中小企業診断士 過去問
令和8年度(2026年)
問18 (経済学・経済政策 問18)
問題文
企業の結合生産における利潤最大化問題を考える。
下図は、ある国に賦存する生産要素の投入に伴うカカオと大豆の生産量の組み合わせである生産可能性曲線FF’を表している。カカオと大豆の価格がそれぞれ与えられ、両財の生産販売によって得られる収入は、右下がりの等収入線ABとして描くことができる。
この図に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の選択肢から選べ。
a 大豆を追加的に1単位生産するために減らさなければならないカカオの生産量は、大豆の生産量の増加にともなって逓減する。
b カカオと大豆の価格が同時に下落すると、生産可能性曲線は右上方にシフトする。
c 点Cでは、カカオの生産量を減らして大豆の生産量を増やすことで収入を増やせる余地がある。
d 点Eでは、2財間の限界変形率と2財の価格比率が等しい。
下図は、ある国に賦存する生産要素の投入に伴うカカオと大豆の生産量の組み合わせである生産可能性曲線FF’を表している。カカオと大豆の価格がそれぞれ与えられ、両財の生産販売によって得られる収入は、右下がりの等収入線ABとして描くことができる。
この図に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の選択肢から選べ。
a 大豆を追加的に1単位生産するために減らさなければならないカカオの生産量は、大豆の生産量の増加にともなって逓減する。
b カカオと大豆の価格が同時に下落すると、生産可能性曲線は右上方にシフトする。
c 点Cでは、カカオの生産量を減らして大豆の生産量を増やすことで収入を増やせる余地がある。
d 点Eでは、2財間の限界変形率と2財の価格比率が等しい。
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問題
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中小企業診断士試験 令和8年度(2026年) 問18(経済学・経済政策 問18) (訂正依頼・報告はこちら)
企業の結合生産における利潤最大化問題を考える。
下図は、ある国に賦存する生産要素の投入に伴うカカオと大豆の生産量の組み合わせである生産可能性曲線FF’を表している。カカオと大豆の価格がそれぞれ与えられ、両財の生産販売によって得られる収入は、右下がりの等収入線ABとして描くことができる。
この図に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の選択肢から選べ。
a 大豆を追加的に1単位生産するために減らさなければならないカカオの生産量は、大豆の生産量の増加にともなって逓減する。
b カカオと大豆の価格が同時に下落すると、生産可能性曲線は右上方にシフトする。
c 点Cでは、カカオの生産量を減らして大豆の生産量を増やすことで収入を増やせる余地がある。
d 点Eでは、2財間の限界変形率と2財の価格比率が等しい。
下図は、ある国に賦存する生産要素の投入に伴うカカオと大豆の生産量の組み合わせである生産可能性曲線FF’を表している。カカオと大豆の価格がそれぞれ与えられ、両財の生産販売によって得られる収入は、右下がりの等収入線ABとして描くことができる。
この図に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の選択肢から選べ。
a 大豆を追加的に1単位生産するために減らさなければならないカカオの生産量は、大豆の生産量の増加にともなって逓減する。
b カカオと大豆の価格が同時に下落すると、生産可能性曲線は右上方にシフトする。
c 点Cでは、カカオの生産量を減らして大豆の生産量を増やすことで収入を増やせる余地がある。
d 点Eでは、2財間の限界変形率と2財の価格比率が等しい。
- a:正 b:正 c:誤 d:誤
- a:正 b:誤 c:正 d:誤
- a:誤 b:正 c:誤 d:正
- a:誤 b:誤 c:正 d:正
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この過去問の解説 (1件)
01
正しい組み合わせは「a:誤 b:誤 c:正 d:正」です。
この問題では、生産可能性曲線FF’の傾きと、等収入線ABの傾きに注目します。
生産可能性曲線の傾きは、ある財を1単位多く生産するために、もう一方の財をどれだけ減らさなければならないかを表します。これを限界変形率といいます。
また、等収入線の傾きは、カカオと大豆の価格比率によって決まります。
図では、点Eで生産可能性曲線と等収入線が接しているため、ここで収入が最大になります。
したがって、
a:誤
b:誤
c:正
d:正
となります。
a 大豆を追加的に1単位生産するために減らさなければならないカカオの生産量は、大豆の生産量の増加にともなって逓減する。
誤りです。
図の生産可能性曲線FF’を見ると、大豆の生産量が増えるにつれて、曲線はだんだん急になっています。
これは、大豆をさらに1単位増やすために、あきらめなければならないカカオの量がだんだん大きくなることを意味します。
つまり、大豆の生産を増やすほど、大豆1単位を追加生産するためのカカオの機会費用は増加します。
したがって、「逓減する」ではなく、逓増すると考えるのが適切です。
b カカオと大豆の価格が同時に下落すると、生産可能性曲線は右上方にシフトする。
誤りです。
生産可能性曲線は、その国が持つ、
・労働力
・土地や設備などの生産要素
・生産技術
などによって決まります。
そのため、カカオや大豆の価格が変わっても、生産できる最大量そのものが変わるわけではありません。
価格が変わると変化するのは等収入線です。
例えば、両方の財の価格が同じ割合で下落した場合、生産可能性曲線FF’はそのままで、同じ収入額を表す等収入線の位置が変化します。
したがって、価格の下落によって生産可能性曲線が右上方へシフトするという説明は誤りです。
c 点Cでは、カカオの生産量を減らして大豆の生産量を増やすことで収入を増やせる余地がある。
正しい記述です。
点Cでは、生産可能性曲線の傾きが等収入線ABよりも緩やかになっています。
つまり、この点では大豆を少し増やしたときに失うカカオの量が、価格からみて比較的小さい状態です。
そのため、カカオの生産を少し減らし、その分だけ大豆の生産を増やすことで、より高い収入を得ることができます。
生産可能性曲線に沿ってCから右下方向へ進むと、最終的に等収入線と接するEに到達します。
したがって、点Cは収入が最大になる点ではなく、まだ収入を増やす余地があります。
d 点Eでは、2財間の限界変形率と2財の価格比率が等しい。
正しい記述です。
点Eでは、生産可能性曲線FF’と等収入線ABがちょうど接しています。
生産可能性曲線の傾きの絶対値は、カカオと大豆の限界変形率を表します。
一方、等収入線の傾きの絶対値は、2つの財の価格比率を表します。
接している点では2つの線の傾きが同じなので、
限界変形率=2財の価格比率
となります。
このEが、与えられた価格のもとで企業の収入を最大にする生産の組み合わせです。
この問題では、生産可能性曲線の傾きと等収入線の傾きを比べることがポイントです。
生産可能性曲線FF’は、大豆の生産を増やすほど急になるため、大豆を追加で1単位生産するためにあきらめるカカオの量は増加します。そのため、aは誤りです。
また、財の価格が変化しても、その国の生産能力そのものは変わらないため、生産可能性曲線はシフトしません。そのため、bも誤りです。
点Cでは、大豆を増やしてカカオを減らすことで、より高い収入を得られる余地があるため、cは正しい記述です。
そして点Eでは、生産可能性曲線と等収入線が接しており、限界変形率と2財の価格比率が等しくなります。そのため、dも正しい記述です。
したがって、正しい組み合わせは、
a:誤
b:誤
c:正
d:正
です。
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