中小企業診断士 過去問
令和7年度(2025年)
問227 (中小企業経営・中小企業政策 問30(2))

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問題

中小企業診断士試験 令和7年度(2025年) 問227(中小企業経営・中小企業政策 問30(2)) (訂正依頼・報告はこちら)

次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。

事業承継税制では、「中小企業における経営の承継の円滑化に関する法律」に基づく認定の下で、会社や個人事業者の後継者が取得した一定の資産について、(   )の納税が猶予される。活用に当たっては、特例承継計画または個人事業承継計画の提出が必要である。
同税制には、会社の株式などを対象とする法人版事業承継税制と、個人事業者の事業用資産を対象とする個人版事業承継税制がある。法人版事業承継税制は、平成30年度税制改正で抜本的に拡充され、これまでの措置(一般措置)に加え、10年間の特例措置が創設された。

文中の下線部の「特例措置」に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

a  納税猶予の対象となる非上場株式などの株式数の上限が撤廃され、全株式が対象となった。
b  後継者1人への承継のみが対象であったものが、最大5人への承継に緩和された。
  • a:正  b:正
  • a:正  b:誤
  • a:誤  b:正
  • a:誤  b:誤

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この過去問の解説 (2件)

01

本問は、平成30年度税制改正で創設された「法人版事業承継税制の特例措置」について、従来の「一般措置」からの変更点(拡充内容)を正確に理解しているかを問う問題です。

以下に、中小企業庁の制度概要に基づく根拠を解説します。


法人版事業承継税制「特例措置」のポイント

平成30年(2018年)から開始された「特例措置」は、従来の「一般措置」と比較して、対象となる株式数や後継者の人数などが大幅に拡充されています。

●対象株式数の上限(記述 a)

一般措置: 発行済株式総数の 3分の2 までが猶予対象。

特例措置: 上限が撤廃され、全株式(100%) が猶予対象となりました。

 

●後継者の人数(記述 b)

一般措置: 親族外承継も含め、後継者は 1人 に限定。

特例措置: 代表権を有する後継者であれば、最大3人まで承継が可能となりました。

 

選択肢ごとの正誤判定

記述 a の判定:

特例措置では、納税猶予の対象となる非上場株式数の上限(従来は総株式数の3分の2)が撤廃され、全株式(100%) が対象となりました。したがって、記述は正しいです。

記述 b の判定:

特例措置では、対象となる後継者の人数が「1人」から緩和されましたが、その上限は「最大5人」ではなく、「最大3人」 です。したがって、記述は誤りです。

選択肢1. a:正  b:正

誤り

 

a:正しいです。

b:誤りです。

選択肢2. a:正  b:誤

正解です

 

a:正しいです。

b:正しいです。

選択肢3. a:誤  b:正

誤りです。

 

a:誤りです。

b:誤りです。

選択肢4. a:誤  b:誤

誤りです。

 

a:誤りです。

b:正しいです。

まとめ

法人版事業承継税制(特例措置)の主な拡充ポイントは以下の通りです。

 

①対象株式:総株式数の2/3 → 全株式(100%)

②後継者数:1人 → 最大3人

③猶予割合:80%(贈与)・100%(相続) → 100%(贈与・相続ともに)

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02

前問に引き続き、「中小企業における経営の承継の円滑化に関する法律」(経営承継円滑化法)から、事業承継税制に関する問題です。

 

前問の解説のまとめで令和5年度第27問にも出題がある旨を述べていますが、本問の解答群はいずれも令和5年度第27問設問2でも問われており過去問題を復習していれば正答できます。

 

a.納税猶予の対象となる非上場株式などの株式数の上限が撤廃され、全株式が対象となった。

令和5年度第27問設問2で正答の内容となっており、正しい記述です。(令和5年度では「納税猶予割合は100%に拡大」となっています)

 

b.後継者1人への承継のみが対象であったものが、最大5人への承継に緩和された。

→こちらも令和5年度第27問設問2で問われていますが、最大3人に緩和されています。(令和5年度では「2人までの後継者」となっています)

選択肢1. a:正  b:正

冒頭の解説より、最も適切な正誤の組み合わせは「a:正 b:」であるため不適切な選択肢となります。

選択肢2. a:正  b:誤

冒頭の解説より、最も適切な正誤の組み合わせは「a:正 b:誤」であるため正解の選択肢となります。

選択肢3. a:誤  b:正

冒頭の解説より、最も適切な正誤の組み合わせは「a: b:」であるため不適切な選択肢となります。

選択肢4. a:誤  b:誤

冒頭の解説より、最も適切な正誤の組み合わせは「a: b:誤」であるため不適切な選択肢となります。

まとめ

【補足】

 

令和5年度の問題では、他の選択肢で雇用維持要件も問われています。最低限、数値の部分だけは押さえておくと良いでしょう。

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