中小企業診断士 過去問
令和8年度(2026年)
問110 (運営管理 問18(設問2))

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問題

中小企業診断士試験 令和8年度(2026年) 問110(運営管理 問18(設問2)) (訂正依頼・報告はこちら)

この設問は、前問の続きの設問となります。
ある部品を加工するための同等の設備の候補が3種類あり、加工数量に応じた使い方を検討している。各設備の月当たりの固定費と、部品1個当たりの変動費を下表に示す。以下の設問に答えよ。

すでに設備1と設備2を1台ずつ導入してある場合、月当たりの固定費と変動費の合計を最小化するための設備の使い方として、最も適切なものはどれか。
問題文の画像
  • 前問で求められる設備1と設備2の優劣分岐点までは設備1を使用し、それ以上は設備2を使用する。
  • 前問で求められる設備1と設備2の優劣分岐点までは設備2を使用し、それ以上は設備1を使用する。
  • 設備1と設備2を固定費の比率に応じて使用する。
  • 常に設備1を使用する。
  • 常に設備2を使用する。

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この過去問の解説 (1件)

01

「常に設備1を使用する。」が当てはまります。

前問では、設備を新たに1台導入する場合だったため、固定費と変動費の両方を比べて優劣分岐点を考えました。

しかし今回は、設備1と設備2をすでに1台ずつ導入しています。

そのため、どちらを使っても設備1と設備2の固定費はすでに発生しており、設備の使い分けを考えるときは、1個加工するごとに増える変動費を比べることが重要です。

前問より、

設備1の変動費=200円/個
設備2の変動費=300円/個

なので、1個加工するたびに設備1の方が100円安くなります。

したがって、加工能力などに制約がない限り、常に設備1を使用するのが最も費用を抑えられます。

選択肢1. 前問で求められる設備1と設備2の優劣分岐点までは設備1を使用し、それ以上は設備2を使用する。

不適切です。

前問で求めた設備1と設備2の優劣分岐点は、設備を新たに導入するときに、固定費と変動費を合わせて比較するためのものです。

今回は、設備1と設備2をすでに導入しているため、両方の固定費は発生しています。

また、変動費は、

設備1=200円/個
設備2=300円/個

なので、加工数量が増えても設備2の方が有利になることはありません。

選択肢2. 前問で求められる設備1と設備2の優劣分岐点までは設備2を使用し、それ以上は設備1を使用する。

不適切です。

新たに設備を導入する場合であれば、固定費が安い設備2は加工数量が少ないときに設備1より有利になることがあります。

しかし今回は、設備1と設備2をすでに導入しているため、固定費の差を使い分けの判断に入れる必要はありません。

加工するたびに発生する変動費は設備1の方が安いため、少量であっても設備2を優先する理由はありません。

選択肢3. 設備1と設備2を固定費の比率に応じて使用する。

不適切です。

設備をすでに導入している場合、固定費は設備の使用量に応じて変化するものではありません。

そのため、固定費の比率に応じて加工数量を分けても、費用を最小にすることにはつながりません。

使い分けでは、追加で発生する変動費の大小を見ることが重要です。

選択肢4. 常に設備1を使用する。

適切です。

設備1と設備2はすでに導入済みなので、両設備の固定費はどちらを使用しても発生します。

したがって、加工数量をどちらの設備に割り当てるかを考えるときは、変動費を比較します。

設備1の変動費は200円/個、設備2は300円/個なので、

300-200=100円/個

だけ設備1の方が安くなります。

そのため、加工する数量が増えるほど設備1を使用した方が総費用を抑えられます。

選択肢5. 常に設備2を使用する。

不適切です。

設備2の変動費は300円/個で、設備1の200円/個より高くなっています。

固定費はすでに両方とも発生しているため、あえて変動費の高い設備2を使うと、その分だけ総費用が増えてしまいます。

まとめ

前問と今回では、判断の考え方が異なります。

前問は、設備を新たに導入する場合なので、

固定費+変動費

を比較して優劣分岐点を求めました。

今回は、設備1と設備2をすでに導入しているため、固定費はどちらも発生しています。

そのため、使い方を決めるときは、

設備1=200円/個
設備2=300円/個

という変動費の差に注目します。

設備1の方が1個当たり100円安いため、加工能力などの制約がなければ、常に設備1を使用することが最も費用を抑えられる方法です。

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