中小企業診断士 過去問
令和7年度(2025年)
問121 (運営管理 問28(2))

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問題

中小企業診断士試験 令和7年度(2025年) 問121(運営管理 問28(2)) (訂正依頼・報告はこちら)

以下は、雑貨を販売するA店を経営するX氏と中小企業診断士(以下、「診断士」という。)との間で行われた会話である。この会話と下表に基づき、下記の設問に答えよ。

X氏:「最近の物価高を反映して、アルバイト従業員の賃金を上げようと考えています。うちの店の従業員はすべてアルバイトなので、時給を上げた分、そのまま人件費の増加になります。健全な経営をするために、どのようなことを考えることが必要でしょうか。」
診断士:「営業利益が出せるように計画を立てることを考えましょう。人件費が増加するということは、損益分岐点売上高が上がることになります。時給はどのくらい上げる予定ですか。」
X氏:「時給は10%上げようと考えています。店を運営する作業は変わらないのでシフトは変えないため、総労働時間数は変わらない予定です。営業赤字にならないように、損益分岐点売上高を下回らない売上高を確保することが必要なのですね。」
診断士:「はい、ただし、店舗の人時生産性を高めて損益分岐点売上高を下げることも検討してください。」

会話の中の下線部②の人時生産性を高める取り組みに関する記述の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

a  従業員を教育してスキルアップを図り、総従業員数は変えずに、同じ仕事量をするのにかかる作業時間を短くする。
b  IT機器を導入して作業の自動化を図り、総従業員数は変えずに、1人当たりの作業時間を短くする。
c  品揃えSKU数を増やして、総作業時間を変えずに、1SKU当たりの管理作業時間を減らす。
d  従業員数を増やして、総作業時間を変えずに、1人当たりの作業時間を短くする。
問題文の画像
  • aとb
  • aとd
  • bとc
  • bとd
  • cとd

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この過去問の解説 (1件)

01

人時生産性に関する問題です。

 

前問同様に、人時生産性も通常は財務会計で出題される論点のため計算式は頭に入っていると思いますが「粗利益/総労働時間」により求まります。

 

人時生産性を高めるためには、分子の粗利益を向上させるか、分母の総労働時間を減少させる(または、両方を並行して行う)ことが必要になります。

 

a.従業員を教育してスキルアップを図り、総従業員数は変えずに、同じ仕事量をするのにかかる作業時間を短くする。

→作業時間を短くすることで総労働時間の減少につながると考えられるため、正しいです。


b.IT機器を導入して作業の自動化を図り、総従業員数は変えずに、1人当たりの作業時間を短くする。

→解答群a同様に、作業時間を短くすることで総労働時間の減少につながると考えられるため、正しいです。


c.品揃えSKU数を増やして、総作業時間を変えずに、1SKU当たりの管理作業時間を減らす。

総作業時間が変わらないのであれば、総労働時間の減少につながるとは考えられないため誤りです。


d.従業員数を増やして、総作業時間を変えずに、1人当たりの作業時間を短くする。

→解答群c同様に、総作業時間が変わらないのであれば、総労働時間の減少につながるとは考えられないため誤りです。

 

以上から、最も適切な組み合わせはaとbとなります。

選択肢1. aとb

冒頭の解説より、最も適切な組み合わせは「aとb」であるため正解の選択肢となります。

選択肢2. aとd

冒頭の解説より、最も適切な組み合わせは「aとb」であるため不適切な選択肢となります。

選択肢3. bとc

冒頭の解説より、最も適切な組み合わせは「aとb」であるため不適切な選択肢となります。

選択肢4. bとd

冒頭の解説より、最も適切な組み合わせは「aとb」であるため不適切な選択肢となります。

選択肢5. cとd

冒頭の解説より、最も適切な組み合わせは「ab」であるため不適切な選択肢となります。

まとめ

【補足】

 

実際に受験された方は、運営管理で本来財務会計で出題されるはずの人時生産性の問題が出題されて驚いた方もいるかも知れません。

 

ただし、試験日程上、運営管理を受験している時点で財務会計の試験は終了しており、人時生産性は財務会計では出題必須の論点であることから本問は正答できてしかるべき問題です。

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