中小企業診断士 過去問
令和8年度(2026年)
問98 (運営管理 問7)

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問題

中小企業診断士試験 令和8年度(2026年) 問98(運営管理 問7) (訂正依頼・報告はこちら)

生産職場で行われる作業の設計と訓練に関する記述として、最も適切なものはどれか。
  • OJTでは、職務遂行上で必要な共通的な知識、技能、態度など、職場で経験できない理論的知識や体系的理解の習得を目的に作業訓練が実施される。
  • TWI(Training Within Industry)のJob Relationsでは、作業者が仕事全体の目的を理解するために、仕事を構成する作業の先行関係を学ぶ。
  • 職務拡大(Job Enlargement)では、作業者に計画・判断・フィードバックといった管理的要素を委ねることにより、責任感や達成感の向上を図る。
  • 職務充実(Job Enrichment)では、担当職務を一定期間ごとに変更することにより、担当する職務の範囲を広げて多能工の養成を図る。
  • ハックマン(J. R. Hackman)とオルダム(G. R. Oldham)が提唱した職務特性モデルでは、職務の内発的動機づけを、技能多様性、タスク完結性、タスク重要性、自律性、フィードバックの観点から評価する。

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この過去問の解説 (1件)

01

「ハックマン(J. R. Hackman)とオルダム(G. R. Oldham)が提唱した職務特性モデルでは、職務の内発的動機づけを、技能多様性、タスク完結性、タスク重要性、自律性、フィードバックの観点から評価する。」が当てはまります。

職務特性モデルでは、仕事そのものの特徴が、働く人のやる気や満足度に影響すると考えます。

特に、技能多様性、タスク完結性、タスク重要性、自律性、フィードバックの5つの職務特性が重視されます。

選択肢1. OJTでは、職務遂行上で必要な共通的な知識、技能、態度など、職場で経験できない理論的知識や体系的理解の習得を目的に作業訓練が実施される。

不適切です。

OJTとは、実際の職場で仕事をしながら、上司や先輩から指導を受けて知識や技能を身につける方法です。

一方、職場を離れて行う研修などで、理論的・体系的な知識を学ぶ方法は、Off-JTと呼ばれます。

したがって、職場で経験できない理論的知識や体系的理解の習得を中心とする説明は、OJTではなくOff-JTに当たります。

選択肢2. TWI(Training Within Industry)のJob Relationsでは、作業者が仕事全体の目的を理解するために、仕事を構成する作業の先行関係を学ぶ。

不適切です。

TWIのJob Relationsは、職場の人間関係を良好にし、部下との関係で起こる問題に適切に対応するための訓練です。

作業の順序や先行関係を学ぶことを目的としたものではありません。

TWIには、仕事の教え方、改善の仕方、人との接し方などに関する訓練がありますが、Job Relationsは特に人間関係に重点を置きます。

選択肢3. 職務拡大(Job Enlargement)では、作業者に計画・判断・フィードバックといった管理的要素を委ねることにより、責任感や達成感の向上を図る。

不適切です。

職務拡大とは、同じような難易度の仕事を横方向に増やし、担当する仕事の範囲を広げることです。

例えば、1つの作業だけを担当していた人に、関連する複数の作業も担当してもらう方法です。

一方、計画や判断など、より上位の責任や権限を与えて仕事の内容を深くするのは、職務充実です。

選択肢4. 職務充実(Job Enrichment)では、担当職務を一定期間ごとに変更することにより、担当する職務の範囲を広げて多能工の養成を図る。

不適切です。

一定期間ごとに担当する仕事を変更する方法は、職務ローテーション(Job Rotation)です。

職務ローテーションは、複数の仕事を経験させることで、幅広い技能を持つ多能工の育成などに役立ちます。

一方、職務充実は、作業者に計画や判断、責任などを持たせ、仕事の内容をより高度でやりがいのあるものにする方法です。

選択肢5. ハックマン(J. R. Hackman)とオルダム(G. R. Oldham)が提唱した職務特性モデルでは、職務の内発的動機づけを、技能多様性、タスク完結性、タスク重要性、自律性、フィードバックの観点から評価する。

適切です。

ハックマンとオルダムの職務特性モデルでは、仕事の特徴を次の5つの観点から考えます。

技能多様性は、仕事でさまざまな技能を使う程度です。

タスク完結性は、仕事の一部分だけではなく、最初から最後までまとまりのある仕事を担当できる程度です。

タスク重要性は、自分の仕事が他の人や社会にどれほど影響を与えるかという程度です。

自律性は、仕事の進め方などを自分で決められる程度です。

フィードバックは、自分の仕事の成果や出来具合を把握できる程度です。

これらの職務特性が高まることで、仕事そのものから得られる内発的な動機づけが高まりやすくなると考えます。

まとめ

作業設計や訓練に関する用語は、違いを整理して覚えることが重要です。

OJTは、実際の職場で仕事をしながら学ぶ方法です。

職務拡大は、同じ程度の仕事を増やして担当範囲を横に広げます。

職務充実は、計画や判断などの責任を加えて、仕事の内容をより深くします。

職務ローテーションは、一定期間ごとに担当を変えて幅広い経験を積ませる方法です。

そして、ハックマンとオルダムの職務特性モデルでは、技能多様性、タスク完結性、タスク重要性、自律性、フィードバックの5つを重視します。

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