中小企業診断士 過去問
平成27年度(2015年)
問102 (運営管理 問11)
問題文
1個当たりの在庫保管費(円/個)、1回当たりの発注費(円/回)、安全余裕および総需要量が経済的発注量に及ぼす影響に関する記述として、最も適切なものはどれか。
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問題
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中小企業診断士試験 平成27年度(2015年) 問102(運営管理 問11) (訂正依頼・報告はこちら)
1個当たりの在庫保管費(円/個)、1回当たりの発注費(円/回)、安全余裕および総需要量が経済的発注量に及ぼす影響に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 安全余裕が増加すると経済的発注量は減少する。
- 在庫保管費(円/個)が増加すると経済的発注量は増加する。
- 総需要量が減少すると経済的発注量は増加する。
- 発注費(円/回)が減少すると経済的発注量は減少する。
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この過去問の解説 (3件)
01
経済的発注量とは、一定期間内の総在庫費用を最小にする1回あたりの発注量のことです。
つまり、
総発注費用=総在庫費用・・・①
となるときの発注量です。
しかしこれだけですと分かりづらいためもう少し分解が必要です。
・総発注費用=1回あたりの発注費用×発注回数・・・②
(発注回数=総需要量÷1回あたりの発注量)
・総在庫費用=一定期間内の平均在庫×1個当たりの在庫維持費用・・・③
(一定期間内の平均在庫=1回あたりの発注量÷2)
②と③を①の式に当てはめます。
1回あたりの発注費用×総需要量÷1回あたりの発注量=1回あたりの発注量÷2×1個あたりの在庫維持費用・・・④
ここまでできた式を1回あたりの発注量について解くと
1回あたりの発注量(経済的発注量)=√2×1回あたりの発注費×総需要÷1個あたりの在庫維持費用・・・⑤
となります。
ここまで分解すると正解は項番4であることが分かります。
分子である発注費が減少すると経済的発注量は減少します。
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02
経済的発注量(EOQ)の知識を問う問題です。
経済的発注量は頻出領域であり、毎年のように出題されます。
計算式の穴埋め問題や、今回のように文章問題で出題されるなど、様々なバリエーションでの出題履歴があります。
言い換えると、それだけ過去問題も豊富にありますので、必ず正答できるようにトレーニングを繰り返してください。
なお、今回は文意から正誤判断できる選択肢も複数あり、難易度は標準的なレベルと言えます。
安全余裕が増加しても、経済的発注量は減少しません。
もっと言うと、EOQを構成する要素の1つに平均在庫がありますが、安全余裕は平均在庫に含まれていないため、EOQとは直接関係がありません。
在庫保管費(円/個)が増加すると、経済的発注量は減少します。
総需要量が減少すると、経済的発注量は減少します。
正解の選択肢となります。
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03
正しい選択肢は「発注費(円/回)が減少すると経済的発注量は減少する。」です。
今回の問題では、経済的発注量(EOQ)の意味と、発注費・在庫保管費・総需要量の関係を理解することが重要です。
経済的発注量(EOQ:Economic Order Quantity)とは、商品の発注にかかる費用と、在庫を保管するための費用の合計が最も小さくなる発注数量のことです。
一般的に、1回当たりの発注量を増やすと発注回数が減り、発注費の合計は小さくなります。しかし、平均在庫量が増えるため、在庫保管費は大きくなります。
経済的発注量は、発注費と在庫保管費のバランスが最も良くなる数量を求めるものです。
この記述は誤りです。
安全余裕とは、需要の急増や納品の遅れなどに備えて、余分に在庫を確保することです。
安全余裕を増やすと、保有する在庫の総量は増加しますが、基本的な経済的発注量の計算には直接影響しません。
経済的発注量は、主に総需要量・発注費・在庫保管費によって決まります。
したがって、安全余裕が増加すると経済的発注量が減少するという説明は誤りです。
この記述は誤りです。
在庫保管費とは、商品を保管するためにかかる費用です。
例えば、倉庫の賃料や在庫管理費などが該当します。
在庫保管費が高くなると、大量の商品をまとめて仕入れるほど保管費用が増えてしまいます。
そのため、企業は1回当たりの発注量を減らし、在庫を少なく保とうとします。
つまり、在庫保管費が増加すると、経済的発注量は減少します。
したがって、この記述は誤りです。
この記述は誤りです。
総需要量とは、一定期間に必要となる商品の数量のことです。
総需要量が多い場合には、何度も少量ずつ発注すると発注費がかさむため、1回当たりの発注量を増やすことが有利になります。
一方、総需要量が少なくなると、大量に発注する必要性が低下します。
そのため、総需要量が減少すると、経済的発注量も減少します。
したがって、この記述は誤りです。
この記述が正しいです。
発注費とは、商品を1回発注するたびに発生する費用です。
例えば、発注手続きにかかる人件費や事務処理費などが該当します。
発注費が高い場合には、発注回数を減らすために、1回当たりの発注量を増やすことが有利になります。
一方、発注費が安くなると、少量ずつ何度も発注しても、費用がそれほどかからなくなります。
そのため、在庫を多く保有する必要性が低下し、1回当たりの発注量を減らすことができます。
つまり、発注費が減少すると、経済的発注量も減少します。
したがって、この選択肢が正しいです。
今回の問題では、経済的発注量がどのような条件で増減するのかを理解することが重要です。
<経済的発注量の計算式>
経済的発注量=√(2×D×S/H)
D:総需要量
S:1回当たりの発注費
H:1個当たりの在庫保管費
この式から、次の関係が分かります。
<経済的発注量が増加する場合>
総需要量が増加する場合
1回当たりの発注費が増加する場合
1個当たりの在庫保管費が減少する場合
<経済的発注量が減少する場合>
総需要量が減少する場合
1回当たりの発注費が減少する場合
1個当たりの在庫保管費が増加する場合
なお、基本的な経済的発注量の計算では、安全余裕の増減は経済的発注量に直接影響しません。
<今回の重要ポイント>
経済的発注量は、発注費と在庫保管費の合計を最小にする発注数量です。
試験では、「発注費が高いほどまとめ買いが有利」「在庫保管費が高いほど少量発注が有利」という関係を覚えておきましょう。
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