中小企業診断士 過去問
令和7年度(2025年)
問131 (運営管理 問38)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

中小企業診断士試験 令和7年度(2025年) 問131(運営管理 問38) (訂正依頼・報告はこちら)

物流センターなどで、入出庫管理や在庫管理などにおいて利用されるGTIN−14のインジケータ部分が表現している内容として、最も適切なものはどれか。
  • 商品の価格
  • 商品の原産国
  • 商品の製造日
  • 入力ミスや読み誤り防止の数字
  • 包装商品の荷姿や販売促進の情報

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (1件)

01

各用語の説明 

普段、私たちがレジでピッとするバーコード(JANコード)と、物流倉庫や小売店などで扱うバーコードは少し目的が違います。

その違いを理解できているかを問う問題です。


● GTIN-14(ジーティン・フォーティーン)

 お店で売っている個包装の商品(ポテチ1袋)ではなく、それが詰まった「段ボール箱(集合包装)」についているコードのこと(ITFコード)。「中身はこの商品が何個入ってますよ」という情報を表す14桁の数字です。 いつものJANコード(13桁)の先頭に「1桁」足して14桁にしたものです。


● インジケータ(先頭=1桁目)

GTIN-14の先頭1桁目の数字(1~8)のこと。 これは「荷姿(にしな)のランク」を表します。 「これは小箱(12個入り)ですよ」「これは大箱(24個入り)ですよ」と、中身は同じ商品でも箱のレベル(入数違いなど)を区別するための数字です。
またキャンペーン時などに「これは、いつもの箱とは違う『キャンペーン用の箱』ですよ」という識別目的にもインジケータが用いられます。


● チェックデジット(末尾)

読み取りミスがないか計算して確かめるための数字。 すべてのバーコードの最後尾についている「検算係」です。


 

選択肢1. 商品の価格

価格、原産国、製造日は、GTIN-14のコード自体(インジケータ部分)には含まれません。 

これらは、もっと情報量が多い「GS1-128」などの別の特殊なバーコードや、コンピューターのシステム側で紐付けて管理する情報です。

したがって×です。

選択肢2. 商品の原産国

価格、原産国、製造日は、GTIN-14のコード自体(インジケータ部分)には含まれません。 

これらは、もっと情報量が多い「GS1-128」などの別の特殊なバーコードや、コンピューターのシステム側で紐付けて管理する情報です。

したがって×です。

選択肢3. 商品の製造日

価格、原産国、製造日は、GTIN-14のコード自体(インジケータ部分)には含まれません。 

これらは、もっと情報量が多い「GS1-128」などの別の特殊なバーコードや、コンピューターのシステム側で紐付けて管理する情報です。

したがって×です。

選択肢4. 入力ミスや読み誤り防止の数字

選択肢の内容は、チェックデジット(一番後ろの数字)のことです。

したがって×です。

選択肢5. 包装商品の荷姿や販売促進の情報

〇正解です。

選択肢の内容はインジケータの説明そのものです。

 

まとめ

まずは冒頭の用語解説で基本的な知識を押さえておきましょう。

そしてスーパーで陳列前の段ボールや、ホームセンターで箱売りされている飲料水を見かけたら、側面を見てください。 

バーコードの周りが黒い太枠で囲まれているもの(ITFシンボル)があれば、それがGTIN-14です。

補足です。

●「GTIN-14」と「ITF」の違い

この2つは、指しているものが違います。

●GTIN-14 = 「データ(数字そのもの)」

コンピューターが読み取る「14桁の数字」のこと。情報です。

●ITF= 「バーコードの絵柄(シンボル)」

段ボールに印刷されている「黒い縦縞の棒(バーコード)」の形のこと。フォント(書体)だと思ってください。

つまりGTIN-14をバーコード状に変換したものがITFです。
 

参考になった数1