中小企業診断士 過去問
令和8年度(2026年)
問17 (経済学・経済政策 問17)
問題文
企業の短期費用曲線を想定し、価格水準と企業の損益との関係を考える。
下図には、限界費用曲線MC、平均費用曲線AC、平均可変費用曲線AVCを描いている。なお、P2、P4はそれぞれACの最低点、AVCの最低点に対応している。この図に関する記述の組み合わせとして、最も適切なものを下記の選択肢から選べ。
a 価格がP1のときの最適生産においては、収入は総費用を上回っている。
b 価格がP2のときの最適生産においては、可変費用総額に相当する損失が発生している。
c 価格がP3のときの最適生産においては、固定費用の一部に相当する損失が発生している。
d 価格がP4のときの生産量をQとすると、固定費用総額と可変費用の一部に相当する損失が発生する。
下図には、限界費用曲線MC、平均費用曲線AC、平均可変費用曲線AVCを描いている。なお、P2、P4はそれぞれACの最低点、AVCの最低点に対応している。この図に関する記述の組み合わせとして、最も適切なものを下記の選択肢から選べ。
a 価格がP1のときの最適生産においては、収入は総費用を上回っている。
b 価格がP2のときの最適生産においては、可変費用総額に相当する損失が発生している。
c 価格がP3のときの最適生産においては、固定費用の一部に相当する損失が発生している。
d 価格がP4のときの生産量をQとすると、固定費用総額と可変費用の一部に相当する損失が発生する。
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問題
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中小企業診断士試験 令和8年度(2026年) 問17(経済学・経済政策 問17) (訂正依頼・報告はこちら)
企業の短期費用曲線を想定し、価格水準と企業の損益との関係を考える。
下図には、限界費用曲線MC、平均費用曲線AC、平均可変費用曲線AVCを描いている。なお、P2、P4はそれぞれACの最低点、AVCの最低点に対応している。この図に関する記述の組み合わせとして、最も適切なものを下記の選択肢から選べ。
a 価格がP1のときの最適生産においては、収入は総費用を上回っている。
b 価格がP2のときの最適生産においては、可変費用総額に相当する損失が発生している。
c 価格がP3のときの最適生産においては、固定費用の一部に相当する損失が発生している。
d 価格がP4のときの生産量をQとすると、固定費用総額と可変費用の一部に相当する損失が発生する。
下図には、限界費用曲線MC、平均費用曲線AC、平均可変費用曲線AVCを描いている。なお、P2、P4はそれぞれACの最低点、AVCの最低点に対応している。この図に関する記述の組み合わせとして、最も適切なものを下記の選択肢から選べ。
a 価格がP1のときの最適生産においては、収入は総費用を上回っている。
b 価格がP2のときの最適生産においては、可変費用総額に相当する損失が発生している。
c 価格がP3のときの最適生産においては、固定費用の一部に相当する損失が発生している。
d 価格がP4のときの生産量をQとすると、固定費用総額と可変費用の一部に相当する損失が発生する。
- aとb
- aとc
- aとd
- bとc
- bとd
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この過去問の解説 (1件)
01
正しい組み合わせは「aとc」です。
この問題では、企業がどの生産量を選ぶかと、そのとき利益が出るのか損失が出るのかを考えます。
完全競争市場の企業は、基本的に価格P=限界費用MCとなる生産量を選びます。
また、価格と平均費用AC、平均可変費用AVCの位置関係によって、次のように判断できます。
価格>ACの場合は利益が出ます。
価格=ACの場合は利益も損失もありません。
AVC<価格<ACの場合は損失が出ますが、生産を続けたほうが有利です。
価格=AVCの場合は、収入で可変費用だけをまかなえるため、損失は固定費用総額と等しくなります。
したがって、
a:正
b:誤
c:正
d:誤
となります。
a 価格がP1のときの最適生産においては、収入は総費用を上回っている。
正しい記述です。
価格がP1のとき、企業はP1とMCが交わるところまで生産します。
この生産量では、価格P1が平均費用ACより高い位置にあります。
企業の収入は、
価格×生産量
で求められます。
一方、総費用は、
平均費用AC×生産量
です。
価格P1が平均費用ACを上回っているので、
収入>総費用
となり、企業には利益が生じます。
したがって、aは正しい記述です。
b 価格がP2のときの最適生産においては、可変費用総額に相当する損失が発生している。
誤りです。
P2は、問題文で平均費用ACの最低点とされています。
平均費用ACの最低点では、限界費用MCと平均費用ACが交わります。
したがって、価格がP2の場合、最適生産量では、
価格P2=MC=AC
となります。
このとき、
収入=総費用
です。
そのため、利益は0ですが、損失もありません。
この点を損益分岐点といいます。
したがって、「可変費用総額に相当する損失が発生している」という説明は誤りです。
c 価格がP3のときの最適生産においては、固定費用の一部に相当する損失が発生している。
正しい記述です。
P3は、平均費用ACの最低点であるP2より低く、平均可変費用AVCの最低点であるP4より高い価格です。
つまり、
AVC<P3<AC
となります。
価格が平均費用ACより低いため、収入だけでは総費用のすべてをまかなうことができず、損失が発生します。
しかし、価格は平均可変費用AVCより高いため、収入によって可変費用のすべてと、固定費用の一部をまかなうことができます。
したがって、損失として残るのは固定費用の一部だけです。
そのため、企業は生産を停止するより、生産を続けたほうが損失を小さくできます。
したがって、cは正しい記述です。
d 価格がP4のときの生産量をQとすると、固定費用総額と可変費用の一部に相当する損失が発生する。
誤りです。
P4は、問題文で平均可変費用AVCの最低点とされています。
平均可変費用AVCの最低点では、MCとAVCが交わります。
したがって、価格がP4のときは、
価格P4=MC=AVC
となります。
このとき、企業の収入は可変費用総額とちょうど等しくなります。
つまり、可変費用はすべて収入でまかなえますが、固定費用はまったくまかなえません。
したがって、損失は、
固定費用総額
だけです。
「固定費用総額と可変費用の一部に相当する損失」という説明は誤りです。
なお、このP4に対応する点を操業停止点といいます。
この問題では、価格とAC・AVCの位置関係を整理することがポイントです。
価格がP1では、価格が平均費用ACより高いため、収入が総費用を上回り、利益が発生します。したがって、aは正しい記述です。
P2はACの最低点であり、損益分岐点です。収入と総費用が等しいため、損失は発生しません。したがって、bは誤りです。
P3では、
AVC<P3<AC
なので、可変費用はすべてまかなえますが、固定費用のすべてはまかなえません。そのため、固定費用の一部に相当する損失が発生し、cは正しい記述です。
P4はAVCの最低点である操業停止点です。このとき収入と可変費用総額が等しいため、損失は固定費用総額だけです。したがって、dは誤りです。
以上から、正しい組み合わせは「aとc」です。
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