中小企業診断士 過去問
令和7年度(2025年)
問128 (運営管理 問35)
問題文
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問題
中小企業診断士試験 令和7年度(2025年) 問128(運営管理 問35) (訂正依頼・報告はこちら)
- DFL(Design For Logistics)は、ユニットロードに適合するように、輸送機関を見直して、積載効率などを向上させるという考え方である。
- PI(Physical Internet)は、各社専用の多様なユニットロードを推奨する物流システムである。
- 複合一貫輸送は、ユニットロードを組み替えながら、1種類の輸送機関を利用して行う輸送のことである。
- 包装モジュールは、ユニットロードシステムによる流通効率化を目的として、体系化された輸送包装寸法を得るための基準となる数値である。
- ユニットロード化は、貨物の積み込みや取り卸しなどの荷役効率を低下させる。
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この過去問の解説 (1件)
01
物流用語は馴染みがなく難しく感じますが、知っていれば秒殺できる問題が多いです。
まずは各用語の意味をしっかり理解しましょう。重要なのは決して難しい言葉で覚えるのではなく、「ポイントを正しく捉えているか」です。
● ユニットロード
バラバラの荷物を「ひとかたまり(単位)」にして扱う考え方。荷物をひとかたまりにして扱うことで、荷役・輸送効率アップを図る。
例:段ボール20箱をパレット1枚にまとめてフォークリフトで運ぶ。
● 包装モジュール
ユニットロードを前提に、
「段ボールのサイズをパレットやトラックにきれいにハマる倍数関係で決めるための基準寸法」。
● DFL(Design For Logistics)
物流しやすい「運びやすさ」「保管しやすさ」を前提に、商品や包装を最初から設計する考え方。ロジ目線で「商品や包装を設計」する。
● 複合一貫輸送
トラック+鉄道+船など複数の輸送機関を組み合わせつつ、
ユニットロード(コンテナ・パレット)は組み替えずに一貫して運ぶ輸送。複数の輸送機関+ユニットは組み替えない(一貫して同じ)
● PI(Physical Internet)
みんなで標準のユニット・コンテナなどを共有して使う物流システム構想
DFLのイメージは、「物流のしやすさを考えて、 商品の形や包装・梱包・モジュールなどを設計する」という考え方でした。
選択肢は、
「輸送機関を見直して、積載効率を上げる考え方」
となっており、“輸送手段”目線になっていてDFLの対象と異なります。 したがって×です。
DFLは「製品・包装の設計」でありソフト目線の話です。
PIのイメージは、「 みんなで共通の標準コンテナやユニットを使い回して、物流をインターネットみたいに自由につなげよう」 という物流構想です。
選択肢は、「各社専用の多様なユニットロードを推奨」
となっており、真逆です。 PIは「標準を共有」方向なので、これは ✕です。
本当の定義は、「トラック・船・鉄道など 複数の輸送機関を組み合わせて途中で荷物をバラさず、「同じユニットロードのまま」運ぶ」
選択肢は、「ユニットロードを組み替えながら、1種類の輸送機関で」
と言っており、 「組み替える」+「1種類だけ」のどちらも逆です → ✕です。
包装モジュールは、「ユニットロードを前提に、箱の大きさ(輸送包装寸法)を“体系的・きれいな倍数関係”にそろえるための基準となる数値」のこと。ざっくり言いますと、
「パレットやトラックのサイズに ぴったりハマるように、
段ボール箱のサイズを“規格化”しましょう」というための「基準の寸法」。
ですので
「ユニットロードシステムによる流通効率化を目的として、
体系化された輸送包装寸法を得るための基準となる数値」
というのは そのまま定義どおりです=正解〇 になります
ユニットロード化=荷役をラクに・早く・安全にするための考え方
ですので、
「荷役効率を低下させる」
は 完全に逆です → ✕です。
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