中小企業診断士 過去問
令和7年度(2025年)
問221 (中小企業経営・中小企業政策 問26(2))
問題文
信用保証制度とは、中小企業者が金融機関から融資を受ける際、信用保証協会が債務保証をする制度である。一般保証の限度額は、普通保証が( A )、( B )が8,000万円以内となっている。
また、取引先の倒産や自然災害など、経済環境の急激な変化に直面し、経営の安定に支障を生じている中小企業者に対しては、セーフティネット保証制度が設けられている。この制度を利用するためには、事業所所在地の( C )の認定が必要で、保証限度額は( D )となっている。
文中の空欄( C )と( D )に入る語句の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。
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問題
中小企業診断士試験 令和7年度(2025年) 問221(中小企業経営・中小企業政策 問26(2)) (訂正依頼・報告はこちら)
信用保証制度とは、中小企業者が金融機関から融資を受ける際、信用保証協会が債務保証をする制度である。一般保証の限度額は、普通保証が( A )、( B )が8,000万円以内となっている。
また、取引先の倒産や自然災害など、経済環境の急激な変化に直面し、経営の安定に支障を生じている中小企業者に対しては、セーフティネット保証制度が設けられている。この制度を利用するためには、事業所所在地の( C )の認定が必要で、保証限度額は( D )となっている。
文中の空欄( C )と( D )に入る語句の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。
- C:市町村長または特別区長 D:一般保証の枠内で、保証料は減免
- C:市町村長または特別区長 D:一般保証枠とは別枠
- C:都道府県知事 D:一般保証の枠内で、保証料は減免
- C:都道府県知事 D:一般保証枠とは別枠
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この過去問の解説 (2件)
01
2026年現在の日本は、コロナ禍で借りたお金の返済が進む一方で、物価高などの新しいピンチに直面しています。
セーフティネット保証を一言で言うと、「大ピンチの時だけ、国がもう一つ同じサイズの保証枠を用意してくれる制度」です。
1. なぜ認定者は「市町村長」なの?
お金を借りるための「大ピンチ(認定)」を誰が証明してくれるかという問題です。
あなたのお店が「地震で壊れた」とか「近くの大きな工場が倒産して大損した」という状況を、一番近くで見ていて、すぐに確認できるのは、県知事でも総理大臣でもなく、地元の「市役所・役場のトップ(市町村長)」だからです。
2. なぜ「別枠」なの?
あなたはすでに「一般保証」(2億8,000万円)を目一杯使って、新しい機械を買っていました。そんな時に、突然の大地震やパンデミックが起きたとします。もし「一般保証」の枠しかなければ、もう一円も借りられず、お店は潰れてしまいます。
そこで国は、「一般保証とは別に、もう一つ同じサイズの保証制度(別枠)を使っていいよ!」と言ってくれます。
誤り
Cの認定者は正しいですが、Dの「一般保証の枠内」が誤りです。セーフティネット保証は、経営危機に直面している中小企業を救うための制度であるため、通常の限度額がいっぱいでも追加で融資が受けられるよう、「別枠」で設定されています。
正解です
セーフティネット保証(経営安定関連保証)を受けるためには、まず市区町村長から「売上高が減少している」などの認定を受ける必要があります。その上で、一般の保証枠(2億円+8,000万円)とは別に、同額の「別枠」を利用することが可能になります。
誤り
CもDも誤りです。認定を行うのは、より現場に近い自治体である市区町村長です。また、上述の通りDは「別枠」です。
誤り
Dは正しいですが、Cの認定者が都道府県知事となっている点が誤りです。
Dの誤選択に「一般保証の枠内で、保証料は減免」とありますが
「一般保証の枠内で」
新しく借りるお金も、元々持っている「最大2.8億円(普通2億+無担保8,000万)」という限度額の箱の中に収めなさい、という意味です。
「保証料は減免」
信用保証協会に支払う「手数料(保証料)」を安くしたり、ゼロにしたりしますよ、という意味です。
つまり、この文章全体では「新しい別枠はあげないけれど、その代わり手数料はまけてあげるよ」と言っています。
「減免(まけてくれる)」という言葉は耳に優しく、なんとなく正解っぽく見えてしまいますが、「苦境に立たされている企業が本当に欲しいのは、手数料の割引よりも『借りられる枠(別枠)』である」と考えると、記憶に定着しやすくなります。
★診断士の役割
社長から「もう一般枠はいっぱいで、銀行からお金を借りられないよ…」と泣きつかれた時、「社長、今の不況はセーフティネット5号(特定の業種の不況)の対象ですから、市役所で認定をもらえば『別枠』でもう2.8億円借りられるチャンスがありますよ!」と希望の光を見せるのが、あなたの仕事になります。
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02
セーフティネット保証制度からの出題です。前問の信用保証制度と同じく、平成時代には時折出題されていましたが、令和以降では初めての出題となります。
出所:一般社団法人 全国信用保証協会連合会「経営に支障が生じている方」
(https://www.zenshinhoren.or.jp/model-case/keiei-shisho/)
セーフティネット保証を利用するには市(区)町村の担当窓口で認定を受ける必要があり、これが空欄Cの解答となっています。
・保証限度額(空欄D)
上記サイトには「普通保証2億円、無担保保証8,000万円」としか記載されておらず分かりにくいですが、一般保証の限度額(2.8億円)に上乗せして利用でき、合計で最大5.6億円の保証枠が可能となります。(つまり、一般保証枠とは別枠です)
※この知識がなくても、「取引先の倒産や自然災害など、経済環境の急激な変化に直面し、経営の安定に支障を生じている」場合に、一般保証の枠内でしか保証を受けられないのでは不十分として、消去法で正誤判断することも可能です。
冒頭の解説より、最も適切な語句の組み合わせは「C:市町村長または特別区長 D:一般保証枠とは別枠」であるため不適切な選択肢となります。
冒頭の解説より、最も適切な語句の組み合わせは「C:市町村長または特別区長 D:一般保証枠とは別枠」であるため正解の選択肢となります。
冒頭の解説より、最も適切な語句の組み合わせは「C:市町村長または特別区長 D:一般保証枠とは別枠」であるため不適切な選択肢となります。
冒頭の解説より、最も適切な語句の組み合わせは「C:市町村長または特別区長 D:一般保証枠とは別枠」であるため不適切な選択肢となります。
【補足】
セーフティネット保証制度もかなり久し振りの出題のため、次年度以降に備えて対策しておくべきか悩むところですが、一旦は本年度の出題内容を押さえておくだけで良いと考えます。
※次年度以降、定期的に出題されるようであれば、優先順位を上げて対策する必要があります。
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