中小企業診断士 過去問
令和7年度(2025年)
問134 (運営管理 問40(2))

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問題

中小企業診断士試験 令和7年度(2025年) 問134(運営管理 問40(2)) (訂正依頼・報告はこちら)

あるスーパーマーケットで、POSデータからクロスセルの対象商品を見つける目的でアソシエーション分析を行う。対象とした3つの商品A、B、Cについて、対象期間の発行レシート枚数を整理したところ、次の表のような結果となった。この結果を用いて、下記の設問に答えよ。

商品Aと商品Bを併買した購買パターンのリフト値として、最も適切なものはどれか。
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この過去問の解説 (2件)

01

リフト値に関する問題です。

 

計算式は「(商品Aおよび商品Bの購入者÷商品Aの購入者)÷商品Bの支持度」となりますが、この計算式の分子は前問より商品Aおよび商品Bの購入者÷商品Aの購入者=信頼度であることが分かります。

 

なお、分母の「商品Bの支持度」の計算式は「商品Bの購入者÷全顧客数」となりますが、ここで少し注意が必要なのは、分母の「全顧客数」とは購入者だけではなく商品を購入しなかった者もすべて含みます。(つまり、前問では割愛した「ABCいずれも購入していない1200人」を含みます)

 

信頼度は既に判明しているため、商品Bの支持度のみ求めます。前問で使用した図を以下に再掲します。

商品Bの支持度=商品Bの購入者÷全顧客数より、

「Bのみ200人」+「A、Bのみ1200」+「B、Cのみ1000」「A、B、Cすべて600」÷全顧客数6000から3000÷6000=1/2と求まります。(※全顧客数については、与件文の表に記載があります)

 

前問より信頼度は3/5と判明しており、(3/5)÷(1/2)から展開して3/5×2=6/5と求まります。

 

※解答に直接関係ありませんが、リフト値が6/5=1.2と1.0以上のため正の相関があり、商品Aと商品Bは併買されやすいという結果になります。(1.0以下の場合は負の相関となり、併買されにくい)

選択肢1. 3/5

冒頭の解説より、商品Aと商品Bを併買した購買パターンのリフト値として6/5が最も適切であるため不適切な選択肢となります。

選択肢2. 5/6

冒頭の解説より、商品Aと商品Bを併買した購買パターンのリフト値として6/5が最も適切であるため不適切な選択肢となります。

選択肢3. 1

冒頭の解説より、商品Aと商品Bを併買した購買パターンのリフト値として6/5が最も適切であるため不適切な選択肢となります。

選択肢4. 16/15

冒頭の解説より、商品Aと商品Bを併買した購買パターンのリフト値として6/5が最も適切であるため不適切な選択肢となります。

選択肢5. 6/5

冒頭の解説より、商品Aと商品Bを併買した購買パターンのリフト値として6/5が最も適切であるため正解の選択肢となります。

まとめ

【補足】

 

リフト値は令和5年度第38問設問2、令和4年度第39問設問2で出題があり、前問の信頼度とセットで出題されていることが分かります。(冒頭の解説よりリフト値の計算式の一部に信頼度が含まれるため、リフト値は信頼度とセットで学習する必要があります)

 

つまり、出題された場合は2マーク分の得点が見込めます。本年度を含めて過去3回の配点は信頼度が2点・リフト値が3点で共通しており、令和8年度以降に出題された場合は合計で5点配点されると想定されます。

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02

前問で提示された表データに基づき、アソシエーション分析の重要指標である「リフト値」を計算します。

 

リフト値の意味と計算式

リフト値とは、「商品Aを購入したときに商品Bも購入する確率(信頼度)」が、「商品Bが単独で購入される確率(全体での人気度)」に比べて、何倍高いかを示す指標です。 つまり、「Aと一緒に置くことで、どれくらいBが売れやすくなるか(相乗効果)」を測るものです。

 

リフト値 > 1.0 : 正の相関あり(一緒に売れやすい → クロスセル有効)

リフト値 = 1.0 : 無関係

リフト値 < 1.0 : 負の相関あり(一緒に売れにくい)

 

計算の手順

数式は以下の通りです。

1. 必要な数値の集計(表より)

全レシート数(N): 6,000枚

Aの購入数(分母): 400 + 1,200 + 800 + 600 = 3,000枚

Bの購入数(分母): 200 + 1,200 + 1,000 + 600 = 3,000枚

AとBの同時購入数(分子): 1,200 + 600 = 1,800枚

2. リフト値の計算

信頼度(A→B) = 1,800 ÷ 3,000 = 0.6 (3/5)

Bの購入割合 = 3,000 ÷ 6,000 = 0.5 (1/2)

これらを式に当てはめると

選択肢1. 3/5

誤り

 

これは「信頼度(0.6)」の値です。リフト値ではありません。

選択肢2. 5/6

誤り

 

計算結果(6/5)と一致しません。

選択肢3. 1

誤り

 

リフト値が1になるのは、AとBが無関係の場合です。今回は1.2倍の相関があるため1ではありません。

選択肢4. 16/15

誤り

 

計算結果(6/5)と一致しません。

選択肢5. 6/5

正解です

 

信頼度(0.6)÷ Bの出現率(0.5)= 1.2(6/5) となります。

まとめ

リフト値の計算問題は、以下のステップで解くのが最も確実です。

 

①信頼度を出す: Aを買った人の中でBも買った人の割合(3/5)

②Bの人気度を出す: 全体の中でBを買った人の割合(1/2)

③割り算する: (3/5) ÷ (1/2) = 6/5

 

「商品Aを買うと、普通に買い物するより1.2倍も商品Bが売れやすくなる」という意味になります。

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