中小企業診断士 過去問
令和7年度(2025年)
問67 (企業経営理論 問17)
問題文
D.オーガンによると、組織市民行動は5つの次元(市民道徳、スポーツマン精神、誠実さ、丁重さ、利他主義)から構成される。これらの構成次元に則した組織市民行動の代表的な行動例に関する記述として、最も適切なものはどれか。
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問題
中小企業診断士試験 令和7年度(2025年) 問67(企業経営理論 問17) (訂正依頼・報告はこちら)
D.オーガンによると、組織市民行動は5つの次元(市民道徳、スポーツマン精神、誠実さ、丁重さ、利他主義)から構成される。これらの構成次元に則した組織市民行動の代表的な行動例に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 「市民道徳」に基づく組織市民行動とは、関係者の時間を無駄にしないために、義務でない会議には出席しない行動を指す。
- 「スポーツマン精神」に基づく組織市民行動とは、自分の弱みを同僚に開示して、職場のチームワーク強化を図る行動を指す。
- 「誠実さ」に基づく組織市民行動とは、上司の監視の目がなければ、労働時間中でも仕事に関係のない雑談をして職場の雰囲気を和らげる行動を指す。
- 「丁重さ」に基づく組織市民行動とは、関係者に対して事前に報告や相談をすることで、関係者に問題が起こらないように配慮する行動を指す。
- 「利他主義」に基づく組織市民行動とは、仕事で困っている同僚がいても助けの手を差し伸べず、本人の責任を明確にする行動を指す。
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この過去問の解説 (2件)
01
D.オーガンの組織市民行動に関する問題です。
組織市民行動(Organizational Citizenship Behavior)は、「組織に利益をもたらす、あるいは利益をもたらすことを意図した行動で、任意になされ、かつ役割期待を超えるもの」と定義され、「役割外行動(職務の範疇外の自発的・革新的な行動をすること)」のひとつに挙げられます。
組織市民行動は、以下の5つの次元から構成されます。
・利他主義 (Altruism): 困っている同僚を助けるなど、他者を支援すること
・誠実さ (Conscientiousness): ルールや手続きを守ること
・スポーツマン精神 (Sportsmanship): 不平不満を言わず、前向きに行動すること
・丁重さ (Courtesy): 他者に相談・連絡するなど配慮すること
・市民道徳 (Civic Virtue): 会社の行事や委員会活動など、職務外の活動にも積極的に参加すること
なお、組織市民行動について全く知識がなかったとしても一読しただけで記述内容に違和感を感じる選択肢が複数あり、いきなり2択くらいに絞り込める平易な設定になっています。
冒頭の解説より、「市民道徳」とは義務でない会議には出席しない行動を指すのではないため不適切な選択肢となります。
冒頭の解説より、「スポーツマン精神」とは自分の弱みを同僚に開示することではないため不適切な選択肢となります。
冒頭の解説より、「誠実さ」とは仕事に関係のない雑談をすることではないため不適切な選択肢となります。
冒頭の解説より、「丁重さ」の説明として適切であり正解の選択肢となります。
冒頭の解説より、「利他主義」とは仕事で困っている同僚がいても助けの手を差し伸べないことではないため不適切な選択肢となります。
【補足】
例えば、より難易度の高い問題にする場合には「誠実さ」と「市民道徳」の行動例を組み合わせるなど、複数の引っ掛け問題を作ることが考えられます。
中小企業診断士試験では、複数の用語と説明を入れ違いにする引っ掛け問題が出題されやすい傾向にあります。過去問題を復習しているうちに気付くと思いますので、出題パターンの1つとして覚えておくと本試験でも対応しやすくなります。
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02
デニス・オーガンが提唱した組織市民行動(OCB)の5つの次元に関する問題です。
善意に基づく自発的行動の具体例を区別する必要があります。
不適切
市民道徳とは、組織の行事に積極的に参加したり、組織のルールを尊重したりする態度を指します。会議に出ないことは、むしろこの次元に反する可能性があります。
不適切
「スポーツマン精神」とは、不平不満を言わずに、避けられない不便さや些細な問題を寛容に受け入れる態度を指します。弱みの開示とは意味が異なります。
不適切
「誠実さ」とは、ルール以上の勤勉さ(例:監視がなくても手を抜かない)を指します。雑談で和らげることは市民行動の一種かもしれませんが、この次元の説明としては不適切です。
適切
「丁重さ」の定義として適切です。他人の仕事に悪影響を与えないよう、あらかじめ配慮する行動を指します。
不適切
「利他主義」とは、文字通り特定の他者の仕事を自発的に手助けすることを指します。突き放す行動は真逆の振る舞いです。
組織市民行動は近所のゴミ拾いのイメージが当てはまります。
報酬が出るわけでも義務でもありませんが、全員がちょっとした気遣い、困った時の助け合いを自発的に行うことで、地域コミュニティ全体の運営が円滑になるのと同様のメカニズムです。
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