中小企業診断士 過去問
令和7年度(2025年)
問170 (経営情報システム 問10)

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問題

中小企業診断士試験 令和7年度(2025年) 問170(経営情報システム 問10) (訂正依頼・報告はこちら)

情報システムの信頼性設計に関する記述として、最も適切なものはどれか。
  • フェイルオーバとは、故障や障害が発生したときに、一部の機能を低下させても、限定的ながら重要な機能だけでも稼働し続けるように設計することである。
  • フォールトアボイダンスとは、部品一つ一つの信頼性を高めることで、故障や障害が発生しないように設計することである。
  • フォールトトレランスとは、人為的な操作ミスがあっても危険が生じず、システムに異常が起こらないように設計することである。
  • フォールトマスキングとは、故障や障害が発生したときに、システムの被害を最小限にとどめるように設計することである。
  • フォールバックとは、故障や障害が発生したときに、待機系システムが処理を継続するように設計することである。

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この過去問の解説 (1件)

01

フェイルもフォールトも意味合いが近いので紛らわしいですが、障害対策の知識は頻出です。

十分に対策しておきましょう。

選択肢1. フェイルオーバとは、故障や障害が発生したときに、一部の機能を低下させても、限定的ながら重要な機能だけでも稼働し続けるように設計することである。

誤りです。

フェイルオーバは、故障や障害が発生したときに、現用系から待機系に切り替える(オーバする)ものです。

一部の機能を低下させても、限定的ながら重要な機能だけでも稼働し続けるように設計することは、たとえば、グレースフルデクラレーションなどがあります。

選択肢2. フォールトアボイダンスとは、部品一つ一つの信頼性を高めることで、故障や障害が発生しないように設計することである。

正しいです。

フォールト(障害)をアボイドする(避ける)ということで、そのままですね。

選択肢3. フォールトトレランスとは、人為的な操作ミスがあっても危険が生じず、システムに異常が起こらないように設計することである。

誤りです。

フォールトトレランスは、故障(フォールト)が起きてもシステム全体の機能を維持する(耐える。トレランス。)ものです。

人為的な操作ミスに特化しているわけではありません。

 

選択肢4. フォールトマスキングとは、故障や障害が発生したときに、システムの被害を最小限にとどめるように設計することである。

誤りです。

フォールトマスキングとは、故障や障害が発生したときに、その影響をマスク(隠ぺい)して正常出力を維持するものです。

被害を最小限にとどめるように設計することではありません。

選択肢5. フォールバックとは、故障や障害が発生したときに、待機系システムが処理を継続するように設計することである。

誤りです。

これは他の選択肢のフェイルオーバですね。

フォールバックは、故障や障害が発生したときに、以前のバージョンに戻したり(バック)するものです。

まとめ

紛らわしい用語がたくさんでますが、語彙を理解して、その意味合いから連想されるものと、文章との意味合いが整合するかどうかで、各選択肢を比較していけば、おのずと選択肢が絞れるはずです。

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