中小企業診断士 過去問
令和7年度(2025年)
問40 (財務・会計 問15)

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問題

中小企業診断士試験 令和7年度(2025年) 問40(財務・会計 問15) (訂正依頼・報告はこちら)

資本コストのリスクプレミアムに関する記述として、最も適切なものはどれか。
  • 不確実な投資プロジェクトの評価に確実性等価法を適用する場合、キャッシュフローの不確実性を、割引率として用いる資本コストのリスクプレミアムで調整する。
  • 負債が増大するにつれて、債務不履行リスクが大きくなる場合、負債の資本コストのリスクプレミアムには、債務不履行リスクが反映される。
  • 負債による資金調達を行っている企業の株主資本コストは、リスクフリー・レートと財務リスクプレミアムで構成されている。
  • ポートフォリオ理論によれば、株主資本コストのリスクプレミアムには、市場リスクが反映されていない。

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この過去問の解説 (1件)

01

MM理論やポートフォリオ理論など、資本コストのリスクプレミアムに関する複合問題です。

選択肢1. 不確実な投資プロジェクトの評価に確実性等価法を適用する場合、キャッシュフローの不確実性を、割引率として用いる資本コストのリスクプレミアムで調整する。

リスクプレミアムで調整する」と述べられており、本選択肢はリスク調整割引率法の説明であるため不適切な選択肢となります。

選択肢2. 負債が増大するにつれて、債務不履行リスクが大きくなる場合、負債の資本コストのリスクプレミアムには、債務不履行リスクが反映される。

債務不履行リスクとはデフォルトリスクのことで、最悪の場合、企業は倒産します。

 

したがって、債務不履行リスクが大きくなる場合、負債の資本コストのリスクプレミアムには債務不履行リスク(倒産するかもしれないリスク)が反映されるのは当然のため正解の選択肢となります。

選択肢3. 負債による資金調達を行っている企業の株主資本コストは、リスクフリー・レートと財務リスクプレミアムで構成されている。

企業の株主資本コストは、リスクフリー・レートとリスクプレミアムで構成されているため不適切な選択肢となります。

選択肢4. ポートフォリオ理論によれば、株主資本コストのリスクプレミアムには、市場リスクが反映されていない。

ポートフォリオ理論によれば、株主資本コストのリスクプレミアムには、市場リスクが反映されているため不適切な選択肢となります。

まとめ

【補足】

 

リスクプレミアムは計算問題として出題されることもあるため、MM理論やポートフォリオ理論の計算式は必ず暗記しておき、きちんと対応できるようにしておきましょう。

 

また、ポートフォリオ理論の場合はグラフでの出題も十分にあり得ます。過去問題でしっかり復習しておきましょう。

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