中小企業診断士 過去問
令和8年度(2026年)
問89 (企業経営理論 問39)

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問題

中小企業診断士試験 令和8年度(2026年) 問89(企業経営理論 問39) (訂正依頼・報告はこちら)

ある食品メーカーが、高齢者を主なターゲットとした減塩調味料の発売を計画している。ターゲット顧客には、以下の3つの特徴があると同社は想定している。

① 販売エリアでは、味噌や醤油(しょうゆ)などに濃い味のものが多く、長年の食習慣として塩味の強いものを好む傾向がある。
② 家族からは健康のために減塩食品を勧められることが多い。
③ 年金生活者が多く、価格に敏感である。

以上を踏まえ、消費者行動への影響要因に関する記述として、最も適切なものはどれか。
  • 3つの特徴から、ターゲット顧客に対しては排他的流通チャネル政策が望ましい。
  • 3つの特徴から、ターゲット顧客に対するプロモーション戦略を提案することはできない。
  • 家族の勧めは、準拠集団の影響に含まれる。
  • 食習慣は、個人によって異なるため、文化的要因の影響は受けない。
  • 年金生活者であることは、デモグラフィック要因とは無関係である。

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この過去問の解説 (1件)

01

「家族の勧めは、準拠集団の影響に含まれる。」が当てはまります。

消費者の購買行動は、文化、家族や友人などの社会的なつながり、年齢や所得など、さまざまな要因から影響を受けます。

この問題では、家族から「健康のために減塩食品を使ったほうがよい」と勧められているため、家族という準拠集団から購買行動への影響を受けていると考えられます。

選択肢1. 3つの特徴から、ターゲット顧客に対しては排他的流通チャネル政策が望ましい。

不適切です。

排他的流通チャネル政策とは、商品を販売する店舗などを限定して流通させる方法です。

高級ブランドなど、希少性やブランドイメージを保つ必要がある場合に用いられることがあります。

しかし、この問題で示されているのは、食習慣、家族からの働きかけ、価格への敏感さです。

これらの特徴だけから、販売店を限定する排他的流通が望ましいとは判断できません。

選択肢2. 3つの特徴から、ターゲット顧客に対するプロモーション戦略を提案することはできない。

不適切です。

示されている特徴から、プロモーションを考えることは可能です。

例えば、濃い味を好む顧客に対しては「減塩でもおいしい」と訴えたり、健康を気にする本人や家族に対して健康面のメリットを伝えたりすることが考えられます。

また、価格に敏感であることを踏まえて、試供品や値引きなどを組み合わせることも考えられます。

つまり、消費者の特徴を理解することは、効果的なプロモーションを考える材料になります。

選択肢3. 家族の勧めは、準拠集団の影響に含まれる。

適切です。

準拠集団とは、消費者の考え方や行動に影響を与える人々や集団のことです。

家族、友人、職場の同僚などがその例です。

この問題では、家族が健康のために減塩食品を勧めているため、家族が消費者の商品選択に影響を与えていると考えられます。

家族は、消費者行動に強い影響を与える代表的な準拠集団です。

選択肢4. 食習慣は、個人によって異なるため、文化的要因の影響は受けない。

不適切です。

食習慣には個人差がありますが、地域や社会の文化からも大きな影響を受けます。

問題文では、販売地域に濃い味の味噌や醤油が多く、長年の食習慣として塩味の強いものが好まれているとされています。

これは、地域の文化や生活習慣が消費者の好みに影響している例と考えられます。

したがって、食習慣が文化的要因の影響を受けないという説明は適切ではありません。

選択肢5. 年金生活者であることは、デモグラフィック要因とは無関係である。

不適切です。

デモグラフィック要因とは、年齢、所得、職業、家族構成などの人口統計的な特徴です。

年金生活者には、高齢であることや、主な収入が年金であることなど、消費行動に影響する特徴があります。

この問題でも、年金生活者が多いことから価格に敏感であると想定されています。

そのため、年金生活者であることは、消費者を理解するうえでデモグラフィックな特徴と関係があります。

まとめ

消費者の購買行動には、さまざまな要因が影響します。

この問題では、濃い味を好む長年の食習慣には文化的要因が関係し、家族から減塩食品を勧められることには社会的要因である準拠集団の影響が関係しています。

また、高齢者や年金生活者が多く価格に敏感であるという特徴も、ターゲット顧客を考える重要な情報です。

特に、家族は消費者の考え方や商品選択に影響する代表的な準拠集団であることを押さえておくことが重要です。

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