中小企業診断士 過去問
令和8年度(2026年)
問58 (企業経営理論 問8)

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問題

中小企業診断士試験 令和8年度(2026年) 問58(企業経営理論 問8) (訂正依頼・報告はこちら)

W.チャン・キムとR.モボルニュが提唱したブルー・オーシャン戦略の考え方に関する記述として、最も適切なものはどれか。
  • ブルー・オーシャン戦略では、業界で当然とされている要素を「取り除く」、その要素を業界標準よりも大胆に「増やす」、「減らす」、あるいは、業界内にはなかった要素を新たに「付け加える」という4つのアクションを通じて、低コストと差別化の同時実現を図る。
  • ブルー・オーシャン戦略の中核となる「バリュー・イノベーション」とは、差別化を徹底して付加価値を高め、価格プレミアムでコスト増を吸収することで高収益を実現する考え方である。
  • ブルー・オーシャン戦略は、技術的なイノベーションによってのみ達成されるものであり、製品の機能的価値を飛躍的に向上させるための先行的な研究開発投資が不可欠である。
  • ブルー・オーシャン戦略は、競争を避けるために、既存市場の顧客ニーズを細分化し、大手が参入できない隙間部分に特化することで、局地的な独占状態を目指すものである。
  • ブルー・オーシャン戦略は、市場における過当競争を解消するために、競合他社の買収や戦略的提携を積極的に行い、業界を再編して市場の支配力を高めるものである。

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この過去問の解説 (1件)

01

「ブルー・オーシャン戦略では、業界で当然とされている要素を『取り除く』、その要素を業界標準よりも大胆に『増やす』、『減らす』、あるいは、業界内にはなかった要素を新たに『付け加える』という4つのアクションを通じて、低コストと差別化の同時実現を図る。」が当てはまります。

ブルー・オーシャン戦略では、競争の激しい既存市場で他社と争うのではなく、これまでにない新しい価値を生み出し、競争そのものを意味のないものにする市場をつくることを目指します。

その中心となる考え方がバリュー・イノベーションであり、顧客への価値を高めながら、同時にコストも引き下げることを目指します。

選択肢1. ブルー・オーシャン戦略では、業界で当然とされている要素を「取り除く」、その要素を業界標準よりも大胆に「増やす」、「減らす」、あるいは、業界内にはなかった要素を新たに「付け加える」という4つのアクションを通じて、低コストと差別化の同時実現を図る。

適切です。

ブルー・オーシャン戦略では、「4つのアクション」として、

取り除く
減らす
増やす
付け加える

という視点から、これまで業界で当たり前とされてきた商品やサービスの価値を見直します。

不要な要素を取り除いたり減らしたりすることでコストを下げる一方、顧客が本当に求める要素を増やしたり、新しく加えたりすることで差別化を図ります。

このように、低コストと差別化を同時に実現しようとするのがブルー・オーシャン戦略の特徴です。

選択肢2. ブルー・オーシャン戦略の中核となる「バリュー・イノベーション」とは、差別化を徹底して付加価値を高め、価格プレミアムでコスト増を吸収することで高収益を実現する考え方である。

不適切です。

バリュー・イノベーションでは、単に高い付加価値をつけて高価格で販売することを目指すわけではありません。

重要なのは、顧客への価値を高めながら、同時にコストも下げることです。

つまり、「差別化か低コストか」という二者択一ではなく、差別化と低コストの両立を目指します。

選択肢3. ブルー・オーシャン戦略は、技術的なイノベーションによってのみ達成されるものであり、製品の機能的価値を飛躍的に向上させるための先行的な研究開発投資が不可欠である。

不適切です。

ブルー・オーシャン戦略は、必ずしも新しい技術の開発によって実現するものではありません。

既存の技術やサービスを組み合わせたり、提供方法や価格設定を変えたりすることでも、新しい顧客価値をつくることができます。

したがって、高度な技術革新や大規模な研究開発投資が必須というわけではありません。

選択肢4. ブルー・オーシャン戦略は、競争を避けるために、既存市場の顧客ニーズを細分化し、大手が参入できない隙間部分に特化することで、局地的な独占状態を目指すものである。

不適切です。

これは、限られた市場や特定の顧客層に対象を絞るニッチ戦略や集中化戦略に近い考え方です。

ブルー・オーシャン戦略では、既存市場をさらに細かく分けることよりも、既存の市場の境界を越えて新しい需要を生み出すことを重視します。

既存の顧客だけでなく、これまでその商品やサービスを利用していなかった人にも目を向けます。

選択肢5. ブルー・オーシャン戦略は、市場における過当競争を解消するために、競合他社の買収や戦略的提携を積極的に行い、業界を再編して市場の支配力を高めるものである。

不適切です。

ブルー・オーシャン戦略では、競合企業を買収して市場支配力を高めることを中心に考えるわけではありません。

目指すのは、既存企業との競争に勝つことではなく、新しい価値をつくり、競争のない市場空間を生み出すことです。

そのため、M&Aや戦略的提携そのものがブルー・オーシャン戦略の中心ではありません。

まとめ

ブルー・オーシャン戦略では、競争の激しい既存市場で他社と争うのではなく、新しい顧客価値と新しい市場をつくることを目指します。

その中心となるバリュー・イノベーションでは、

取り除く
減らす
増やす
付け加える

という4つのアクションを通じて、差別化と低コストを同時に実現することを目指します。

技術革新だけが必要なわけではなく、提供方法やサービス内容などを見直すことでも実現できます。

したがって、4つのアクションによって低コストと差別化を同時に実現するとした記述が最も適切です。

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