中小企業診断士 過去問
令和7年度(2025年)
問96 (運営管理 問5)

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問題

中小企業診断士試験 令和7年度(2025年) 問96(運営管理 問5) (訂正依頼・報告はこちら)

以下に示すQC七つ道具、新QC七つ道具の名称と、その特徴に関する記述の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

【名称】
a  マトリックス図法
b  ヒストグラム
c  連関図法
d  チェックシート

【特徴】
① 不良の原因となっている事象の中から対になる要素を見つけ、解決手段の優先順位付けに用いる重みを求めることができる。
② 問題となる結果とその要因の関係を分析し、問題の因果関係を明らかにすることで、問題の構造を捉えることができる。
③ 現場での品質管理に必要なデータを簡単に記録するために使われ、現状を数値化し、客観的な事実をつかむことができる。
④ 計量値で表される品質特性の「ずれ」や「ばらつき」を視覚的に表すために使われ、工程の実力をつかむことができる。
  • a:①  b:②  c:③  d:④
  • a:①  b:④  c:②  d:③
  • a:②  b:①  c:④  d:③
  • a:③  b:①  c:④  d:②
  • a:③  b:④  c:②  d:①

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この過去問の解説 (2件)

01

QC七つ道具、新QC七つ道具の名称と、その特徴に関する問題です。

 

本問のように文章問題で出題された場合は難易度が上がりますので、学習する際は必ずインターネット検索などで図を確認しながら特徴をキーワードで紐づけすることをお勧めします。

 

a.マトリックス図法

中小企業診断士試験で「マトリックス」といえば、企業経営理論の「マトリックス組織」を連想する方が多いと思います。マトリックス組織は、一般的な指揮命令系統である上下関係のデメリットを改善するために部門間のヨコの連携を強化する組織形態で、タテヨコに交わる格子状の組織図となります。

 

つまり、マトリックス図法はエクセルのように列と行の対のレイアウトになります。(本問では①に該当します)


b.ヒストグラム

一言で表現すると「棒グラフ」になります。棒グラフは数値の「ばらつき」が視覚的に表現されます。(本問では④に該当します)
 

c.連関図法

「連関」と記述されているように、問題の因果関係を明らかにするツールです。(本問では②に該当します)

図を確認していただくと分かりやすいですが、大きな特徴として矢印(→)が用いられています。

 

d.チェックシート

チェックシート自体は日常業務でもよく使用されると思いますが、管理の現場では目で確認した事象(例:外観にキズがある)を記号で記録し、その数を数値化します。(本問では③に該当します)

 

以上から、最も適切な組み合わせは「a:① b:④ c:② d:③」となります。

選択肢1. a:①  b:②  c:③  d:④

冒頭の解説より、最も適切な組み合わせは「a:① b: c: d:」であるため不適切な選択肢となります。

選択肢2. a:①  b:④  c:②  d:③

冒頭の解説より、最も適切な組み合わせは「a:① b:④ c:② d:③」であるため正解の選択肢となります。

選択肢3. a:②  b:①  c:④  d:③

冒頭の解説より、最も適切な組み合わせは「a: b: c: d:③」であるため不適切な選択肢となります。

選択肢4. a:③  b:①  c:④  d:②

冒頭の解説より、最も適切な組み合わせは「a: b: c: d:」であるため不適切な選択肢となります。

選択肢5. a:③  b:④  c:②  d:①

冒頭の解説より、最も適切な組み合わせは「a: b:④ c:② d:」であるため不適切な選択肢となります。

まとめ

【補足】

 

QC七つ道具、新QC七つ道具は、直近では令和4年度と5年度に続けて出題されていますが、いずれも文章問題です。(おそらく、図の情報を与えると正答率が高くなるからではないかと思われます)

 

そのため、冒頭の解説でも述べたように普段から過去問題の文章とインターネット検索した図を照らし合わせながら学習しておくことで、文章の情報だけでも図が頭に浮かぶようになる状態が理想的と考えます。(筆者は製造業での実務経験がないため、文章を丸暗記するだけでは記憶がなかなか定着しなかった経験があります)

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02

品質管理(QC)におけるツール群の理解は、現場のばらつきを可視化し、改善の優先順位を論理的に決定するために不可欠です。伝統的なQC七つ道具が主に数値データの分析(定量分析)に強みを持つのに対し、新QC七つ道具は言語データや複雑な因果関係の整理(定性分析)を得意としています。これらを適切に組み合わせることで、問題の本質を構造的に把握し、実効性のある対策を講じることが可能になります。
 

a マトリックス図法 - ①解決手段の優先順位付けや、要素間の関連度合いを重み付けして評価する手法です。
b ヒストグラム - ④計量値データの「ずれ」や「ばらつき」を柱状のグラフで視覚化し、工程の能力や安定性を把握するために用いられます。
c 連関図法 - ②複雑に絡み合った問題の要因間の因果関係を矢印で結び、論理的な構造を明らかにすることで、真の原因を特定する手法です。
d チェックシート - ③現場でのデータ収集や点検を簡便かつ正確に行うための図表であり、事実を客観的に数値化する基礎となります。
 

上記により、正解の選択肢は「a:①  b:④  c:②  d:③」となります。

選択肢2. a:①  b:④  c:②  d:③

この選択肢が正解です。

まとめ

改善活動は事実に基づく管理が鉄則です。まずはチェックシートで事実を掴み、ヒストグラムでばらつきの正体を確認した上で、連関図法やマトリックス図法で複雑な要因を整理するという流れを構築することで、場当たり的ではない、根源的な問題解決が実現します。

QC七つ道具、新QC七つ道具は頻出論点ですので、各ツールを頭にイメージできるようにしていきましょう。

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