中小企業診断士 過去問
令和7年度(2025年)
問94 (運営管理 問3)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

中小企業診断士試験 令和7年度(2025年) 問94(運営管理 問3) (訂正依頼・報告はこちら)

制約理論(TOC)の考え方に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

a  ボトルネック工程の改善を進めることで、新たなボトルネック工程が現れることがある。
b  すべての工程の生産速度を、ボトルネック工程の生産速度に合わせるようにする。
c  システム全体のスループットを上げるために、ボトルネック工程より下流の工程の生産速度を上げるようにする。
d  ボトルネック工程以外の作業時間改善でも、システム全体のスループットは向上する。
  • a:正  b:正  c:誤  d:正
  • a:正  b:正  c:誤  d:誤
  • a:正  b:誤  c:誤  d:正
  • a:誤  b:正  c:正  d:誤
  • a:誤  b:誤  c:正  d:正

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (2件)

01

制約理論(TOC)に関する問題です。ボトルネック工程とは全工程の中で最も処理能力が低い工程のことで、全体の生産速度に悪い影響を与えます。

 

TOCとは、ボトルネック工程を重点的に管理することで生産性向上を図り、他の工程をボトルネック工程に同期させることで、他の工程の仕掛品在庫を削減する理論です。また、あるボトルネック工程を改善することで別のボトルネック工程が最も処理能力が低くなることがあります。

 

上記の説明から、解答群aとbが正しいことが分かります。(解答群bは、上記の説明のハイライト部分です)

 

c.システム全体のスループットを上げるために、ボトルネック工程より下流の工程の生産速度を上げるようにする。

上記の説明から、システム全体のスループットを上げるためにはボトルネック工程を重点的に管理することが必要であるため誤りです。


d.ボトルネック工程以外の作業時間改善でも、システム全体のスループットは向上する。

→上記の説明から、システム全体のスループットを上げるためにはボトルネック工程を重点的に管理することが必要であるため誤りです。(ボトルネック工程以外を改善してもシステム全体のスループットは向上しません

 

以上から、最も適切な正誤の組み合わせは「a:正 b:正 c:誤 d:誤」となります。

選択肢1. a:正  b:正  c:誤  d:正

冒頭の解説より、最も適切な正誤の組み合わせは「a:正 b:正 c:誤 d:」であるため不適切な選択肢となります。

選択肢2. a:正  b:正  c:誤  d:誤

冒頭の解説より、最も適切な正誤の組み合わせは「a:正 b:正 c:誤 d:誤」であるため正解の選択肢となります。

選択肢3. a:正  b:誤  c:誤  d:正

冒頭の解説より、最も適切な正誤の組み合わせは「a:正 b: c:誤 d:」であるため不適切な選択肢となります。

選択肢4. a:誤  b:正  c:正  d:誤

冒頭の解説より、最も適切な正誤の組み合わせは「a: b:正 c: d:誤」であるため不適切な選択肢となります。

選択肢5. a:誤  b:誤  c:正  d:正

冒頭の解説より、最も適切な正誤の組み合わせは「a: b: c: d:」であるため不適切な選択肢となります。

まとめ

【補足】

 

TOCは、令和4年度第9問で出題されています。(本問のような、正誤の組み合わせ問題ではありません)

参考になった数6

02

制約理論(TOC:Theory of Constraints)は、システム全体のアウトプットは最も弱い部分(ボトルネック)によって決定されるという原理に基づいています。全体のバランスを取ろうとする従来の考え方に対し、TOCはボトルネックに資源を集中し、他の工程をそれに同調させることで、在庫を最小化しつつ収益を最大化します。
a(正しい):特定のボトルネックを解消すると、処理能力が向上し、次に能力の低い別の工程がボトルネックとして浮上します。これは継続的改善のプロセスそのものです。
b(正しい):TOCの基本的な考え方です。ボトルネックに合わせて全工程の投入を制限することで、仕掛在庫の滞留を防ぎます。
c(誤り):システム全体のスループット(流量)はボトルネックで決まっているため、下流の能力だけを上げても、流れてくるものが増えない限り全体の収益は向上しません。
d(誤り):非制約工程をいくら改善しても、ボトルネックの処理能力が変わらなければ、システム全体のスループットは増えません。

 

上記により、正解の選択肢は「a:正  b:正  c:誤  d:誤」となります。

選択肢2. a:正  b:正  c:誤  d:誤

この選択肢が正解です。

まとめ

制約管理:TOCは、「鎖の強さは最も弱い輪によって決まる」という比喩で語られます。 どれだけ他の輪(工程)を太くしても、一番弱い輪が切れれば全体の強度は変わりません。システム全体のどこが弱い輪なのかを正確に特定し、そこに改善活動を集中させることが必要です。

参考になった数5