中小企業診断士 過去問
令和7年度(2025年)
問87 (企業経営理論 問35)
問題文
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問題
中小企業診断士試験 令和7年度(2025年) 問87(企業経営理論 問35) (訂正依頼・報告はこちら)
- 顕示的消費には、SNS映えする料理の写真を投稿したり、動画で自分の趣味のよさを公開したりする行為や、裕福な家庭における親が子供に高級品を身に着けさせる行為が含まれる。
- 現代の消費スタイルを包括的に記述する概念であるリキッド消費は、永続的で、所有ベースで、物質主義的な消費スタイルである。
- 消費者情報処理の枠組みにおける快楽消費の評価基準には、感覚的な満足や空想、美的な楽しみ、感情的反応だけでなく、合理的判断や思考などの功利も含まれる。
- 消費の文化的意味や消費経験のダイナミックな側面を解明する消費文化理論の研究では、参与観察、デプス・インタビューなどを用いた定性的アプローチがとられており、定量的アプローチはとられていない。
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この過去問の解説 (2件)
01
消費行動におけるさまざまな現象に関する問題です。
顕示的消費(けんじてきしょうひ)とは、自分の消費行動を通じて他者に自分の裕福さや社会的地位を見せつけるために行う行動のことです。「マウントを取る」と考えると分かりやすいでしょう。
そのため、動画で自分の趣味のよさを公開したりする行為や、裕福な家庭における親が子供に高級品を身に着けさせる行為が含まれ正解の選択肢となります。
リキッド(Liquid)消費とは、物を「所有」するのではなく「必要な時に必要なだけ」利用する(アクセスする)消費スタイルのため不適切な選択肢となります。
※リキッド消費の例としては、サブスク(サブスクリプション)、シェアリングサービス、レンタルなどがあります。「リキッド(液体)」という用語から、変化・流動的・無形的なイメージが持てると望ましいです。
快楽消費の評価基準には、合理的判断や思考などの功利は含まれないため不適切な選択肢となります。
快楽消費の対義語としては、「功利的消費」「禁欲的消費」などがあります。対義語が思いつかなかったとしても、快楽(主義)と合理(主義)は同じ評価基準ではないと判断しやすいと思います。
消費文化理論の研究では定量的アプローチもとられているため、不適切な選択肢となります。
定量的アプローチとは、数値化できるものを指します。具体的には購買履歴やウェブアクセスデータなどがあります。
※「定量的アプローチはとられていない」という100%断定的な表現に違和感を感じて、選択肢から除外できれば十分です。
【補足】
SNSが普及した半面、顕示的消費=見せびらかし(マウントを取っている)と受け止められてバッシングされる事例もよく見かけられます。(顕示的消費は、本人に自覚があってその行為をしているとは限りません)
SNSは利用方法により、ポジティブ・ネガティブ両方の影響をもたらす「感情のメディア」としての機能があります。
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02
消費行動は、単なる機能的価値の追求だけでなく、自己表現や情緒的な満足を求める高度な心理的プロセスです。
現代のマーケティングでは、顧客がモノを所有することから利用することへのシフトや、SNSを通じた他者へのアピールといった、社会的な文脈を含めた行動理解が不可欠となっています。
適切
顕示的消費(見せびらかしの消費)の現代的な形態として、SNSでの自己アピールや子供などを通じた地位の誇示が含まれるという記述は適切です。
不適切
リキッド消費(流動的な消費)は、デジタル化やシェアリングエコノミーの進展に伴い、所有よりもアクセスを、永続性よりも一時的な利用を重視する、脱物質主義的なスタイルを指します。
不適切
快楽消費は、製品から得られる感覚的・情緒的な喜びそのものを目的とするものであり、実用性や効率性を重視する合理的判断とは対極の概念です。
不適切
消費文化理論は定性的研究を主眼としますが、理論の検証や一般化のために定量的アプローチが組み合わされることもあり、「とられていない」という断定は誤りです。
現代の消費は、物理的な充足以上に自分のアイデンティティをどう表現するかという側面が強まっています。SNSでの顕示的消費は、いわばデジタル上の舞台衣装を選ぶようなものであり、企業は製品のスペックだけでなく、それが顧客の物語(ナラティブ)にどう貢献するかを設計する必要があります。
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