中小企業診断士 過去問
令和元年度(2019年)
問51 (企業経営理論 問1)
問題文
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問題
中小企業診断士試験 令和元年度(2019年) 問51(企業経営理論 問1) (訂正依頼・報告はこちら)
- 企業ドメインの決定は、個々の事業の定義を足し合わせるのではなく、外部の利害関係者との間のさまざまな相互作用の範囲を反映し、事業の定義を見直す契機となる。
- 企業ドメインの決定は、新規事業進出分野の中心となる顧客セグメント選択の判断に影響し、競争戦略策定の出発点として差別化の基本方針を提供する。
- 事業ドメインの決定は、将来手がける事業をどう定義するかの決定であり、日常のオペレーションに直接関連し、全社戦略策定の第一歩として競争戦略に結び付ける役割を果たす。
- 事業ドメインの決定は、多角化の広がりの程度を決め、部門横断的な活動や製品・事業分野との関連性とともに、将来の企業のあるべき姿や経営理念を包含している存続領域を示す。
- 事業ドメインの決定は、特定市場での競争戦略に影響を受け、将来の事業領域の範囲をどう定義するかについて、企業が自らの相互作用の対象として選択した事業ポートフォリオの決定である。
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この過去問の解説 (3件)
01
企業ドメインと事業ドメインの違いに関する問題です。
両者には以下のような違いがあります。
・企業ドメイン・・・その企業が展開する事業(多角化)の範囲や、組み合わせ(事業ポートフォリオ)、アイデンティティ(同一性)を決めるもの。
・事業ドメイン・・・個別事業ごとの範囲(自社の戦う場所)を決めるもの。
上記の内容を踏まえて選択肢の内容を検討します。
正解です。企業ドメインの説明に沿った内容です。
事業ドメインの説明に関する内容ですので誤りです。
全社戦略の第一歩となるのは企業ドメインですので誤りです。
将来の企業のあるべき姿や経営理念を包含している存続領域を示すのは企業ドメインですので誤りです。
企業が自らの相互作用の対象として選択した事業ポートフォリオの決定をするのは企業ドメインですので誤りです。
企業ドメインと事業ドメインの違いに関する問題でした。用語の定義をしっかり覚えておきましょう。
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02
記述の通り、企業ドメインに関する説明です。
項番2:不適切です。
本肢は事業ドメインに関する説明です。
項番3:不適切です。
本肢は企業ドメインに関する説明です。
項番4:不適切です。
本肢は企業ドメインに関する説明です。
項番5:不適切です。
本肢は企業ドメインに関する説明です。
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03
企業ドメインと事業ドメインの違いを問う問題です。
企業ドメイン→全社戦略、企業の生存領域
事業ドメイン→企業が複数の事業を営んでいる場合、各事業(例えばA事業)におけるドメインです。(B事業、C事業などとは区別されます)
後半の「外部の利害関係者との間のさまざまな相互作用の範囲を反映」「事業の定義を見直す契機」という記述が企業ドメインの内容であり、正解の選択肢となります。
「顧客セグメント選択」「差別化の基本方針」という記述は事業ドメインの内容であり、不適切な選択肢です。
後半の「全社戦略策定の第一歩として競争戦略に結び付ける役割を果たす」という記述は企業ドメインの内容であり、不適切な選択肢です。
※「全社戦略策定」と述べているので、企業ドメインであると判断しやすいです。
「多角化の広がりの程度を決める」「部門横断的な活動や製品・事業分野との関連性」「将来の企業のあるべき姿」「経営理念を包含している存続領域」等は、すべて企業ドメインの内容であり、不適切な選択肢です。
「事業ポートフォリオの決定」という記述は企業ドメインの内容であり、不適切な選択肢です。
※前半部分の「特定市場での競争戦略に影響を受ける」「将来の事業領域の範囲をどう定義するか」の記述は、事業ドメインの内容です。
【補足】
企業ドメインと事業ドメインの違いは、各選択肢の記述にあるキーワードから判断することが可能です。
なお、企業ドメインと事業ドメインの違いを問う問題は、令和になってからは出題頻度が下がってきています。
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