中小企業診断士 過去問
令和7年度(2025年)
問2 (経済学・経済政策 問2)

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問題

中小企業診断士試験 令和7年度(2025年) 問2(経済学・経済政策 問2) (訂正依頼・報告はこちら)

下図は、近年の日本における男女別・雇用形態別の雇用者数の推移を示している。図中のa~cに該当する項目の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
問題文の画像
  • a:男性、非正規雇用労働者  b:女性、正規雇用労働者  c:女性、非正規雇用労働者
  • a:女性、正規雇用労働者  b:男性、非正規雇用労働者  c:女性、非正規雇用労働者
  • a:女性、正規雇用労働者  b:女性、非正規雇用労働者  c:男性、非正規雇用労働者
  • a:女性、非正規雇用労働者  b:男性、非正規雇用労働者  c:女性、正規雇用労働者
  • a:女性、非正規雇用労働者  b:女性、正規雇用労働者  c:男性、非正規雇用労働者

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この過去問の解説 (1件)

01

男女別・雇用形態別の雇用者数の推移に関する問題です。

 

統計の問題ではグラフの動きに着目することがポイントですが、本問ではa~cのいずれも似たような動きをしています。強いて違いを挙げると、2000年代初めにaとbの順位が入れ替わっていること、2015年頃までbは横ばい状態であること(aとcは伸びている)です。

 

近年、業界・業態を問わず人手不足が常態化していますが、人手不足が指摘されるようになったのが2015年以降です。2015年以降、a~cのいずれも伸びていますが、とりわけbの伸びが急です。

 

「男性、正規雇用労働者」のグラフだけが既に明らかになっているように、従来は「正規雇用=男性」であり、女性は結婚や出産を機に退職し、非正規雇用として社会復帰するという流れが一般的でした。

 

逆説的ですが、ここからcが「男性、非正規雇用労働者」であることが読み取れます。理由は、人口の半分が女性であり、男性は正規雇用が前提であるならば非正規雇用労働者の男性は少ないからです。ここから、選択肢が5→2つに絞り込まれます。

 

残るaとbの見極めについては、従来は「正規雇用=男性」であったことから女性は非正規雇用が多く、20年程前から数が多いaが「女性、非正規雇用労働者」となります。

選択肢1. a:男性、非正規雇用労働者  b:女性、正規雇用労働者  c:女性、非正規雇用労働者

冒頭の解説より、「a:女性、非正規雇用労働者 b:女性、正規雇用労働者 c:男性、非正規雇用労働者」の組み合わせであるため不適切な選択肢となります。

選択肢2. a:女性、正規雇用労働者  b:男性、非正規雇用労働者  c:女性、非正規雇用労働者

冒頭の解説より、「a:女性、非正規雇用労働者 b:女性正規雇用労働者 c:男性、非正規雇用労働者」の組み合わせであるため不適切な選択肢となります。

選択肢3. a:女性、正規雇用労働者  b:女性、非正規雇用労働者  c:男性、非正規雇用労働者

冒頭の解説より、「a:女性、非正規雇用労働者 b:女性、正規雇用労働者 c:男性、非正規雇用労働者」の組み合わせであるため不適切な選択肢となります。

選択肢4. a:女性、非正規雇用労働者  b:男性、非正規雇用労働者  c:女性、正規雇用労働者

冒頭の解説より、「a:女性、非正規雇用労働者 b:女性正規雇用労働者 c:男性非正規雇用労働者」の組み合わせであるため不適切な選択肢となります。

選択肢5. a:女性、非正規雇用労働者  b:女性、正規雇用労働者  c:男性、非正規雇用労働者

冒頭の解説より、「a:女性、非正規雇用労働者 b:女性、正規雇用労働者 c:男性、非正規雇用労働者」の組み合わせであるため正解の選択肢となります。

まとめ

【補足】

 

2015年以降、とりわけbの伸びが急であることから、女性の非正規雇用者を正規雇用に転換する動きが強まったと考えることでも説明できます。

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