中小企業診断士 過去問
令和8年度(2026年)
問42 (財務・会計 問16)

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問題

中小企業診断士試験 令和8年度(2026年) 問42(財務・会計 問16) (訂正依頼・報告はこちら)

企業間信用について、買手および売手の立場からみた記述として、最も適切なものはどれか。
  • 売手にとって、企業間信用は内部金融に該当し、短期的な資金調達手段とみなされる。
  • 買手にとって、企業間信用は取引先から与えられる支払猶予であり、通常は短期の外部金融とみなされる。
  • 買手にとって、企業間信用は内部金融に該当し、自己資金で賄うことと同義である。
  • 企業間信用は、金融機関を介さずに資金が移転するため、売手および買手のいずれにとっても内部金融に分類される。

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この過去問の解説 (1件)

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「買手にとって、企業間信用は取引先から与えられる支払猶予であり、通常は短期の外部金融とみなされる。」が当てはまります。

企業間信用とは、商品を受け取った時点ですぐに代金を支払わず、後日支払うことを認めてもらう取引上の信用です。

買手から見ると、代金の支払いを一定期間待ってもらうことで、その間の資金をほかの用途に使えます。そのため、買掛金などの企業間信用は短期の外部金融として扱われます。

選択肢1. 売手にとって、企業間信用は内部金融に該当し、短期的な資金調達手段とみなされる。

不適切です。

企業間信用では、売手は商品を先に渡し、代金を後から受け取ります。

つまり、売手は買手に対して信用を供与する側です。

売手には売掛金などの債権が発生するのであり、企業間信用によって売手自身が資金を調達しているわけではありません。

そのため、売手にとって内部金融にあたる資金調達手段とはいえません。

選択肢2. 買手にとって、企業間信用は取引先から与えられる支払猶予であり、通常は短期の外部金融とみなされる。

適切です。

例えば、商品を仕入れたときに現金ですぐ支払わず、「翌月末払い」とする場合を考えます。

買手は、支払日まで代金の支払いを待ってもらえるので、その期間は資金を手元に残しておくことができます。

これは、取引先である売手から実質的に短期間の資金を提供してもらっているのと似た効果があります。

そのため、買掛金や支払手形などによる企業間信用は、買手にとって短期の外部金融となります。

選択肢3. 買手にとって、企業間信用は内部金融に該当し、自己資金で賄うことと同義である。

不適切です。

内部金融とは、企業が事業活動によって得た利益を社内に残した資金など、企業内部から生み出された資金を利用することです。

これに対して企業間信用では、取引先から代金の支払いを待ってもらっています。

資金調達のもとが企業内部ではなく取引先という外部にあるため、内部金融ではありません。

また、自己資金で支払うこととも異なります。

選択肢4. 企業間信用は、金融機関を介さずに資金が移転するため、売手および買手のいずれにとっても内部金融に分類される。

不適切です。

外部金融か内部金融かは、金融機関を利用するかどうかだけで決まるわけではありません。

銀行を利用しなくても、取引先など企業の外部から信用や資金を得れば外部金融にあたります。

企業間信用では、買手は売手という外部の取引先から支払いの猶予を受けています。

したがって、「金融機関を介さないから内部金融」という考え方は誤りです。

まとめ

企業間信用は、商品などの取引にともなって、売手が買手に代金の支払いを一定期間待つことを認める仕組みです。

買手から見ると、支払日まで資金を手元に残せるため、買掛金や支払手形などは短期の外部金融として機能します。

一方、内部金融とは、利益の内部留保など、企業自身の内部で生み出した資金を使うことです。

したがって、企業間信用は、買手にとって取引先から受ける短期の外部金融と考えるのがポイントです。

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