中小企業診断士 過去問
令和7年度(2025年)
問108 (運営管理 問16)

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問題

中小企業診断士試験 令和7年度(2025年) 問108(運営管理 問16) (訂正依頼・報告はこちら)

サプライチェーンにおいては、品切れや過剰在庫を防ぐために、DP(デカップリングポイント)を適切に定めることが必要である。下図のような生産プロセスに基づいたDPに関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

a  BTO(Build to Order)生産方式では、製品企画・設計の前にDPが設定される。
b  DPは、見込生産と受注生産の分岐点として設定される。
c  製品のライフサイクルが短い場合には、DPをより顧客に近いポイントに設定する。
d  DPは、カスタマイゼーションに要する時間が要求納期より短くなるポイントに設定される。
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  • a:正  b:正  c:誤  d:誤
  • a:正  b:誤  c:正  d:正
  • a:誤  b:正  c:正  d:誤
  • a:誤  b:正  c:誤  d:正
  • a:誤  b:誤  c:正  d:正

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この過去問の解説 (1件)

01

デカップリングポイント(Decoupling Point;DP)とは、「サプライチェーンのどこまでを見込生産して、どこからを受注生産とするべきか」を決定する点(分岐点)のことです。

→ここから、解答群bは正しいです。

 

デカップリングポイントについては、以下の図を参照してください。(出所:コアコンセプト・テクノロジー「デカップリング・ポイントとは?基本的な考え方や決定する方法について詳しく解説」https://www.cct-inc.co.jp/koto-online/archives/378

以下、その他の解答群について解説しますが、解答群cは解釈が難しいため後回しとします。(解答群cで選択肢を絞り込まない方が無難です。本問は、解答群c以外で選択肢を絞り込んで正答することが可能です)

 

a.BTO(Build to Order)生産方式では、製品企画・設計の前にDPが設定される。

→BTO生産方式は、文字通り注文を受けてから生産することになります。BTO生産方式では、製品企画・設計のにDPが設定される(正確には部品加工の前)ため誤りです。

 

d.DPは、カスタマイゼーションに要する時間が要求納期より短くなるポイントに設定される。

→DELLのパソコンを注文することをイメージしてみます。メモリの容量を増やすなどのカスタマイズを希望すると、納期が20日後になるとします。当然、カスタマイズは20日間より短い期間で行なう必要があり、DPはカスタマイゼーションに要する時間が要求納期より短くなるポイントに設定されるため正しいです。

 

c.製品のライフサイクルが短い場合には、DPをより顧客に近いポイントに設定する。

→「DPをより顧客に近いポイントに設定」すると、上図で言えばより右側になりますので「在庫販売」や「見込生産」となります。

 

「製品のライフサイクルが短い」商品は、ここでは年に3~4回新しい機種が出てくるスマートフォンをイメージしてみます。数ヶ月待てばすぐに新しい機種が出てくるので、完成品在庫を持つと数ヶ月後には旧型となり売れにくくなる(値下げして在庫処分する必要が高くなる)と考えられます。

 

そのため、製品のライフサイクルが短い場合にはDPをより製品企画・設計に近いポイントに設定する(受注した分だけ生産する)ことが望ましいため不適切な選択肢となります。

 

以上から、最も適切な正誤の組み合わせはa:誤 b:正 c:誤 d:正となります。

選択肢1. a:正  b:正  c:誤  d:誤

冒頭の解説より、最も適切な正誤の組み合わせは「a: b:正 c:誤 d:」であるため不適切な選択肢となります。

選択肢2. a:正  b:誤  c:正  d:正

冒頭の解説より、最も適切な正誤の組み合わせは「a: b: c: d:正」であるため不適切な選択肢となります。

選択肢3. a:誤  b:正  c:正  d:誤

冒頭の解説より、最も適切な正誤の組み合わせは「a:誤 b:正 c: d:」であるため不適切な選択肢となります。

選択肢4. a:誤  b:正  c:誤  d:正

冒頭の解説より、最も適切な正誤の組み合わせは「a:誤 b:正 c:誤 d:正」であるため正解の選択肢となります。

選択肢5. a:誤  b:誤  c:正  d:正

冒頭の解説より、最も適切な正誤の組み合わせは「a:誤 b: c: d:正」であるため不適切な選択肢となります。

まとめ

【補足】

 

デカップリングポイントが直接問われたのは、平成27年度第13問(解答群d)以来と思われます。

 

生産方式の論点では受注生産や見込生産、トヨタのJITなどが出題されていますが、本問ではより詳細な知識が求められており対応が難しかったかも知れません。

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