中小企業診断士 過去問
令和7年度(2025年)
問106 (運営管理 問14)

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問題

中小企業診断士試験 令和7年度(2025年) 問106(運営管理 問14) (訂正依頼・報告はこちら)

ライン生産をセル生産に切り替える際の考え方として、最も適切なものはどれか。
  • 1人完結型セルには経験の少ない作業者を優先的に配置する。
  • 1人完結型セルを導入する場合には、対象製品の日々の必要生産数量に1個当たりの作業時間を乗じたものを、稼働可能時間で除すことでセルの数を求める。
  • PQ分析を行い、生産量の最も多い製品から優先的に1人完結型セルによる生産に移行する。
  • 工程を複数に分割し、バランスロスを考慮しながら作業者に割り付け、巡回方式セルを構築する。
  • セル生産に移行する製品群の中から1人完結型セルに適した製品を選ぶ場合、作業工程数が多く、作業時間の長い製品を選択する。

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この過去問の解説 (1件)

01

生産方式に関する問題です。ライン生産とセル生産の特徴が頭に入っていれば、正答できる内容です。

選択肢1. 1人完結型セルには経験の少ない作業者を優先的に配置する。

1人完結型セルには経験の豊富な作業者を優先的に配置するため、不適切な選択肢となります。

選択肢2. 1人完結型セルを導入する場合には、対象製品の日々の必要生産数量に1個当たりの作業時間を乗じたものを、稼働可能時間で除すことでセルの数を求める。

本選択肢の記述を計算式にすると、「必要セル数=(必要生産数量/日×作業時間/個)÷稼働可能時間/日」となります。

 

具体的な数値を置いてみます。

1日の必要生産数量:100個

1個当たりの作業時間:20分

1日の稼働可能時間:400分(8時間労働)

 

必要セル数=(100個×20分)÷400分より、必要セル数は5と求まりますので正解の選択肢となります。

選択肢3. PQ分析を行い、生産量の最も多い製品から優先的に1人完結型セルによる生産に移行する。

PQ分析とは、製品(Product)の種類と生産量(Quantity)の観点から生産実態を分析し、改善すべき対象や生産方式を特定する手法です。

 

縦軸に生産量(棒グラフ)、横軸に製品名を採り、累計比率を示した折れ線グラフをプロットしてP-Q分析表(パレート図)を作成します。

 

P-Q分析表から、生産量の最も少ない製品から優先的に1人完結型セルによる生産に移行するため不適切な選択肢となります。
 

選択肢4. 工程を複数に分割し、バランスロスを考慮しながら作業者に割り付け、巡回方式セルを構築する。

工程を複数に分割」することから、本選択肢はライン生産の記述であり不適切な選択肢となります。

 

※巡回方式セルとは、作業者が複数の作業工程を順番に巡回しながら一つの製品を完成させる生産方式であり、セル生産方式の一種です。

選択肢5. セル生産に移行する製品群の中から1人完結型セルに適した製品を選ぶ場合、作業工程数が多く、作業時間の長い製品を選択する。

セル生産に移行する製品群の中から1人完結型セルに適した製品を選ぶ場合、作業工程数が少なく、作業時間の短い製品を選択するため不適切な選択肢となります。

 

※「1人完結型セル」という用語から、作業工程数が多く作業時間が長いと負担が大きくなることはイメージしやすいと思います。

まとめ

【補足】

 

生産方式の論点では毎年複数問の出題があり、特にライン生産方式はほぼ毎年出題されています。

 

そのため、「ライン生産方式の特徴と異なる」という観点から消去法で選択肢を絞り込むことも可能です。

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