中小企業診断士 過去問
令和8年度(2026年)
問38 (財務・会計 問12)

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問題

中小企業診断士試験 令和8年度(2026年) 問38(財務・会計 問12) (訂正依頼・報告はこちら)

以下の資料に基づき、直接工の賃金に関する記述として、最も適切なものを下記の選択肢から選べ。

【資料】
・賃金の予定賃率は1時間当たり2,000円である。
・当月の作業時間は、直接作業時間が8,800時間、間接作業時間が6,000時間、手待時間が200時間である。
・前月末における賃金未払額は600万円、当月の賃金支払額が2,960万円、当月末における賃金未払額は700万円である。
  • 当月の間接労務費は1,200万円である。
  • 当月の実際の労務費発生額は3,060万円である。
  • 当月の直接労務費は1,860万円である。
  • 当月の賃率差異は40万円の有利差異である。

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この過去問の解説 (1件)

01

「当月の実際の労務費発生額は3,060万円である。」が適切です。

この問題では、まず当月に実際に発生した賃金を求めます。

当月の賃金支払額に当月末の未払額を加え、前月末の未払額を差し引くと、

2,960万円+700万円-600万円
=3,060万円

となります。

また、予定賃率を使って直接労務費や間接労務費を計算するときは、直接作業時間だけでなく、間接作業時間や手待時間の扱いにも注意が必要です。

選択肢1. 当月の間接労務費は1,200万円である。

適切ではありません。

直接工の間接労務費には、間接作業時間と手待時間に対応する賃金が含まれます。

間接作業時間は6,000時間、手待時間は200時間なので、

6,000時間+200時間=6,200時間

です。

予定賃率は1時間当たり2,000円なので、

6,200時間×2,000円
=12,400,000円
=1,240万円

となります。

したがって、1,200万円ではありません。

選択肢2. 当月の実際の労務費発生額は3,060万円である。

当月に実際に発生した労務費は、次のように求めます。

当月賃金支払額+当月末賃金未払額-前月末賃金未払額

=2,960万円+700万円-600万円
=3,060万円

前月末の未払額600万円は、前月までに発生した賃金を当月に支払った部分なので、当月の労務費から除きます。

一方、当月末の未払額700万円は、まだ支払っていなくても当月に発生した賃金なので加えます。

選択肢3. 当月の直接労務費は1,860万円である。

適切ではありません。

直接労務費は、直接作業時間に予定賃率を掛けて求めます。

8,800時間×2,000円
=17,600,000円
=1,760万円

となります。

したがって、1,860万円ではありません。

選択肢4. 当月の賃率差異は40万円の有利差異である。

適切ではありません。

まず、直接工の総作業時間は、

8,800時間+6,000時間+200時間
=15,000時間

です。

予定賃率による賃金は、

15,000時間×2,000円
=3,000万円

となります。

これに対して、実際の労務費発生額は3,060万円です。

したがって、

3,060万円-3,000万円
=60万円

予定より実際の賃金のほうが60万円多いため、60万円の不利差異となります。

40万円の有利差異ではありません。

まとめ

この問題では、賃金の支払額と発生額を区別することが重要です。

当月の実際の労務費発生額は、

2,960万円+700万円-600万円
=3,060万円

です。

また、予定賃率を使うと、

直接労務費
=8,800時間×2,000円
=1,760万円

間接労務費
=(6,000時間+200時間)×2,000円
=1,240万円

となります。

さらに、予定賃金3,000万円に対して実際の労務費は3,060万円なので、賃率差異は60万円の不利差異です。

したがって、この問題では「当月の実際の労務費発生額は3,060万円である。」という記述が当てはまります。

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