中小企業診断士 過去問
令和8年度(2026年)
問169 (経営情報システム 問9)

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問題

中小企業診断士試験 令和8年度(2026年) 問169(経営情報システム 問9) (訂正依頼・報告はこちら)

ネットワークの通信プロトコルに関する記述として、最も適切なものはどれか。
  • ICMPとは、IPアドレスから対応するMACアドレスを調べるためのプロトコルのことである。
  • IMAPとは、電子メールをサーバに保存したまま、複数の端末から管理・閲覧するためのプロトコルのことである。
  • NTPとは、ネットワークに接続されている機器の情報を収集し、監視・制御するためのプロトコルのことである。
  • SOAPとは、2台の機器の間で仮想的な専用の伝送路を確立して、データ転送を行うためのプロトコルのことである。
  • UDPとは、データ転送において速度よりも信頼性を重視し、通信相手と接続してから通信を行うコネクション型のプロトコルのことである。

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この過去問の解説 (1件)

01

「IMAPとは、電子メールをサーバに保存したまま、複数の端末から管理・閲覧するためのプロトコルのことである。」が当てはまります。

通信プロトコルとは、コンピュータやネットワーク機器がデータをやり取りするときに使用する通信上のルールです。

通信プロトコルにはさまざまな種類があり、それぞれ異なる役割を持っています。

この問題では、ICMP、IMAP、NTP、SOAP、UDPの用途や特徴を理解することが重要です。

選択肢1. ICMPとは、IPアドレスから対応するMACアドレスを調べるためのプロトコルのことである。

不適切です。

IPアドレスから対応するMACアドレスを調べるためのプロトコルは、ARP(Address Resolution Protocol)です。

IPアドレスとは、ネットワーク上で通信相手を識別するための住所のようなものです。

一方、MACアドレスとは、ネットワーク機器の通信インターフェースを識別するための番号です。

ARPは、主にIPv4のネットワークで、IPアドレスに対応するMACアドレスを調べるために使用されます。

これに対して、ICMP(Internet Control Message Protocol)は、ネットワークの通信状態やエラーなどを通知するためのプロトコルです。

例えば、通信相手にデータが届くかどうかを確認する「ping」コマンドなどで利用されています。

したがって、ICMPとARPの役割を取り違えています。

選択肢2. IMAPとは、電子メールをサーバに保存したまま、複数の端末から管理・閲覧するためのプロトコルのことである。

適切です。

IMAP(Internet Message Access Protocol)は、メールサーバに保存されている電子メールを、パソコンやスマートフォンなどから管理・閲覧するためのプロトコルです。

IMAPでは、基本的にメールをサーバ上に保存したまま利用します。

例えば、パソコンでメールを既読にすると、スマートフォンでも既読の状態が反映されます。

また、メールをフォルダに移動した場合も、他の端末から同じ状態を確認できます。

このように、複数の端末でメールの状態を同期しながら利用できることがIMAPの特徴です。

なお、電子メールを受信するためのプロトコルにはPOP3もあります。

POP3は、基本的にメールをサーバから端末にダウンロードして利用する方式です。

選択肢3. NTPとは、ネットワークに接続されている機器の情報を収集し、監視・制御するためのプロトコルのことである。

不適切です。

ネットワークに接続された機器の情報を収集し、監視・管理するためのプロトコルは、SNMP(Simple Network Management Protocol)です。

SNMPは、ルータやスイッチなどのネットワーク機器の状態を確認するために利用されます。

例えば、ネットワーク機器の通信量やエラーの発生状況などを監視できます。

一方、NTP(Network Time Protocol)は、ネットワークに接続されたコンピュータなどの時刻を合わせるためのプロトコルです。

例えば、複数のサーバの時計を正確に合わせることで、システムの記録や処理を適切に管理できます。

したがって、NTPとSNMPの役割を取り違えています。

選択肢4. SOAPとは、2台の機器の間で仮想的な専用の伝送路を確立して、データ転送を行うためのプロトコルのことである。

不適切です。

2台の機器の間で仮想的な通信経路を作り、データを転送する仕組みは、トンネリングと呼ばれます。

トンネリングは、VPNなどで利用される技術です。

例えば、インターネット上に仮想的な通信経路を作り、離れた場所にあるネットワーク同士を接続できます。

一方、SOAP(Simple Object Access Protocol)は、異なるシステム間でデータや処理の要求などをやり取りするためのメッセージ通信のプロトコルです。

主にXMLという形式を使って、データを送受信します。

例えば、ある企業のシステムから別の企業のシステムへ、必要な情報を問い合わせる場合などに利用されます。

したがって、SOAPは仮想的な専用の通信経路を確立するためのプロトコルではありません。

選択肢5. UDPとは、データ転送において速度よりも信頼性を重視し、通信相手と接続してから通信を行うコネクション型のプロトコルのことである。

不適切です。

通信相手との接続を確立してからデータを転送し、信頼性を重視するプロトコルは、TCP(Transmission Control Protocol)です。

TCPでは、データが正しく届いたかどうかを確認し、必要に応じて再送する仕組みがあります。

そのため、Webページの閲覧やファイル転送など、データを確実に届けることが重要な通信で利用されます。

一方、UDP(User Datagram Protocol)は、通信相手との接続を事前に確立せずにデータを送る、コネクションレス型のプロトコルです。

TCPのような到達確認や再送制御を基本的に行わないため、通信の処理が比較的軽いことが特徴です。

例えば、オンラインゲームや音声・動画のリアルタイム通信など、通信の速さや遅延の少なさが重要な場面で利用されます。

したがって、UDPとTCPの特徴を取り違えています。

まとめ

代表的な通信プロトコルは、次のように整理できます。

<ICMP>

ネットワークの通信状態やエラーなどを通知するプロトコルです。

<ARP>

IPv4アドレスから対応するMACアドレスを調べるプロトコルです。

<IMAP>

メールをサーバ上に保存したまま、複数の端末から管理・閲覧するためのプロトコルです。

<NTP>

ネットワークに接続された機器の時刻を合わせるためのプロトコルです。

<SNMP>

ネットワーク機器の状態を監視・管理するためのプロトコルです。

<SOAP>

XML形式のメッセージを用いて、異なるシステム間で情報をやり取りするためのプロトコルです。

<UDP>

通信相手との接続を確立せずにデータを送信する、コネクションレス型のプロトコルです。

<TCP>

通信相手との接続を確立し、データの確実な転送を重視するプロトコルです。

この問題では、それぞれのプロトコルが何を目的として使われるのかを区別することが重要です。

したがって、「IMAPとは、電子メールをサーバに保存したまま、複数の端末から管理・閲覧するためのプロトコルのことである。」が最も適切です。

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