中小企業診断士 過去問
令和7年度(2025年)
問32 (財務・会計 問7)

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問題

中小企業診断士試験 令和7年度(2025年) 問32(財務・会計 問7) (訂正依頼・報告はこちら)

以下の投資有価証券に関する資料に基づき、当期の投資有価証券売却益として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

【資料】
・当社はA社株式を長期保有目的で保有している。
・当期において、過去に数度にわたって徐々に購入してきたA社株式1,000株のうち800株を、1株700円で売却した。
・A社株式の過去の購入時の単価などは次のとおりである。
(a)7期前に、300株を1株500円で購入した。
(b)5期前に、500株を1株660円で購入した。
(c)3期前に、200株を1株650円で購入した。
・前期までに、A社株式について減損は生じていない。
・前期末のA社株式の株価は620円である。
・当社は投資有価証券の取得単価の計算方法として、移動平均法を採用している。
  • 64,000円
  • 72,000円
  • 80,000円
  • 90,000円

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この過去問の解説 (1件)

01

投資有価証券売却益を問う問題です。

 

与件分に記載されている情報を、以下に整理します。

(a)7期前に、300株を1株500円で購入→300×500=150,000円
(b)5期前に、500株を1株660円で購入→500×660=330,000円
(c)3期前に、200株を1株650円で購入→200×650=130,000円

1,000株を合計610,000円で購入しており、1株あたり平均単価は610円です。

 

当期において、A社株式1,000株のうち800株を1株700円で売却

→800×700=560,000円(売却額)

 

以上から、当期の投資有価証券売却益は(700-610)×800=72,000円と求まります。

選択肢1. 64,000円

冒頭の解説より、当期の投資有価証券売却益は72,000円最も適切であるため不適切な選択肢となります。

選択肢2. 72,000円

冒頭の解説より、当期の投資有価証券売却益は72,000円が最も適切であるため正解の選択肢となります。

選択肢3. 80,000円

冒頭の解説より、当期の投資有価証券売却益は72,000円最も適切であるため不適切な選択肢となります。

選択肢4. 90,000円

冒頭の解説より、当期の投資有価証券売却益は72,000円最も適切であるため不適切な選択肢となります。

まとめ

【補足】

 

与件文に「当社は投資有価証券の取得単価の計算方法として、移動平均法を採用している」「前期末のA社株式の株価は620円である」と記載されており、移動平均法は購入の「都度」平均を求めるものであることから、株価の平均単価を7期前から前期まで算出しなければならないのかと考えた方もいらっしゃると思います。

 

一次試験では電卓が使用できないので、精緻に計算することは求められていないと割り切るのが妥当であると考えられます。

(それであれば、与件文には「総平均法」と記載すべきでないか?と思われますので、問題設定に難があるかも知れません)

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