中小企業診断士 過去問
令和7年度(2025年)
問218 (中小企業経営・中小企業政策 問25(1))

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問題

中小企業診断士試験 令和7年度(2025年) 問218(中小企業経営・中小企業政策 問25(1)) (訂正依頼・報告はこちら)

次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。

中小企業成長加速化補助金は、賃上げへの貢献・輸出による外需獲得・域内の仕入による地域経済への波及効果が大きい( A )を超える中小企業を目指す事業者の大胆な投資を支援する制度である。補助上限額は( B )、補助率は( C )と定められている。

文中の空欄( A )に入る語句として、最も適切なものはどれか。
  • 売上高50億円
  • 売上高100億円
  • 営業利益5億円
  • 営業利益10億円

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この過去問の解説 (2件)

01

今回の問題は中小企業成長加速化補助金(および関連する中堅企業成長投資補助金)です。今後の試験でも最重要トピックの一つです。

この制度は、従来の「守り」の支援から、中堅企業への脱皮を促す「攻め」の支援へと舵を切った国の象徴的な政策です。

1. 制度の「目的」と「キーワード」

脱・中小企業(中堅企業への飛躍): これまでの「弱者保護」ではなく、成長意欲のある中小企業を「中堅企業」へと押し上げるための制度です。

100億宣言: 売上高100億円超を目指すことを外部に公表することが必須要件です。

地域経済への波及効果: 単に自社が儲かるだけでなく、地域の仕入先や雇用に貢献することが求められます。

 

2. 絶対に暗記すべき「3つの数字」

設問で最も狙われやすいのは、他の補助金と区別するための「数字」です。

項目覚えるべき数字ポイント
補助上限額5億円一般的な補助金(数千万円〜2億円)より高額。
補助率2分の1以内大規模投資補助金(1/3)よりも「手厚い」。
投資下限額1億円そもそも「1億円以上の大きな買い物」をしないと使えない。

3. 申請の「必須要件」(足切り条件)

これをしていないと申し込めない」という条件が、正誤判定の選択肢に出る可能性があります。

賃上げ要件: 事業計画期間中に、給与総額を年率平均1.5%以上(またはそれ以上の高い目標)増加させること。

100億宣言の公表: 事務局のポータルサイト等で「わが社は売上100億を目指します」と宣言すること。

投資内容: 機械装置、システム開発、建物改修など、資産として残る大きな投資(1億円以上)であること。

選択肢1. 売上高50億円

誤り

 

一般的な中規模企業の基準としては使われますが、本制度のターゲット(100億宣言)とは合致しません。

 

選択肢2. 売上高100億円

正解です

 

 国は今、「中小企業のまま止まらずに、もっと大きな『中堅企業』になってほしい!」と願っています。

この制度ではその「中堅企業」への入り口として象徴的な数字として「売上高100億円」が掲げられています。

この補助金は、「今はまだ中小企業だけど、これから100億円を超えるようなすごい会社になるぞ!」と決意して、大きな投資(新しい工場の建設など)をする会社を応援するためのものだからです。

選択肢3. 営業利益5億円

誤り

 

本制度は「規模の拡大(売上)」を指標としています。利益は評価対象の一部にはなりますが、目標値(A)としての基準は売上高です。

選択肢4. 営業利益10億円

誤り

 

本制度は「規模の拡大(売上)」を指標としています。利益は評価対象の一部にはなりますが、目標値(A)としての基準は売上高です。

まとめ

この補助金が生まれた背景にある「言葉の意味」を整理しイメージをもっておきましょう。

 

・中小企業(ちゅうしょうきぎょう): 近所のパン屋さんや、小さな部品を作る工場など。日本にある会社の99.7%がここに属しています。

・中堅企業(ちゅうけんきぎょう): 中小企業よりは大きいけれど、誰もが知っている超大企業(トヨタやソニーなど)よりは少し小さい会社。地域で一番の有名企業や、世界シェアを持つ強い会社が多いです。

・100億円の壁: 日本の会社にとって、売上が「100億円」を超えるというのは、一つの大きなランクアップの証拠です。このレベルになると、地域全体のお給料を上げたり、海外でバリバリ活躍したりする力が生まれます。

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02

中小企業成長加速化補助金からの出題です。本補助金は令和7年に新設されたばかりのため、初めての出題となります。

 

出所:独立行政法人 中小企業基盤整備機構「中小企業成長加速化補助金のご案内」

https://seisansei.smrj.go.jp/subsidy_guide/subsidy_info/growth_acceleration_subsidy.html

 

・対象者(空欄A)

売上高100億円を目指す中小企業(売上高が10億円以上100億円未満である必要があります)

 

 

選択肢1. 売上高50億円

冒頭の解説より、売上高100億円が最も適切であるため不適切な選択肢となります。

選択肢2. 売上高100億円

冒頭の解説より、売上高100億円が最も適切であるため正解の選択肢となります。

選択肢3. 営業利益5億円

冒頭の解説より、売上高100億円が最も適切であるため不適切な選択肢となります。

選択肢4. 営業利益10億円

冒頭の解説より、売上高100億円が最も適切であるため不適切な選択肢となります。

まとめ

【補足】

 

本年度に出題された「ものづくり補助金」の解説でも述べていますが、補助金は要件が変更になることがあるため、過去問題の情報が現在も有効であるとは限りません。補助金のホームページで確認しながら学習してください。

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