中小企業診断士 過去問
令和7年度(2025年)
問204 (中小企業経営・中小企業政策 問17)
問題文
わが国の製造業においては、労働生産性の上昇を実現するために、有形固定資産や無形固定資産への投資が期待されている。
経済産業省・厚生労働省・文部科学省「ものづくり白書2024年版」では、財務省「法人企業統計調査」を基に、2015年から2023年の期間について、製造業の設備投資額の推移を有形固定資産と無形固定資産に分けて分析している。それによると、無形固定資産への投資額は、有形固定資産への投資額を( A )いる。また、2023年における無形固定資産および有形固定資産への投資額の増加率を2015年比で見ると、無形固定資産への投資額の増加率は、有形固定資産への投資額の増加率を( B )いる。
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問題
中小企業診断士試験 令和7年度(2025年) 問204(中小企業経営・中小企業政策 問17) (訂正依頼・報告はこちら)
わが国の製造業においては、労働生産性の上昇を実現するために、有形固定資産や無形固定資産への投資が期待されている。
経済産業省・厚生労働省・文部科学省「ものづくり白書2024年版」では、財務省「法人企業統計調査」を基に、2015年から2023年の期間について、製造業の設備投資額の推移を有形固定資産と無形固定資産に分けて分析している。それによると、無形固定資産への投資額は、有形固定資産への投資額を( A )いる。また、2023年における無形固定資産および有形固定資産への投資額の増加率を2015年比で見ると、無形固定資産への投資額の増加率は、有形固定資産への投資額の増加率を( B )いる。
- A:上回って B:上回って
- A:上回って B:下回って
- A:下回って B:上回って
- A:下回って B:下回って
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この過去問の解説 (2件)
01
本問は、2024年版ものづくり白書における、財務省「法人企業統計調査」に基づいた設備投資分析からの出題です。
ものづくり白書を読む必要はなく中小企業白書の統計資料から傾向を押さえておきましょう。
1. 投資額の実額比較(空欄A) 日本の製造業における設備投資額(実額)を見ると、依然として機械・設備や建物などの「有形固定資産」への投資が圧倒的な割合を占めています。
有形固定資産への投資額: 20兆円を超える規模で推移しています。
無形固定資産(ソフトウェア)への投資額: 2兆円〜3兆円程度の規模にとどまります。
結論: 無形固定資産への投資額は、有形固定資産への投資額を大幅に 「(A)下回って」 います。
2. 投資額の増加率比較(空欄B) 2015年を基準として2023年までの投資額の「伸び(増加率)」を比較すると、近年のDXへの取り組み加速を背景に、ソフトウェアなどの無形資産への投資が急伸しています。
有形固定資産の増加率: 緩やかな増加傾向(横ばいに近い動きも含む)です。
無形固定資産の増加率: 2015年比で大きく数値を伸ばしており、右肩上がりの傾向が顕著です。
結論: 無形固定資産への投資額の増加率は、有形固定資産への投資額の増加率を 「(B)上回って」 います。
誤り
A:誤りです。金額の実額は有形固定資産の方が圧倒的に大きいです。
B 正しいです。
誤り
A:誤りです。
B:誤りです。増加率(勢い)は無形固定資産の方が高いです。
正解です
A:正しいです。実額ベースでは、無形資産(ソフトウェア)への投資額は有形資産への投資額の約10分の1程度であり、大きく下回っています。
B:正しいです。2015年からの増加率(伸び率)で見ると、DX投資の進展により無形資産投資の伸びが有形資産を上回っています。
誤り
A:正しいです。
B:誤りです。
2024年版ものづくり白書の分析に基づくと、以下の通りとなります。
A(投資額の実額): 無形 < 有形 (下回っている)
B(投資額の増加率): 無形 > 有形 (上回っている)
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02
「ものづくり白書2024年版」から、製造業の設備投資額を問う問題です。中小企業白書ではないので、事前にチェックしていなかった人もいるかも知れません。
本問の出所は、2024年度版ものづくり白書97ページ図321-5「製造業の設備投資額の推移と2015年比の増加率(有形固定資産・無形固定資産)」となります。
本問のポイントは、空欄Aは「額」が問われているのに対して空欄Bは「率」が問われていることです。(さっと読み飛ばしてしまうと、見落としてしまう可能性があります。
・空欄A
無形固定資産はソフトウェアや知的財産権・「のれん」、有形固定資産は機械設備など具体的に形のある資産のことです。
本年の第12問で研究開発費が出題されていますが、研究開発は「時間がかかる」「必ずしも製品化に結びつかない(失敗する可能性もある)」という特徴があります。特許などの知的財産権などは、まさに典型的な例です。
一方、機械設備は「生産性が1.5倍に向上する」など、導入するメリットが分かりやすいです。(性能通りの結果が得られるため、機械設備を導入して失敗することはない)
したがって、「無形固定資産への投資額(赤色実線)は、有形固定資産への投資額(青色実線)を下回っている」となります。
・空欄B
2024年度版ものづくり白書97ページ図321-5で確認してみます。
右軸の%(率)を見ると、明らかに「無形固定資産への投資額の増加率(赤色点線)は、有形固定資産への投資額の増加率(青色点線)を上回っている」ことが分かります。
冒頭の解説より、最も適切な語句の組み合わせは「A:下回って B:上回って」であるため不適切な選択肢となります。
冒頭の解説より、最も適切な語句の組み合わせは「A:下回って B:上回って」であるため不適切な選択肢となります。
冒頭の解説より、最も適切な語句の組み合わせは「A:下回って B:上回って」であるため正解の選択肢となります。
冒頭の解説より、最も適切な語句の組み合わせは「A:下回って B:上回って」であるため不適切な選択肢となります。
【補足】
今回は「製造業」限定でしたが、中小企業全体の設備投資額という出題では令和6年度第4問、令和5年度第14問、令和3年度第7問、令和元年度第9問設問1、ソフトウェアの投資を問う問題が令和4年度第10問に出題されており、毎年何らかの出題がある論点です。
過去の出題傾向では中小企業全体の設備投資額の推移を問う出題が多く、優先的に取り組む必要があります。
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