中小企業診断士 過去問
令和7年度(2025年)
問207 (中小企業経営・中小企業政策 問20(1))

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問題

中小企業診断士試験 令和7年度(2025年) 問207(中小企業経営・中小企業政策 問20(1)) (訂正依頼・報告はこちら)

次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。

(株)日本政策金融公庫国民生活事業が実施している新規開業・スタートアップ支援資金は、新規開業しようとする者、または新規開業して概ね7年以内の者に、貸付利率などに特例を設けることで創業を支援する融資制度である。女性、若年者または高齢者の場合には、運転資金と設備資金(土地取得資金を除く)に特別利率が適用される。貸付期間は( A )(うち据置期間5年以内)、( B )(うち据置期間5年以内)と定められている。ただし、廃業歴などを有するなど一定の要件に該当する場合、運転資金の貸付期間は15年以内(うち据置期間5年以内)となる。

文中の下線部の「若年者または高齢者」の要件の定めとして、最も適切なものはどれか。
  • 若年者は30歳未満、高齢者は55歳以上。
  • 若年者は30歳未満、高齢者は65歳以上。
  • 若年者は35歳未満、高齢者は55歳以上。
  • 若年者は35歳未満、高齢者は60歳以上。
  • 若年者は35歳未満、高齢者は65歳以上。

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この過去問の解説 (2件)

01

本問は、2024年版(令和6年版)中小企業白書・小規模企業白書 の巻末等に掲載されている「中小企業施策(施策のあらまし)」のうち、金融支援策である「新規開業資金(日本政策金融公庫)」の要件に関する知識を問うものです。

以下に、施策の定義に基づく根拠を解説します。

 

新規開業資金における「若者・シニア」の定義
日本政策金融公庫(国民生活事業)の「新規開業資金(新規開業・スタートアップ支援資金)」では、政策的に支援が必要な特定の層(女性、若者、シニア)に対して、基準利率よりも低い「特別利率」を適用しています。 この特別利率が適用される「女性、若者/シニア起業家」の要件は、以下の通り定義されています(2024年度施策時点)。
 

女性:年齢制限なし
若年者(若者):35歳未満
高齢者(シニア):55歳以上
 

※一般的に「高齢者」というと65歳以上をイメージしがちですが、この融資制度においては早期のリタイアやセカンドキャリア支援の観点から「55歳以上」と定義されているのが最大の特徴です。
 


 

選択肢1. 若年者は30歳未満、高齢者は55歳以上。

誤り

 

若年者(30歳未満):誤りです。正しくは35歳未満です。

高齢者(55歳以上):正しいです。

選択肢2. 若年者は30歳未満、高齢者は65歳以上。

誤り

 

若年者(30歳未満): 誤りです。

高齢者(65歳以上): 誤りです。この制度では55歳以上です。

選択肢3. 若年者は35歳未満、高齢者は55歳以上。

正解です

 

若年者(35歳未満): 正しいです。

高齢者(55歳以上): 正しいです。

2024年度の中小企業施策(日本政策金融公庫「新規開業資金」)において、特別利率の対象となる要件は「女性、35歳未満または55歳以上」と定められています

選択肢4. 若年者は35歳未満、高齢者は60歳以上。

誤り

 

若年者(35歳未満): 正しいです。

高齢者(60歳以上): 誤りです。60歳ではなく55歳からです。

選択肢5. 若年者は35歳未満、高齢者は65歳以上。

誤り

 

若年者(35歳未満): 正しいです。

高齢者(65歳以上): 誤りです。

まとめ

日本政策金融公庫の新規開業支援における年齢要件は以下の通りです。

 

若年者:35歳未満

高齢者:55歳以上

 

※参考:文中の空欄(A)(B)にある貸付期間についても、2024年4月の制度改定により、設備資金は20年以内、運転資金は10年以内(特定要件で15年以内)へと拡充されていますが、年齢要件(35歳未満・55歳以上)に変更はありません。


 

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02

新規開業・スタートアップ支援資金に関する問題です。

 

出所:日本政策金融公庫:「新規開業・スタートアップ支援資金」に関するお知らせ

https://www.jfc.go.jp/n/finance/startuppop/news/topics250303.html

 

本問で問われている「若年者または高齢者」の要件の定めについては、上記URLのPoint2に記載があります。

・女性(年齢制限なし)

→女性であれば、他の要件のみ(解説のまとめを参照してください)で判断すれば良いことになります。

・35歳未満または55歳以上

→女性には年齢制限がないため、必然的に男性の年齢要件となります。

 

したがって、若年者は35歳未満、高齢者は55歳以上となります。

選択肢1. 若年者は30歳未満、高齢者は55歳以上。

冒頭の解説より、若年者は35歳未満、高齢者は55歳以上であるため不適切な選択肢となります。

選択肢2. 若年者は30歳未満、高齢者は65歳以上。

冒頭の解説より、若年者は35歳未満、高齢者は55歳以上であるため不適切な選択肢となります。

選択肢3. 若年者は35歳未満、高齢者は55歳以上。

冒頭の解説より、若年者は35歳未満、高齢者は55歳以上であるため正解の選択肢となります。

選択肢4. 若年者は35歳未満、高齢者は60歳以上。

冒頭の解説より、若年者は35歳未満、高齢者は55歳以上であるため不適切な選択肢となります。

選択肢5. 若年者は35歳未満、高齢者は65歳以上。

冒頭の解説より、若年者は35歳未満、高齢者は55歳以上であるため不適切な選択肢となります。

まとめ

【補足】

 

他に「事業開始後7年以内」という要件があり、令和4年度第26問ではここが問われています。なお、2025年3月に現在の名称に変更となっていますが、旧名称は「新規開業資金」となっています。過去問題で復習される方は注意してください。

 

※筆者の実務上での経験として、個人事業主として数十年間営業されていた70歳代の男性経営者が、法人化して7年未満だったため「新規開業・スタートアップ支援資金」の対象者に該当するという事案がありました。(試験で問われることはないと思います)

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