中小企業診断士 過去問
平成27年度(2015年)
問32 (財務・会計 問7)

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問題

中小企業診断士試験 平成27年度(2015年) 問32(財務・会計 問7) (訂正依頼・報告はこちら)

次の資料は、工場の20X1年8月分のデータである。このとき、製造指図書#123の製造原価として最も適切なものを下記の解答群から選べ。なお、すべて当月に製造を開始した。

【資料】
(1)製造直接費
   製造指図書  材料消費量  材料単価  直接作業時間  賃 率
    #121     650kg   @110円/kg   90時間   1,000円/時
    #122     750kg   @110円/kg   100時間  1,000円/時
    #123     1,000kg   @110円/kg   110時間  1,000円/時
(2)製造間接費
    実際発生額:90,000円
(3)製造間接費は直接作業時間を配賦基準として各製品に配賦する。
  • 212,500円
  • 220,300円
  • 253,000円
  • 262,500円

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この過去問の解説 (3件)

01

原価計算についての出題です。

製造原価は、材料費+直接労務費+製造間接費です。

#123についてですから、

材料費は、1,000kg×110円=110,000円です。

直接労務費は、110時間×1,000=110,000円です。

製造間接費は、直接作業時間を配賦基準とします、とありますので、

#121:#122:#123=90時間:100時間:110時間ですから、

110時間÷(90時間+100時間+110時間)=110/300です。

よって、90,000×110/300=33,000円となります。

110,000+110,000+33,000=253,000

253,000円となります。

よって、正解は、3

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02

#123の製造原価を項目ごとに計算します。
材料費 1,000kg×110円=110,000円・・・①
直接労務費 110時間×1,000円=110,000円・・・②
製造間接費 
直接作業時間が配賦基準のため式は次の通りです。
製造間接費合計90,000円×110時間÷(90時間+100時間+110時間)=33,000円・・・③
①~③を合計します。
110,000+110,000+33,000=253,000円

したがって項番3が正解となります。

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03

正しい選択肢は「253,000円」です。

今回の問題では、個別原価計算における製造原価の求め方を理解することが重要です。

個別原価計算とは、製品や注文ごとに、製造にかかった費用を計算する方法です。

製造原価は、次の3つの費用を合計して求めます。

直接材料費:製品を作るために直接使用した材料の費用です。

直接労務費:製品を作るために直接働いた従業員の賃金などです。

製造間接費:工場の電気代など、特定の製品に直接結び付けることが難しい製造費用です。

今回の問題では、製造指図書#123の製造原価を求めます。

製造間接費は、各製品の直接作業時間の割合に応じて配賦(はいふ)します。

配賦とは、複数の製品に共通してかかった費用を、一定の基準に従って各製品に割り当てることです。

計算すると、製造指図書#123の製造原価は、次のようになります。

直接材料費:110,000円

直接労務費:110,000円

製造間接費:33,000円

したがって、

110,000円+110,000円+33,000円

=253,000円

となります。

選択肢3. 253,000円

この金額が正しいです。

製造指図書#123の製造原価を求めるには、直接材料費、直接労務費、製造間接費をそれぞれ計算して合計します。

<直接材料費>

材料消費量は1,000kg、材料単価は1kgあたり110円です。

直接材料費=材料消費量×材料単価

=1,000kg×110円

=110,000円

<直接労務費>

直接作業時間は110時間、賃率は1時間あたり1,000円です。

直接労務費=直接作業時間×賃率

=110時間×1,000円

=110,000円

<製造間接費>

今回の問題では、製造間接費90,000円を、各製品の直接作業時間に応じて配賦します。

まず、すべての製造指図書の直接作業時間を合計します。

#121:90時間

#122:100時間

#123:110時間

合計は、

90時間+100時間+110時間

=300時間

です。

次に、1時間あたりの製造間接費を求めます。

製造間接費配賦率=製造間接費の総額÷直接作業時間の合計

=90,000円÷300時間

=300円/時間

製造指図書#123の直接作業時間は110時間なので、

300円×110時間

=33,000円

となります。

<製造原価の計算>

最後に、3つの費用を合計します。

製造原価=直接材料費+直接労務費+製造間接費

=110,000円+110,000円+33,000円

=253,000円

したがって、製造指図書#123の製造原価は253,000円です。

まとめ

今回の問題では、製造原価の構成と、製造間接費の配賦方法を理解することが重要です。

<個別原価計算>

製造指図書などを使い、製品や注文ごとに製造原価を計算する方法です。

特に、注文内容によって使用する材料や作業時間が異なる製品の原価計算に適しています。

<直接材料費>

製品を作るために直接使用した材料の費用です。

直接材料費=材料消費量×材料単価

今回の製造指図書#123では、

1,000kg×110円

=110,000円

となります。

<直接労務費>

製品の製造に直接かかわった従業員の賃金などです。

直接労務費=直接作業時間×賃率

今回の製造指図書#123では、

110時間×1,000円

=110,000円

となります。

<製造間接費>

複数の製品に共通して発生するなど、特定の製品に直接結び付けることが難しい製造費用です。

今回の問題では、直接作業時間を基準として配賦します。

製造間接費配賦率=製造間接費の総額÷直接作業時間の合計

=90,000円÷300時間

=300円/時間

次に、製造指図書#123の直接作業時間110時間を掛けます。

300円×110時間

=33,000円

<製造原価>

直接材料費、直接労務費、製造間接費を合計して求めます。

製造原価=直接材料費+直接労務費+製造間接費

今回の製造指図書#123では、

110,000円+110,000円+33,000円

=253,000円

となります。

なお、今回の問題では、製造間接費の配賦基準が「直接作業時間」と指定されています。

原価計算では、問題によって機械運転時間、直接労務費、直接材料費など、異なる配賦基準が用いられる場合があります。

そのため、どの基準を使って製造間接費を配賦するのかを、最初に確認することが大切です。

また、今回は製造間接費の実際発生額90,000円をすべて配賦しているため、配賦率300円を求めて計算できます。

試験では、「直接材料費は材料消費量×材料単価」「直接労務費は直接作業時間×賃率」「製造間接費は指定された基準で配賦する」という3つのポイントを覚えておきましょう。

今回の製造指図書#123の製造原価は、253,000円です。

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