中小企業診断士 過去問
令和8年度(2026年)
問166 (経営情報システム 問6)

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問題

中小企業診断士試験 令和8年度(2026年) 問166(経営情報システム 問6) (訂正依頼・報告はこちら)

中小企業においてクラウドサービスの活用は有効な施策の1つである。クラウドサービスの利用に関する記述として、最も適切なものはどれか。
  • IaaSを利用する場合、OSだけでなくミドルウェアの最新化もサービス利用者が責任を負う。
  • PaaSを利用する場合、サービス利用者がハードウェアを自ら調達する必要がある。
  • SaaSを利用する場合、業務で入力されたデータの品質はサービス事業者によって保証される。
  • SaaSを利用する場合、個人情報の漏えいに対してはサービス事業者が責任を負うためサービス利用者への影響はない。
  • SaaSを利用する場合、サービス利用者はOS管理者の権限について管理を行う。

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この過去問の解説 (1件)

01

「IaaSを利用する場合、OSだけでなくミドルウェアの最新化もサービス利用者が責任を負う。」が当てはまります。

クラウドサービスとは、インターネットなどを通じて、サーバやソフトウェアなどを利用できるサービスです。

代表的な種類には、IaaS、PaaS、SaaSがあります。

これらの違いは、サービス事業者がどこまで管理し、利用者がどこから管理するのかという点です。

IaaSでは、利用者がOSやミドルウェアなどを管理します。一方、PaaSやSaaSでは、サービス事業者が管理する範囲が広くなります。

選択肢1. IaaSを利用する場合、OSだけでなくミドルウェアの最新化もサービス利用者が責任を負う。

適切です。

IaaS(Infrastructure as a Service)とは、サーバ、ストレージ、ネットワークなどのIT基盤をクラウド上で提供するサービスです。

サービス事業者は、物理的なサーバなどの設備を管理します。

一方、利用者は、原則として自分で導入したOS、ミドルウェア、アプリケーションなどを管理する必要があります。

ミドルウェアとは、OSとアプリケーションの間で動作し、データベースの管理などを行うソフトウェアです。

例えば、IaaSでWebサイトを運用する場合、利用者はOSやWebサーバ用ソフトウェアなどを導入し、必要に応じて更新することになります。

そのため、OSだけでなく、ミドルウェアの更新やセキュリティ対策についても、原則としてサービス利用者が責任を負います。

選択肢2. PaaSを利用する場合、サービス利用者がハードウェアを自ら調達する必要がある。

不適切です。

PaaS(Platform as a Service)とは、アプリケーションを開発・実行するための環境をクラウド上で提供するサービスです。

PaaSでは、サーバなどのハードウェアに加えて、OSやミドルウェアなども、原則としてサービス事業者が管理します。

そのため、利用者は自分でハードウェアを購入したり、設置したりする必要がありません。

利用者は、主にアプリケーションの開発や管理に集中できます。

したがって、PaaSではハードウェアを自ら調達する必要があるという説明は誤りです。

選択肢3. SaaSを利用する場合、業務で入力されたデータの品質はサービス事業者によって保証される。

不適切です。

SaaS(Software as a Service)とは、インターネットなどを通じて、完成されたソフトウェアを利用できるサービスです。

例えば、クラウド型の会計ソフトや顧客管理システムなどがあります。

SaaSでは、ソフトウェアそのものの運用や更新は、主にサービス事業者が担当します。

しかし、利用者が入力したデータの内容が正しいかどうかは、基本的に利用者が確認する必要があります。

例えば、会計ソフトに誤った売上金額を入力した場合、サービス事業者が自動的に正しい金額を保証してくれるわけではありません。

したがって、入力データの正確性や品質の管理は、原則としてサービス利用者の責任です。

選択肢4. SaaSを利用する場合、個人情報の漏えいに対してはサービス事業者が責任を負うためサービス利用者への影響はない。

不適切です。

SaaSでは、サービス事業者がシステムの運用やセキュリティ対策を担当する部分があります。

しかし、個人情報の管理責任がすべてサービス事業者に移るわけではありません。

例えば、利用者がパスワードを適切に管理していなかったり、アクセス権限を誤って設定したりしたことが原因で、個人情報が漏えいする場合もあります。

また、サービス事業者側の問題によって情報が漏えいした場合でも、サービスを利用している企業は、顧客への対応や信用の低下などの影響を受ける可能性があります。

そのため、SaaSを利用する企業も、個人情報の適切な管理やセキュリティ対策を行う必要があります。

選択肢5. SaaSを利用する場合、サービス利用者はOS管理者の権限について管理を行う。

不適切です。

SaaSでは、OSやミドルウェア、アプリケーションなどの管理を、原則としてサービス事業者が担当します。

そのため、サービス利用者がOS管理者の権限を直接管理することは、通常ありません。

利用者が管理するのは、主にサービスを利用するためのユーザアカウントやアクセス権限などです。

例えば、クラウド型の顧客管理システムで、従業員ごとに閲覧できる情報を設定することはありますが、サービスを動かしているサーバのOS管理者権限を設定するわけではありません。

したがって、SaaSの利用者がOS管理者の権限を管理するという説明は誤りです。

まとめ

クラウドサービスの主な種類は、次のように整理できます。

<IaaS:Infrastructure as a Service>

サーバやストレージ、ネットワークなどのIT基盤を提供するサービスです。

利用者は、原則としてOS、ミドルウェア、アプリケーションなどを管理します。

<PaaS:Platform as a Service>

アプリケーションを開発・実行するための環境を提供するサービスです。

ハードウェアやOS、ミドルウェアなどは、原則としてサービス事業者が管理します。

利用者は、主にアプリケーションやデータを管理します。

<SaaS:Software as a Service>

完成されたソフトウェアをインターネットなどを通じて提供するサービスです。

利用者は、主に入力するデータ、ユーザアカウント、アクセス権限などを管理します。

この問題では、IaaSからPaaS、SaaSへと進むにつれて、サービス事業者が管理する範囲が広くなることがポイントです。

ただし、どのサービスを利用しても、利用者自身が管理すべき情報や設定についての責任がなくなるわけではありません。

したがって、「IaaSを利用する場合、OSだけでなくミドルウェアの最新化もサービス利用者が責任を負う。」が最も適切です。

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