中小企業診断士 過去問
令和7年度(2025年)
問99 (運営管理 問8)
問題文
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
中小企業診断士試験 令和7年度(2025年) 問99(運営管理 問8) (訂正依頼・報告はこちら)
- 工場ごとの無災害稼働日数の差異を調査する目的で、操業度差異を算出した。
- 従業員の作業効率を調査する目的で、平均活性示数を算出した。
- 生産された適合品数の割合を調査する目的で、度数率を算出した。
- 製造工程での月間の最大生産可能数を調査する目的で、工程能力指数を算出した。
- 導入した設備の停止ロスを調査する目的で、時間稼働率を算出した。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (2件)
01
工場の管理指標に関する問題です。
解説のまとめに計算式を挙げていますが、計算式が頭に入っていなくても各選択肢の記述だけで正誤判断することは可能です。(消去法でも2択には絞り込めます)
操業度差異とは、例えば1日8時間稼働させる計画なのに実際には4時間しか稼働していない場合、4時間の不利差異となります。
以上から、調査対象は操業度であり無災害稼働日数ではないため不適切な選択肢となります。
平均活性示数とは、「モノの移動しやすさ(活性度)」を評価する指標です。工程全体の活性指数(ムダの少なさを示す数値)を0~4の5段階で示し、数値が大きいほど運搬の活性度が高い(ムダが少ない)ことになります。
以上から、調査対象は作業効率ではなく活性指数であるため不適切な選択肢となります。
※活性指数が0とは、モノが地面に直置きされており手で持ち上げるのに腰や膝を曲げたりしなければならない(道具が一切用いられていない状態)で、モノがパレットに置かれていたり、モノを台車に載せて運搬するなどモノが移動しやすいと活性指数が高くなります。
度数率とは、労働災害の発生頻度を示す指標です。数値が高いほど災害の発生件数が多くなります。
以上から、調査対象は適合品数の割合ではなく労働災害の発生頻度であるため不適切な選択肢となります。
工程能力指数(Cp)とは、製品の品質規格(上限・下限)に対してどれだけ安定して良品を生産できるかを示す管理指標です。
以上から、調査対象は最大生産可能数ではなく工程のばらつきであるため不適切な選択肢となります。
時間稼働率とは、設備稼働時間(負荷時間)のうち実際に稼働していた時間の割合を示す指標です。故障や段取り替えなどの停止ロスを測って設備の効率改善に用いられるため正解の選択肢となります。
【補足】
・度数率の計算式
(労働災害による死傷者数÷延べ実労働時間数)×1,000,000
・工程能力指数(Cp)
計算式は「(上限値-下限値)÷6×σ(シグマ)」で、数値は1.33以上が良好とされます。工程能力指数を問う問題が、令和6年度に計算問題として出題されたことがあります。
・時間稼働率
計算式は「稼働時間÷負荷時間×100%」で、数値は90%以上が良好とされます。
参考になった数7
この解説の修正を提案する
02
工場の管理指標(KPI)は、製造現場のパフォーマンスを客観的に測定し、異常の早期発見や改善の方向性を定めるために重要です。設備の稼働状況、労働の質、品質の安定性など、多角的な指標を正しく理解し、それらが示す意味を的確に解釈することが、データドリブンな工場経営の基盤となります。
不適切
操業度差異は原価管理の指標であり、安全指標である無災害稼働日数の調査目的とは一致しません。
不適切
平均活性示数はものの運びやすさ(荷役活性)を示す指標であり、従業員の作業効率そのものを測るものではありません。
不適切
度数率は労働災害の頻度を示す安全指標であり、品質の指標ではありません。
不適切
工程能力指数は品質のばらつきが規格内に収まっているかを示すものであり、最大生産可能数を測るものではありません。
適切
設備の故障や段取り替えによる停止ロスを除いた、実際に設備が稼働していた時間の割合を示す適切な指標です。
数値を算出する目的と指標を正しく合致させることで、現場のわずかな異変を数字として捉え、迅速な経営判断に繋げることが可能になります。言葉から連想されるイメージだけでなく、しっかりと内容を理解することが重要です。
参考になった数3
この解説の修正を提案する
前の問題(問98)へ
令和7年度(2025年) 問題一覧
次の問題(問100)へ