中小企業診断士 過去問
令和7年度(2025年)
問182 (経営情報システム 問22)

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問題

中小企業診断士試験 令和7年度(2025年) 問182(経営情報システム 問22) (訂正依頼・報告はこちら)

情報処理推進機構(IPA)が公開している「中小規模製造業者の製造分野におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)推進のためのガイド」では、自社の課題を把握し、その解決策を導くツールとして「製造分野DX度チェック」が提供されている。このツールでは、以下に示す9つのチェック項目について、レベル0からレベル3までの進展レベルで評価する。
9つのチェック項目のいずれかに該当する進展レベル3を表現している記述として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

<チェック項目>
競争優位性の確立
業務プロセスの最適化
システムの構築・見直しの中長期計画
データの収集と可視化
データ活用・分析
データ連携
プライバシー、データセキュリティ
外部資源の活用
人材の育成・確保

<DX推進の進展レベル>
レベル0:取り組みができていない。
レベル1:課題が明確になっている。
レベル2:取り組みを実行している。
レベル3:変化に対応できる仕組みが構築できている。
  • 企業間でシステム・設備のデジタルデータのやり取りが可能な状態となっており、データを活用している。
  • 競争領域・協調領域の定義・特定ができ、さらに競争領域においてビジョン実現に向けた戦略が立てられている。
  • 製造分野の業務プロセスの見直し・改善は実施しているが、部門や個人に閉じた範囲で個別に対応している。
  • プライバシー、データセキュリティ等に関しての課題は明確になっている。
  • 変革に向け必要となるスキル、人的リソース、資金は明確になっている。

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この過去問の解説 (1件)

01

おそらく「中小規模製造業者の製造分野におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)推進のためのガイド」を読んだことのある受験生は少ないのではないでしょうか。

それでも、問題文と回答群をよく読んで、常識も踏まえて考えれば、どうにか正解にたどり着けます。

 

 

選択肢1. 企業間でシステム・設備のデジタルデータのやり取りが可能な状態となっており、データを活用している。

これがレベル3として正解です。

デジタルデータのやり取りが可能でデータ活用されていれば、今後変化が起きてもそれに対応可能な状態です。

選択肢2. 競争領域・協調領域の定義・特定ができ、さらに競争領域においてビジョン実現に向けた戦略が立てられている。

レベル3に至っていません。

定義や特定ができて、戦略が立てられている段階では、仕組みがシステムとして実装されている段階ではないので、変化が起きても十分に対応できているとはいえません。

選択肢3. 製造分野の業務プロセスの見直し・改善は実施しているが、部門や個人に閉じた範囲で個別に対応している。

レベル3に至っていません。

プロセスが全体として統一されていないと、全社的な対応ができておらず、変化にも対応できません。

 

選択肢4. プライバシー、データセキュリティ等に関しての課題は明確になっている。

レベル3に至っていません。

課題が明確になっているだけでは、何も実行できていません。

文章の表現上も、まさに「課題が明確になっている」のレベル1です。

選択肢5. 変革に向け必要となるスキル、人的リソース、資金は明確になっている。

レベル3に至っていません。

「明確になっている」だけでは、仕組みが構築されておらず、変化にも十分に対応できません。

まとめ

このように、文章から類推して解ける問題もあるので、本番で知らない知識から出題されても、あきらめずに粘りましょう。

 

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