中小企業診断士 過去問
令和7年度(2025年)
問109 (運営管理 問17)

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問題

中小企業診断士試験 令和7年度(2025年) 問109(運営管理 問17) (訂正依頼・報告はこちら)

環境影響評価として、製品単位の温室効果ガス排出量を算定することが注目されている。経済産業省と環境省が定めた「カーボンフットプリントガイドライン」に記載されているCFP(Carbon Footprint of Product)の算定に関連する記述として、最も不適切なものはどれか。
  • CFP算定では、製品のライフサイクル全体を通して排出されるさまざまな温室効果ガスのうちCO2の排出量のみを算定対象とする。
  • CFP算定では、製品のライフサイクルを構成する一部のプロセスを算定対象から除外する場合がある。
  • CFP算定では、製品のライフサイクルを構成するプロセスを明確にする必要がある。
  • CFPは、製品のライフサイクルを構成する各プロセスの活動量に排出係数を乗じて合算することで求められる。
  • オフセットは、製品システムバウンダリー外における温室効果ガス削減・吸収量によって、当該製品のCFPを相殺する仕組みである。

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この過去問の解説 (1件)

01

「カーボンフットプリントガイドライン」からの出題です。本問では、最も「不適切」なものを選択させる設定になっていることに注意してください。(毎年、不適切なものを選択させる出題が1~3問程度あります)

 

カーボンフットプリントとは、製品やサービスの原材料調達から廃棄・リサイクルまでを通して排出される温室効果ガス(GHG)の総量をCO₂量に換算し、製品に表示・開示する取り組みのことです。

選択肢1. CFP算定では、製品のライフサイクル全体を通して排出されるさまざまな温室効果ガスのうちCO2の排出量のみを算定対象とする。

冒頭の解説より、温室効果ガス(GHG)の総量をCO₂量に換算するため、CO2以外の温室効果ガスも含みます。したがって、本問では正解の選択肢となります。

 

※GHGには、CO₂他にメタン(CH4)、一酸化二窒素(N2O)、フロン類などが含まれます。

選択肢2. CFP算定では、製品のライフサイクルを構成する一部のプロセスを算定対象から除外する場合がある。

本選択肢は、カットオフの説明となり正しい記述です。(本問では誤りの選択肢となります)

 

※冒頭の解説より、製品やサービスの原材料調達から廃棄・リサイクルまで全工程の温室効果ガスの総量が対象になりますが、設備を共用している場合の排出量などは算定が難しいため、カットオフが認められることがあります。(ただし、どのような工程を除外したのかを明記する必要があります)

選択肢3. CFP算定では、製品のライフサイクルを構成するプロセスを明確にする必要がある。

冒頭の解説より、製品やサービスの原材料調達から廃棄・リサイクルまで全工程が対象となるため正しい記述です。(本問では誤りの選択肢となります)

選択肢4. CFPは、製品のライフサイクルを構成する各プロセスの活動量に排出係数を乗じて合算することで求められる。

本選択肢は、トラックで荷物を10km輸送した場合を例に挙げると「CFP=10km×1kmあたりのCO₂排出量」で求まるため正しい記述です。(本問では誤りの選択肢となります)

選択肢5. オフセットは、製品システムバウンダリー外における温室効果ガス削減・吸収量によって、当該製品のCFPを相殺する仕組みである。

オフセットとは、自社の製品・サービスのライフサイクル内(システムバウンダリー)でCO2排出量を削減することが難しい場合に、自社外省エネ設備を導入することで温室効果ガスの削減・吸収活動に貢献して得られたクレジット(排出権)を使って実質的に排出量を減らすことであるため、正しい記述です。(本問では誤りの選択肢となります)

まとめ

【補足】

 

「カーボンフットプリントガイドライン」は2023年に策定され、令和7年度が初めての出題となります。

 

生産管理上、温室効果ガス排出量を削減することは重要なテーマですが、現時点では来年度以降も継続して出題されるかどうかは見通せません。(他の主要論点を優先して学習することが望ましいです)

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