中小企業診断士 過去問
令和8年度(2026年)
問85 (企業経営理論 問35)

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問題

中小企業診断士試験 令和8年度(2026年) 問85(企業経営理論 問35) (訂正依頼・報告はこちら)

PR(パブリック・リレーションズ)およびパブリシティに関する記述として、最も適切なものはどれか。
  • PRにおいて、プレスリリースの配信はメディア関係者に情報を届けるための手段である。近年は配信後にSNSなどから寄せられる反応を分析したり、消費者と対話を行ったりする活動も重要である。
  • PRにおける「パブリック」とは、製品のターゲット顧客を限定して指す概念である。したがって、従業員やその家族、地域住民、行政機関、株主といったステークホルダーとの関係構築は、PRの概念には含まれず、別途経営管理の領域として扱われる。
  • PRの主な目的は、広告と同様に、媒体の広告枠を購入して自社製品の特長を直接的に訴求し、短期的な売上を最大化することである。そのため、メッセージの内容や発信のタイミングを自社で完全にコントロールできる点が、PRにおける最大の利点とされる。
  • PRの手段の1つであるペイド・パブリシティは、第三者であるメディアの視点を通じて情報が報じられるため、消費者にとっての客観性や信頼性が通常のパブリシティよりも高くなる傾向がある。

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この過去問の解説 (1件)

01

「PRにおいて、プレスリリースの配信はメディア関係者に情報を届けるための手段である。近年は配信後にSNSなどから寄せられる反応を分析したり、消費者と対話を行ったりする活動も重要である。」が当てはまります。

PRは、企業が一方的に情報を発信するだけではなく、顧客、従業員、地域社会、行政、株主、メディアなど、さまざまな関係者と良好な関係を築く活動です。

現在では、プレスリリースを配信して終わりではなく、
SNSなどで寄せられた反応を確認し、双方向のコミュニケーションにつなげることも重要です。

選択肢1. PRにおいて、プレスリリースの配信はメディア関係者に情報を届けるための手段である。近年は配信後にSNSなどから寄せられる反応を分析したり、消費者と対話を行ったりする活動も重要である。

適切です。

プレスリリースは、新商品や企業活動などの情報を、
新聞社、テレビ局、Webメディアなどの報道関係者に伝える代表的なPR手段です。

また、現在はSNSなどを通じて企業と消費者が直接やり取りできるため、
情報を発信するだけでなく、反応を分析したり、意見に応答したりする双方向のコミュニケーションも重要になっています。

選択肢2. PRにおける「パブリック」とは、製品のターゲット顧客を限定して指す概念である。したがって、従業員やその家族、地域住民、行政機関、株主といったステークホルダーとの関係構築は、PRの概念には含まれず、別途経営管理の領域として扱われる。

不適切です。

PRにおける「パブリック」は、製品を購入する顧客だけを指すものではありません。

企業を取り巻く、

顧客
従業員
地域住民
行政機関
株主・投資家
取引先
メディア

などの幅広いステークホルダーが対象になります。

そのため、従業員や地域社会などとの関係づくりもPRの重要な活動に含まれます。

選択肢3. PRの主な目的は、広告と同様に、媒体の広告枠を購入して自社製品の特長を直接的に訴求し、短期的な売上を最大化することである。そのため、メッセージの内容や発信のタイミングを自社で完全にコントロールできる点が、PRにおける最大の利点とされる。

不適切です。

広告は、企業が広告枠を購入し、
メッセージの内容や掲載時期を比較的自由に決めることができます。

一方、通常のパブリシティでは、企業が情報を提供しても、
実際に報道するか、どのような内容で報道するかはメディア側が判断します。

そのため、企業が内容や発信のタイミングを完全にコントロールできるわけではありません。

また、PRは短期的な売上だけでなく、
企業やブランドへの理解、信頼、良好な関係を長期的に築くことを重視します。

選択肢4. PRの手段の1つであるペイド・パブリシティは、第三者であるメディアの視点を通じて情報が報じられるため、消費者にとっての客観性や信頼性が通常のパブリシティよりも高くなる傾向がある。

不適切です。

通常のパブリシティは、企業が情報を提供し、
メディアが独自の判断でニュースなどとして取り上げるものです。

そのため、広告よりも第三者による情報として受け止められ、
信頼されやすい場合があります。

一方、ペイド・パブリシティは、企業が費用を負担して掲載してもらう性格を持つため、
通常のパブリシティよりも第三者性や客観性が高いとはいえません。

まとめ

PRは、単に商品を宣伝して売上を伸ばす活動ではありません。

企業を取り巻くさまざまな関係者と、
長期的に良好な関係を築き、理解や信頼を高めることが目的です。

プレスリリースはメディアへの代表的な情報提供手段ですが、
現在ではSNSなどを通じた反応の把握や、消費者との対話も重要になっています。

また、パブリシティはメディア側が掲載内容を判断するため、
企業が自由に内容を決められる広告とは異なる点を押さえておくことが重要です。

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