中小企業診断士 過去問
令和7年度(2025年)
問60 (企業経営理論 問10)
問題文
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問題
中小企業診断士試験 令和7年度(2025年) 問60(企業経営理論 問10) (訂正依頼・報告はこちら)
- 個人によるユーザー・イノベーションは、コミュニティを通じたユーザー・イノベーションよりも普及しやすい傾向にある。
- ユーザー・イノベーションとは、企業の開発者が主体となり、アンケートやインタビューを活用して、顧客のニーズを調査し、その結果を製品開発に反映するプロセスである。
- ユーザー・イノベーションは、イノベーションのジレンマを引き起こし、既存企業が破壊的イノベーションに対応できなくなる原因となる。
- ユーザー・イノベーションは、ユーザーが持つニーズ情報の粘着性が高く、技術情報の粘着性が低い場合に起こりやすい。
- ユーザー・イノベーションは、リード・ユーザーと呼ばれる、特定の企業への忠誠度が高いユーザーによって引き起こされる傾向が強い。
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この過去問の解説 (2件)
01
ユーザー・イノベーションに関する問題です。ユーザー・イノベーションとは、製品のユーザーが自らのアイデアに基づき製品を改良することです。(メーカーが意図していない用途を含みます)
具体例としては、マスキングテープがあります。塗装の際に床や壁に塗料が付かないように養生(保護)するためのマスキングテープを、あるユーザーが店内の装飾やラッピングに利用したことから、文具や雑貨の装飾用として多彩な色や柄のマスキングテープを販売したところヒットしました。
コミュニティを通じたユーザー・イノベーションは、個人によるユーザー・イノベーションよりも普及しやすい傾向にあるため不適切な選択肢となります。
※特に現代はSNSなどの発達により、個人一人ひとりがバラバラに声を上げるよりもSNSなどのコミュニティを通じた発信力が強いです。
本選択肢は、ニーズ志向の製品開発プロセスのため不適切な選択肢となります。
本選択肢は、イノベーションのジレンマの記述でありユーザー・イノベーションとは直接関係がないため不適切な選択肢となります。
「情報の粘着性」とは、ある情報を持つ人がその情報を第三者に伝える上で時間やコストがかかる度合い(伝わりづらさ)を指します。 顧客の生の声や深いニーズ、形式知化が難しい経験や状況に依存する暗黙知などは情報の粘着性が「高い」です。
「技術情報の粘着性が低い」とは、SNSなどを使って自身が持つ情報を第三者に伝え「やすい」ことを指します。
以上の説明から、本選択肢はユーザー・イノベーションに関する記述として最も適切であり正解の選択肢となります。
リード・ユーザーとは、一般的なユーザーよりもいち早く新しいニーズを認識し、そのニーズを満たすための解決策を自ら開発・利用している先進的なユーザーのことで、特定の企業への忠誠度が高いユーザー(ロイヤルユーザー)ではないため不適切な選択肢となります。
【補足】
イノベーションの論点は、2年に1回程度出題される高頻度の領域です。
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02
顧客自身が製品を開発・改良するユーザー・イノベーションに関する問題です。情報の粘着性という概念が正解を導く鍵となります。
不適切
ユーザー・イノベーションは、コミュニティを通じて共有・改良されることで、より広範な普及や洗練が進むケースが多く見られます。
不適切
設問の記述は一般的な市場調査の説明です。ユーザー・イノベーションの主体はあくまでユーザー自身による開発活動を指します。
不適切
イノベーションのジレンマは、主に既存の優良顧客のニーズに応えすぎることで起こる現象です。一般的にユーザー・イノベーション自体がその直接的な原因にはなりえません。
適切
粘着性とは情報の移動コストを指します。ユーザー固有のニーズ情報が移動しにくく(粘着性が高い)、一方で企業の持つ技術情報が公開・入手しやすい(粘着性が低い)状況では、ユーザー自ら開発する動機が強まります。
不適切
リード・ユーザーとは市場の一般的ユーザーに先んじてニーズに直面している人を指し、必ずしも特定の企業への忠誠度が高い人とは限りません。
ユーザー・イノベーションの具体例としてはマウンテンバイクが有名です。自転車好きのユーザーが改造して山道を走れるマウンテンバイクを作成し、それが広まって現代では大規模な市場を形成することとなりました。
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