中小企業診断士 過去問
令和7年度(2025年)
問213 (中小企業経営・中小企業政策 問22(2))

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問題

中小企業診断士試験 令和7年度(2025年) 問213(中小企業経営・中小企業政策 問22(2)) (訂正依頼・報告はこちら)

会話の中次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。

機械部品製造業(資本金5,000万円、従業員数15人)を経営するX氏は、新たな設備投資を検討している。そこで、ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金について詳しく知りたいと思い、中小企業診断士のY氏の事務所を訪ねた。

X氏:「今度、新しい機械を導入しようと考えています。商工会議所のセミナーで、ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金という制度があると聞いたのですが、どのようなものなのでしょうか。」
Y氏:「中小企業や小規模事業者などの生産性の向上につながる革新的な新製品や新サービスの開発、海外需要開拓などを行う事業のために必要な設備投資やシステム構築などを支援する制度です。」
X氏:「その制度を利用するには、何か条件はありますか。」
Y氏:「御社の場合の要件をご説明します。第1に、( A )の年平均成長率が( B )向上することです。第2に、1人当たり給与支給総額の年平均成長率が事業実施都道府県における最低賃金の直近5年間の年平均成長率以上になること、または給与支給総額の年平均成長率が( C )向上することです。第3に、事業所内最低賃金が事業実施都道府県における最低賃金( D )の水準であることです。これらの要件を満たす3年から5年の事業計画を策定し、それを実施することが求められています。」
X氏:「制度の概要が分かりました。正式な見積書を取ったうえで、改めて事業計画をどのように作成するか、相談にお伺いします。ありがとうございました。」

会話中の空欄( C )と( D )に入る語句の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。
  • C:1.0%以上  D:プラス20円以上
  • C:1.0%以上  D:プラス30円以上
  • C:2.0%以上  D:プラス20円以上
  • C:2.0%以上  D:プラス30円以上

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この過去問の解説 (2件)

01

本問は、問22(1)に続き、ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金(ものづくり補助金) の「基本要件」に関する詳細な数値を問う問題です。 令和6年度(2024年)以降の公募要領(省力化(オーダーメイド)枠等)において、賃上げ要件が従来よりも強化されている点(1.5%→2.0%等)を正確に把握しているかがポイントとなります。


ものづくり補助金の賃上げ要件(基本要件)

ものづくり補助金の申請には、以下の3つの基本要件を満たす3~5年の事業計画を策定する必要があります。

付加付加価値額の要件(前問A・B)

事業者全体の付加価値額を年平均成長率 3.0%以上 増加させること。

給与支給総額の要件(空欄C)

従来の公募回では「1.5%以上」が基準でしたが、直近の公募要領では、物価高騰や賃上げ促進の観点から要件が引き上げられているケースがあります。

本問の選択肢(1.0%または2.0%)と、近年の制度変更(省力化枠などで要件強化)を踏まえると、ここでは強化された基準である 「(C)2.0%以上」 が正解となります。

※制度上の正確な規定では、「給与支給総額を年平均成長率1.5%以上(一部枠では2.0%以上)増加させること」が基本ですが、本問の選択肢構成(1.5%がない)においては、より高い目標値である2.0%が適切です。

事業所内最低賃金の要件(空欄D)

事業所内の最低賃金を、事業場がある都道府県の地域別最低賃金より 「(D)プラス30円以上」 の水準にすること。

これはものづくり補助金の最も特徴的な要件であり、長年「+30円」で固定されています(大幅賃上げ特例などを除く)。


 

選択肢1. C:1.0%以上  D:プラス20円以上

誤り

 

C:誤りです。

D:誤りです。基準は「+30円」です。

選択肢2. C:1.0%以上  D:プラス30円以上

誤り

 

C:誤りです。

D:正しいです。

選択肢3. C:2.0%以上  D:プラス20円以上

誤り

 

C:正しいです。近年の賃上げ要請(特に省力化投資枠など)において、年率1.5%から2.0%への引き上げが適用されるケースがあります。

D:誤りです。

選択肢4. C:2.0%以上  D:プラス30円以上

正解です

 

C:正しいです。

理由: 令和7年度試験の前提となる最新の制度(第17回・18回公募要領等)において、給与支給総額の増加要件は「年平均成長率1.5%以上」が基本ですが、製品・サービス高付加価値化枠(成長分野進出類型)などの特定枠や、今後の制度改正を見据えた出題としては、選択肢にある数値の中で 2.0% が最も適切です(1.5%の選択肢がないため)。

D(プラス30円以上): 正しいです。

理由: ものづくり補助金の事業場内最低賃金要件は、一貫して「地域別最低賃金 +30円」の水準です。

まとめ

ものづくり補助金の事業計画における要件数値は以下の通りです。

 

給与支給総額 年率1.5%以上 (※選択肢により判断)

事業所内最低賃金 地域別+30円以上

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02

前問に引き続き、ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金(以下、ものづくり補助金)に関する問題です。

 

出所:ものづくり補助金のご案内チラシ

https://seisansei.smrj.go.jp/subsidy_guide/subsidy_info/rjorvl0000000mt6-att/r6_mono20260213.pdf

 

空欄Dについては、上記チラシの「基本要件」③に事業所内最低賃金が事業実施都道府県における最低賃金+30円以上の水準と記載されています。

 

空欄Cについては、上記チラシの「基本要件」②に1人あたり給与支給総額の年平均成長率+3.5%以上増加と記載されていますが、本問出題時点では+2.0だったため、+2.0%が正解となります。(なお、以前は+1.5だった時もあります)

 

※空欄C(給与支給総額の年平均成長率)のように補助金は要件が変更になることがあるため、過去問題の情報が現在も有効であるとは限りません。補助金のホームページで確認しながら学習してください。

選択肢1. C:1.0%以上  D:プラス20円以上

冒頭の解説より、最も適切な語句の組み合わせは「C:2.0%以上 D:プラス30円以上」であるため不適切な選択肢となります。

選択肢2. C:1.0%以上  D:プラス30円以上

冒頭の解説より、最も適切な語句の組み合わせは「C:2.0%以上 D:プラス30円以上」であるため不適切な選択肢となります。

選択肢3. C:2.0%以上  D:プラス20円以上

冒頭の解説より、最も適切な語句の組み合わせは「C:2.0%以上 D:プラス30円以上」であるため不適切な選択肢となります。

選択肢4. C:2.0%以上  D:プラス30円以上

冒頭の解説より、最も適切な語句の組み合わせは「C:2.0%以上 D:プラス30円以上」であるため正解の選択肢となります。

まとめ

【補足】

 

ものづくり補助金は、令和4年度第28問、令和元年度第15問に出題があります。

 

なお、ものづくり補助金は「新事業進出補助金」という別の補助金と統合されて、2026年度から「新事業進出・ものづくり補助金」となる見込みです。

 

中小企業診断士試験のルールとして、4月1日以降に施行された法律についてはその年の試験では出題されないため、令和8年度は「新事業進出・ものづくり補助金」からの出題はない可能性があります。(「年度」は4月1日始まりのため)

 

※従来の「ものづくり補助金」単体として出題される可能性は考えられますので、過去問題で問われた論点は確認しておくと良いでしょう。

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