでも買い物できる状態は、可用性が高いといえます。
可用性を評価する代表的な指標に、稼働率があります。
稼働率とは、システムが稼働することを期待されている時間のうち、実際に利用できた時間の割合です。
一方、問題文にある、データ量や利用者数の増加などに合わせて、システムの処理能力や記憶容量を拡張できる性質は、拡張性(Scalability)と呼ばれます。
したがって、可用性と拡張性を取り違えています。
適切です。
保守性(Serviceability)とは、システムの点検や修理、障害が発生したときの復旧などを行いやすい性質のことです。
例えば、サーバが故障した場合に、故障した部品を簡単に交換でき、短時間で正常な状態に戻せるシステムは、保守性が高いといえます。
保守性を評価する代表的な指標に、MTTR(平均修復時間)があります。
MTTRとは、システムが故障してから修復されるまでにかかる平均時間のことです。
一般的に、MTTRが短いほど、障害からの復旧が早く、保守性が高いと判断できます。
このように、保守性はメンテナンスや障害からの復旧のしやすさを表すため、問題文の説明と一致しています。
不適切です。
完全性(Integrity)とは、データが正確で、欠落や不整合、不正な変更などがない状態を保つ性質のことです。
例えば、銀行のシステムで、口座残高が誤って変更されたり、取引記録の一部が失われたりしないようにすることが挙げられます。
データが正しく保たれていることが、完全性の重要なポイントです。
一方、問題文にある、機器の故障などの障害が発生しにくい性質は、信頼性(Reliability)に該当します。
したがって、完全性と信頼性を取り違えています。
不適切です。
安全性(Security)とは、不正アクセスや情報漏えいなどから、システムやデータを守る性質のことです。
例えば、次のような対策が挙げられます。
・パスワードや多要素認証による本人確認
・不正アクセスを防ぐためのアクセス制御
・データの暗号化による情報漏えい対策
一方、問題文にある、稼働が期待される時間に対する実際の稼働時間の割合は、稼働率を表しています。
稼働率は、可用性(Availability)を評価するための代表的な指標です。
したがって、安全性と可用性を取り違えています。
RASISの5つの指標は、次のように整理できます。
<R:信頼性(Reliability)>
システムが故障せず、正常に動作し続けられる性質です。
代表的な指標は、MTBF(平均故障間隔)です。
<A:可用性(Availability)>
システムを必要なときに利用できる性質です。
代表的な指標は、稼働率です。
<S:保守性(Serviceability)>
システムの点検や修理、障害からの復旧を行いやすい性質です。
代表的な指標は、MTTR(平均修復時間)です。
<I:完全性(Integrity)>
データが正確で、欠落や不整合、不正な変更などがない状態を保つ性質です。
<S:安全性(Security)>
不正アクセスや情報漏えいなどから、システムやデータを守る性質です。
特に、次の違いを覚えておくことが重要です。
信頼性=故障しにくさ
可用性=利用できる状態の保ちやすさ
保守性=修理・復旧のしやすさ
完全性=データの正確さの保ちやすさ
安全性=不正アクセスなどに対する強さ
したがって、「保守性(Serviceability)とは、メンテナンスや障害からの復旧のしやすさのことをいう。」が最も適切です。
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