中小企業診断士 過去問
令和7年度(2025年)
問38 (財務・会計 問13)
問題文
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問題
中小企業診断士試験 令和7年度(2025年) 問38(財務・会計 問13) (訂正依頼・報告はこちら)
- 営業レバレッジが低い企業は、営業レバレッジが高い企業に比べて、売上高が減少しても利益が減少しにくい状態であるといえる。
- 営業レバレッジの状況は、営業利益と当期純利益から把握できる。
- 営業レバレッジは、一般的に、製造業の企業よりも小売業の企業の方が高くなる傾向にある。
- 営業レバレッジは、固定費を削減して変動費を増やすことによって高めることができる。
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この過去問の解説 (1件)
01
営業レバレッジ(オペレーティング・レバレッジ)に関する問題です。
そもそも、営業レバレッジが「高い」「低い」とはどういう意味なのかを以下に解説します。
営業レバレッジは「限界利益÷営業利益」で求めることができます。
営業レバレッジが「高い」とは、固定費の割合が高いことであり、売上増減に対する利益の変動が大きくなります。端的に述べるならば「ハイリスク・ハイリターン」です。固定費の割合が高いので、設備投資がかさむ製造業などの業種に多いです。
営業レバレッジが「低い」とは、その逆で変動費の割合が高いことであり、売上増減に対する利益の変動が小さくなります。つまり、「ローリスク・ローリターン」です。変動費の割合が高い小売業などの業種に多いです。
冒頭の解説より、営業レバレッジが低い企業は売上高が減少しても利益が減少しにくい状態であるといえるため正解の選択肢となります。
冒頭の解説より、営業レバレッジの状況は限界利益と営業利益から把握できるため不適切な選択肢となります。
冒頭の解説より、営業レバレッジは一般的に、製造業の企業よりも小売業の企業の方が低くなる傾向にあるため不適切な選択肢となります。
冒頭の解説より、営業レバレッジは変動費を削減して固定費を増やすことによって高めることができるため不適切な選択肢となります。
【補足】
営業レバレッジは二次試験の事例Ⅳで出題されたこともあり、一次試験を受験する時点で対応できていることが望ましいです。
「営業レバレッジ=限界利益÷営業利益」という計算式を暗記するだけでは記憶に定着しづらいので、一次試験で必ず出てくる原価計算などの問題を使い、設定された数値を大きく(または小さく)して解いてみて、どのように利益幅が変化するのかを確認すると分かりやすいです。(原価計算の復習も兼ねることができ、一石二鳥です)
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