中小企業診断士 過去問
令和8年度(2026年)
問15 (経済学・経済政策 問15)
問題文
2期間モデルを用いた異時点間の消費理論を考える。消費者は、予算制約式
(Y-C1)(1+r)=C2
にしたがって、第1期に稼得した所得Yを消費C1と貯蓄S(=Y-C1)に配分する。貯蓄Sは、利子率rのもとで第2期に元利合計S(1+r)=C2の消費を可能にする。
消費者は、第1期の消費と第2期の消費によって決まる生涯の効用
U=U(C1,C2)
を最大化するように、第1期の消費C*1と第2期の消費C*2を決定する。下図では、点Eで効用最大化が実現している。
ここで、利子率rが上昇したときの効果に関する記述として、最も適切なものを下記の選択肢から選べ。
(Y-C1)(1+r)=C2
にしたがって、第1期に稼得した所得Yを消費C1と貯蓄S(=Y-C1)に配分する。貯蓄Sは、利子率rのもとで第2期に元利合計S(1+r)=C2の消費を可能にする。
消費者は、第1期の消費と第2期の消費によって決まる生涯の効用
U=U(C1,C2)
を最大化するように、第1期の消費C*1と第2期の消費C*2を決定する。下図では、点Eで効用最大化が実現している。
ここで、利子率rが上昇したときの効果に関する記述として、最も適切なものを下記の選択肢から選べ。
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問題
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中小企業診断士試験 令和8年度(2026年) 問15(経済学・経済政策 問15) (訂正依頼・報告はこちら)
2期間モデルを用いた異時点間の消費理論を考える。消費者は、予算制約式
(Y-C1)(1+r)=C2
にしたがって、第1期に稼得した所得Yを消費C1と貯蓄S(=Y-C1)に配分する。貯蓄Sは、利子率rのもとで第2期に元利合計S(1+r)=C2の消費を可能にする。
消費者は、第1期の消費と第2期の消費によって決まる生涯の効用
U=U(C1,C2)
を最大化するように、第1期の消費C*1と第2期の消費C*2を決定する。下図では、点Eで効用最大化が実現している。
ここで、利子率rが上昇したときの効果に関する記述として、最も適切なものを下記の選択肢から選べ。
(Y-C1)(1+r)=C2
にしたがって、第1期に稼得した所得Yを消費C1と貯蓄S(=Y-C1)に配分する。貯蓄Sは、利子率rのもとで第2期に元利合計S(1+r)=C2の消費を可能にする。
消費者は、第1期の消費と第2期の消費によって決まる生涯の効用
U=U(C1,C2)
を最大化するように、第1期の消費C*1と第2期の消費C*2を決定する。下図では、点Eで効用最大化が実現している。
ここで、利子率rが上昇したときの効果に関する記述として、最も適切なものを下記の選択肢から選べ。
- 所得効果は、貯蓄を増加させる方向に作用する。
- 第1期の消費に伴う機会費用は減少する。
- 代替効果は、第1期の消費を減少させる方向に作用する。
- 予算線の傾き(絶対値)は小さくなる。
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この過去問の解説 (1件)
01
正しい選択肢は「代替効果は、第1期の消費を減少させる方向に作用する。」です。
この問題では、利子率rが上昇したときに、第1期の消費と第2期の消費の交換条件がどう変わるかを考えることがポイントです。
予算制約式は、
(Y-C1)(1+r)=C2
です。
これを変形すると、
C2=(1+r)Y-(1+r)C1
となるため、予算線の傾きは-(1+r)です。
したがって、利子率rが上昇すると、予算線の傾きの絶対値は大きくなります。また、第1期の消費を1単位増やすことで失う第2期の消費も大きくなるため、代替効果によって第1期の消費を減らし、貯蓄を増やす方向に働きます。
適切ではありません。
この消費者は、第1期の所得の一部を貯蓄し、第2期の消費に回しています。
利子率が上昇すると、同じ金額を貯蓄しても、第2期に受け取れる元利合計が大きくなります。つまり、貯蓄をしている人にとっては実質的に豊かになったような効果が生じます。
消費が通常の財であると考えれば、所得効果によって第1期の消費も増やそうとします。
第1期の消費C1が増えると、
S=Y-C1
であるため、貯蓄Sは減少します。
したがって、所得効果は貯蓄を増加させる方向ではなく、貯蓄を減少させる方向に作用します。
適切ではありません。
第1期に1単位を消費すると、その1単位を貯蓄した場合に第2期で得られた、
1+r
だけの消費をあきらめることになります。
したがって、第1期の消費の機会費用は1+rと考えられます。
利子率rが上昇すると、この機会費用は小さくなるのではなく、大きくなります。
つまり、利子率が高くなるほど、「今使うより貯蓄して将来使ったほうが得だ」という力が強くなります。
適切です。
利子率が上昇すると、第1期に消費することの機会費用が大きくなります。
つまり、第1期の消費が第2期の消費と比べて、相対的に「高くなった」と考えることができます。
そのため消費者は、相対的に高くなった第1期の消費を減らし、代わりに貯蓄を増やして、第2期の消費を増やそうとします。
このように、利子率の上昇による代替効果は、第1期の消費を減少させ、貯蓄を増加させる方向に作用します。
適切ではありません。
予算制約式を整理すると、
C2=(1+r)Y-(1+r)C1
となります。
したがって、予算線の傾きは、
-(1+r)
です。
その絶対値は、
1+r
となります。
利子率rが上昇すれば1+rも大きくなるため、予算線の傾きの絶対値は大きくなります。
図で見ると、第1期の所得をすべて消費する点C1=Yを中心として、予算線がより急になる方向に回転します。
この問題では、利子率の上昇による代替効果と所得効果を分けて考えることが重要です。
利子率が上昇すると、第1期に1単位を消費することで失う第2期の消費が増えるため、第1期の消費の機会費用は上昇します。
その結果、代替効果では、第1期の消費を減らして貯蓄を増やし、第2期の消費を増やそうとします。
一方、貯蓄をしている人にとっては利子率上昇によって豊かになる所得効果が生じるため、第1期の消費を増やし、貯蓄を減らす方向に作用します。
また、予算線の傾きの絶対値は1+rなので、利子率が上昇すると予算線はより急になります。
したがって、正しい選択肢は「代替効果は、第1期の消費を減少させる方向に作用する。」です。
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