中小企業診断士 過去問
令和8年度(2026年)
問167 (経営情報システム 問7)

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問題

中小企業診断士試験 令和8年度(2026年) 問167(経営情報システム 問7) (訂正依頼・報告はこちら)

次の表A~Dのうち、第1正規形であるが第2正規形ではない表の組み合わせとして、最も適切なものを下記の選択肢から選べ。項目名の下線は、その項目が主キーであることを表す。また、研修ID、部署ID、メンター社員IDに対して、それぞれ、研修名、部署名、メンター社員氏名は、一意に定まるものとする。
問題文の画像
  • AとB
  • AとC
  • AとD
  • BとC
  • BとD

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この過去問の解説 (1件)

01

「BとD」の組み合わせが当てはまります。

データベースの正規化とは、データの重複を減らし、情報の登録や更新をしやすくするために、表を整理することです。

この問題では、第1正規形にはなっているものの、第2正規形にはなっていない表を選びます。

第1正規形は、1つの項目に1つの値が入るように整理された状態です。

第2正規形は、第1正規形であることに加えて、主キーを構成する一部の項目だけで決まる、主キー以外の項目が存在しない状態です。

特に、主キーが複数の項目で構成されている場合は、その一部だけで決まる項目がないかを確認する必要があります。

 

各表の確認

表A:社員ID、社員氏名、入社日、出身

表Aは、第2正規形です。

主キーは社員IDです。

社員IDが決まれば、社員氏名、入社日、出身が決まります。

また、主キーは社員IDの1項目だけなので、主キーの一部だけに依存する項目は存在しません。

したがって、第1正規形と第2正規形の両方を満たしています。

表B:社員ID、研修ID、研修名、評価

表Bは、第1正規形ですが、第2正規形ではありません。

主キーは社員IDと研修IDの組み合わせです。

この組み合わせによって、ある社員が特定の研修で受けた評価を識別できます。

しかし、研修名は、社員IDが分からなくても研修IDだけで決まります。

例えば、研修IDが3422であれば、どの社員が受講していても研修名は「ビジネスマナー」です。

つまり、主キーの一部である研修IDだけで研修名が決まるため、第2正規形の条件を満たしていません。

このような関係を部分関数従属といいます。

表C:社員ID、社員氏名、部署ID、部署名

表Cは、第2正規形です。

主キーは社員IDです。

社員IDが決まれば、社員氏名や所属する部署ID、部署名が決まります。

また、部署IDが決まれば、部署名も決まります。

このように、社員IDから部署IDが決まり、さらに部署IDから部署名が決まる関係があります。

これは推移的関数従属と呼ばれ、第3正規形を考えるときに問題となる関係です。

しかし、第2正規形では、主キーの一部だけに依存する項目がないことが条件です。

表Cの主キーは社員IDの1項目だけなので、第2正規形は満たしています。

ただし、部署IDから部署名が決まるため、第3正規形にはなっていません。

表D:社員ID、メンター社員ID、社員氏名、メンター社員氏名

表Dは、第1正規形ですが、第2正規形ではありません。

主キーは社員IDとメンター社員IDの組み合わせです。

しかし、社員氏名は社員IDだけで決まります。

また、メンター社員氏名はメンター社員IDだけで決まります。

例えば、社員IDが2511001であれば、メンターが誰であっても社員氏名は「情報 葉月」です。

同じように、メンター社員IDが2012345であれば、担当する社員が誰であってもメンター社員氏名は「中小 博士」です。

このように、主キーの一部だけで決まる項目が存在するため、第2正規形ではありません。

まとめ

データベースの正規化は、次のように整理できます。

<第1正規形>

1つの項目に1つの値が入るように整理された状態です。

<第2正規形>

第1正規形であり、主キーの一部だけに依存する項目が存在しない状態です。

<第3正規形>

第2正規形であり、主キー以外の項目を通して、別の主キー以外の項目が決まる関係を取り除いた状態です。

今回の表を整理すると、

表A:第2正規形を満たす

表B:第1正規形だが、第2正規形ではない

表C:第2正規形を満たすが、第3正規形ではない

表D:第1正規形だが、第2正規形ではない

となります。

特に重要なのは、主キーが複数の項目からなる場合、その一部だけで決まる項目があると、第2正規形にならないということです。

したがって、「BとD」が最も適切です。

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